五竜岳GII中央稜 2016/4/16-17

アルパイン(雪山)

メンバー: N村L、T橋(記)

2016/4/16 快晴
8:40 リフト上部 – 11:15 西遠見手前テン場- 12:00 出発 – 13:20 Bリッジ取り付き – 15:40 リッジ上 – 17:10 GIIの頭 – 17:25 下山開始 – 18:40 テン場(泊)

朝一のゴンドラからリフトに乗り継ぎ、8:40、遠見尾根に向け歩き出し。快晴で汗ばむ陽気の中、予定通り11時半前にテンバに到着する。あつらえたような半雪洞風のテンバ跡を見つけて荷物をデポし、G2取り付きを目指す。雪面割れとデブリの間を縫うようにシラタケ沢をトラバースし、腐った雪に埋もれながらA沢を越えたあたりでアイゼンをつける。

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13:10頃、Bリッジ取り付き着。行動マージンがほぼないのが気になりつつ、天候が安定しているので、このまま即日登攀とする。

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左手のリッジの危うい岩稜を登りたげなコージさんをなだめつつ、雪の薄いルンゼを上がる。

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1P 60m N村
足元から水音の聞こえる立った雪面を上がり、草木でランナーを取りつつロープいっぱいまで。最後は薄く崩れやすい軟雪壁で悪い。

2P 25m T橋
ルンゼが細くなり、薄氷木登りルートになる。おそらくトポにあるリッジに乗り上げる雪壁…であろう部分は、逆層藪漕ぎ壁と化していた。上がったところで藪に囲まれいったん切る。

3P 25m N村
右手に行くと、匍匐前進で上半身を挟まれる穴抜け藪突破からの樹林リッジ、易しそうな左に行くと、抜けた後にハイマツ藪こぎと見て右手をお勧めする。見事お尻が抜けずにジタバタするリードに大笑いして続くと、予想通りに綺麗な雪面からリッジ直下に出た。

4P 20m T橋
何手か薄い雪の乗った藪こぎで稜線上に乗り上げると、土の地面が登場。
見上げると上部には岩峰がそびえ、手前にはハイマツ樹林帯が青々と茂った斜面が200mほど続いていた。即、フォローに上がってもらい、ロープを畳む。

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藪こぎを避けてハイマツ帯の中に薄くつづく雪面を辿り、ガレた夏道から綺麗に雪の残るルンゼへと入る。頂上直下、最後の雪壁を上がるとGIIの頭に到着。

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17:10 無人、無風のGIIの頭で、傾き始めた夕陽を眺めてから下山。長くなってきた春の日のおかげで、なんとか視界のあるうちにテンバに戻ることができた。

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4/17 ガス、強風、雨交じり
8:00 テンバ発 – 9:30 リフト上部 – 10:00 駐車場着

【使用ツール(ご参考)】
ロープ(60mダブル)x1、アルパインヌンチャク(スリング)
※ハーケン、カム、ナッツは使うシチュエーションありませんでした。

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