米子不動 2016/2/11-13

アイスクライミング

メンバー:Y川、A澤L(JECC)

JECC A澤氏より2/11~14に米子不動の氷瀑に行こうと提案がある。長い林道歩きがあってちょっと気が重いし、米子の氷瀑が登れる技量があるのかも心もとない。しかし、内なるもう一人の自分に悪魔の囁きのごとく米子と言う言葉は誘惑を仕掛けてくる。アイスをやり始めたら、いずれは対峙することになる相手だ。この提案に乗ることにする。

米子のどこを登るかについては、行って決めることにする。米子初心者だから謙虚に行きたいけど、どのルートもみなⅤ級以上のピッチグレードばかりで気が重くなる。でも、難しいピッチはA澤さんに任せちゃえばいいのだ。


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11日 晴れ
車は米子不動に向かう林道に入り、資材置き場のあるところまで。
スノーモービルのトレースもあり、昼すぎには大沢の本流に掛かった橋のところまで来ることができた。ここにテントを設営することにした。林道を登って行くと大沢エリアの大氷瀑、龍神、アナコンダ、コブラなどが良く見える。
さらに大沢の橋から2時間以上かかってやっと不動滝や黒滝などが見渡せる場所まで来た。遠くから見ているので、大きさはしっくりこないが、山の斜面の木の大きさと相対的に比べて、その巨大さが分かる。
我々は明日の本チャンのために、森の囁きを登ることにする。すでに取り付いた時刻が4時を過ぎていたので、さっと登って林道に戻った。帰りはヘッデンをつけてテントに戻った。

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12日 晴れ
大沢に向かうトレースから外れて、本流沿いに進む。うっすらとトレース跡が残っている。トレース跡を追うようにして2時間程でアナコンダ、コブラが正面に見える広場に着いた。左の尾根を越えると龍神の巨大な氷瀑が目の前にあった。

1P目(A澤)は凹角状になった垂壁のアイス。結氷状態が悪く、リードは不安定なツララを落としながらの登攀で手こずっている様子だった。30mくらい登って洞窟があり、ここでピッチを切る。

2P目(A澤)は洞窟から右に出て垂壁を登る。少し傾斜も落ち、氷の状態もいい快適なピッチだった。30m。

3P目(Y川)は2段になった氷瀑で急な所もあるが、氷の状態が良いので問題なし。そのまま落ち口まで登り切る。40m。

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落ち口に灌木があり、残置シュリンゲがある。何となく、この残置シュリンゲを使ってアバラコフでの懸垂が嫌だったので、左壁の灌木のある壁を使って懸垂することにする。ただ、心配した通り、やぶにザイルが絡んで苦労する。60mザイルの懸垂は、やはり登って来た氷瀑を下降した方がザイルのトラブルを避ける意味で、良いように思う。

 テント  6:40
取りつき 9:00~9:30
終了   13:30 
取りつき 15:00

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13日 晴れのち曇り
天気予報により、今日下山することにする。午後から天気が崩れて、雨模様になるかもしれないので、昼前には戻れると思われる、大沢エリアの不動戻しに行くことにした。H川さんも含め3人パーティーとなる。
テントから1時間ほどトレースのある大沢を詰めていく。すると左側に阿修羅や夜叉のすごい氷瀑が見えてくる。さらに沢筋を詰めていくと不動戻しの巨大な氷瀑が目の前に現れる。気温が上がっているためか、滝上から水しぶきが落ちて来ている。

1P目(A澤)垂壁。リードは長い垂壁に愚痴りながら、50mを登り切った。氷の状態はまあまあと言うか、気温が高いので軟らかい。

2P目(Y川)落ち口までの50m。傾斜の緩いでこぼこの氷瀑が続いている。途中、阿修羅を登っているK暮さんたちが見えた。

下降は左岸の灌木を使って懸垂をする。取り付きに戻ったあと、阿修羅と夜叉の氷瀑見学に行った。どちらもすごい氷瀑。見ても凄いと感じるのだけど、それが登れると言うのも凄いことだと思う。
私の学生のときは笛吹川の西のナメの氷瀑を登って、記録になった時代だった。

 テント  5:30
取りつき 7:00~7:30
終了   10:00
取りつき 10:30~11:00
テント  11:30

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今回、米子不動に行って凄い氷瀑を見ることができ、またそして登れたのは幸運であった。クライミング自体は氷が軟らかだったこともあり、登り易かった気がする。
今年はもう行けないと思うが、来年体力、気力があったら再訪したいと思う。コブラ、阿修羅、夜叉、黒滝、正露丸などの氷瀑の誘惑はすごい。米子不動はアイスクライミングのパラダイスに違いない。


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