メンバー:I田L、Y川、K池、T濱

7/1 成田発、同日SFO到着(記:I田)
7/2 Yosemite Valleyへ(記:I田)
7/3 Cathehdral Peak, Southeast face (記:K池)
7/4 Doff Dome, West crack(記:K池)
7/5 Fairview Dome, Regular route(記:K池)
7/6 レスト(Upper Pineに並ぶ)(記:K池)
7/7 Lower Cathedral, North faceエリア、ショートルート(記:Y川)
7/8 El Cap Base, Sacherar Cracker(K池さん出発)(記:Y川)
7/9 レスト(T濱さん合流)(記:I田)
7/10 Wild country(記:T濱)
7/11 Olmsted creek(記:I田)
7/12 Travers south to north(記:Y川)
7/13 Eicorn’s Pinnacle (記:T濱)
7/14 レスト(Y川さん出発)(記:T濱)
7/15 Fairview Dome, Regular route(記:T濱)
7/16 Olmsted creek(記:I田)
7/17 SFOへ移動
7/18 成田着


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■7/1 出発(記:I田)
いよいよ待ちに待ったヨセミテの出発の日。成田からサンフランシスコ空港行きのユナイテッド航空に乗り込む。行きはI田、Y川、K池の3人は同じ便だ。

空港に到着し、予約したレンタカーを取りに行く。受付に行くと、予約した車は狭くて快適ではないから「たったの1日11ドル」でアップグレードできるという。17日間借りるんだから「たったの」じゃないだろと突っ込みを入れたくなる。他にも多くのオプションがあったが全て断り出発する。

しばらく道を進み、途中Livermoreにあるマウンテンショップ「SUNRISE MOUNTAIN SPORT」に立ち寄る。この辺りでは最も多くのクライミングギアを扱っているお店らしい。確かにシューズやロープやカム、ナチュプロなどギアは豊富にある。それぞれ思い思いのクライミング道具を爆買いする。

今夜の宿泊は、Yosemite Valleyから1時間ほど手前に位置するコテージ風のホテル(Old Priest Station Motel)。ベッドは2つしかなく、K池さんはシングルベッドがいいとのことなので、私と横さんはセミダブルサイズのベッドで仲良く就寝。

■7/2 移動(記:I田)
翌日は前日の移動の疲れもあってか、遅めに起床し9時頃に出発する。本日の宿泊予定のキャンプ場Porcupine Flatを目指す。

ヨセミテ国立公園のゲートまでは長い渋滞が出来ている。翌日は独立記念日だからなのか大変な混みようだ。30$のフィーを支払いようやくゲートを通過する。

ゲートから40分程でPorcupine Flatに到着する。ここは空いているスペースがあれば場所を確保し、後でレンジャーにお金を支払うスタイルだ。しかし、探してみてもどこも空いていない。こんなはずじゃないぞ・・・。慌ててもっと手前にあったキャンプ場に向かうがそこも一杯。結局16時くらいまでいろんなキャンプ場を探したが、どこも確保することはできなかった。

やむなく一度国立公園を出たエリアのキャンプ場を探すべく3,4カ所見てまわったがどこも「FULL」の表示がある。ようやくテント場が確保できたのは、前日泊まったホテルから車で7分しか進んでいない場所だった。一体この1日はなんだったんだ。無駄にヘトヘトになり就寝する。

■7/3
前日の反省を踏まえ、気合いの3時起床でTuolumneキャンプ場を目指す。ここは予約なしでも朝並べば場所を確保できる。5時半の到着時にはすでに1人が並んでいたが、余裕で場所は確保できた。時間は無駄にできない。早速最初のルートへと向かった。(記:I田)

Cathehdral Peak, Southeast face 5.6、5P
Y川、I田、K池(記)

登山道入口 9:15
とりつき: 11:30
ピーク: 19:00

Cathehdralは遠くから見ても明瞭なとんがりピークだ。
アプローチは林間と沢沿いを1.5時間歩き山の東面へ。少し遠いが景色は終始美しい。

深夜3時起床でTuolumneのキャンプサイトを確保したためやや寝不足。ガイドブックよりだいぶ時間をかけ取り付きに到着すると、既に他P多数。A、B、Cの3ルートのうち、空いている Bに取り付いた。

1P目K池リード。ヨセミテはグレード以上に難しいときいていたので、緊張してとりつくが、グレードどおり。2P目I田くんリード。Tuolumne独特のノブと呼ばれる突起が楽しいルート。3P目横さんリード。このころから壁が非常に混んでくる。どんどん新しいパーティーが登ってきて追い越していく。ロープが交差してもおかまいなし。ガイドPのガイドは途中ランナーを一度もとらず、同時登攀Pはフォローがリードに追いついて壁の途中でおしゃべりしている。それまで行儀よく待っていた我々もヨセミテルールに従うことにする。
横さんが最後までリードし終了。小槍のようなEichorn’s Pinnacleはすぐそこだが、時間切れのためあきらめて下山。超人気ルートだけに、初日にしてローカルルールの洗礼を受けた。でも待っている間も独特の地形が水平線まで見渡せて素晴らしかった。

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■7/4
Doff Dome, West crack
Y川、I田、K池(記)

駐車場 10:30
登攀開始 11:20
登攀終了 14:30
下降開始 15:15

Doff Domeは前日Cathehdralから見たお団子のような岩塊の一つだ。アプローチは車道から20分。1P目の取り付きにはマーモットが住んでる。日本で見たこともないような長く均一なクラックを、緩めの斜度で楽しめる。この日は貸し切りだった。

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1P 5.7~5.9(I田君リード) 出だし5.9フェイスでペツルが打ってある。そこは緊張。右上するフィンガークラックは長く、長く、これでもかという長さ。支点の3mほど手前でカムを決めフェイスムーブ。I田くん、このカムが外れたのが見えて怖かったそう。
2P 5.7~5.8(K池リード)小ハング→ワイド→シンハンド→フィンガー
小ハングはビビったがハンドが効いて快適、ワイドは突起が豊富であまりワイドらしくない。クラックは徐々に細くなり、ビレイのスタンスを求めるがきっかけも無く延々登り続ける。蜘蛛の糸を連想してしまった。ロープいっぱいとなり何もないところで終了。
3P 5.7~5.4(I田くんリード)フィンガー~スラブ。途中平行するクラックに移る。だんだん斜度が落ちる。
4P 5.5(横さんリード)ノープロのスラブ。 ルート取りによってはむずい。 

広いピークからは、車道を挟んですぐ向かいに翌日登るFairview domeのRegular Routeが見える。あんなの本当に登れるのかなと思う。
下降はドームの緩い方の斜面(4級)を歩いて下り、中腹を回り込んで取り付きに戻る。途中支点があったので懸垂したら少々行き過ぎた。

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■7/5
Fairview Dome, Regular route
Y川、I田、K池(記)

Fairview domeの最も急峻な壁を地上から頂上まで抜ける。トポによると12P。気合いを入れて早出。アプローチ車道より20分。
とりつき到着 6:45
開始 7:10 
終了 15:30
下降開始 16:15

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1P I田くん フィンガー。陽が当たる前、まだ寒い。人気ルートだけあってスタンスがつるつるだ。そのため斜度は緩いのに難しい。フォローでも滑って落ちそうになる。 
2P K池 シンハンド~フィンガー。 長く綺麗なクラック。所々緊張するが勢いで進む。切りのいいところを目指すが、弾切れとなり途中で終了。
3P 横さん フィンガー、途中小ハング超え。小ハングはぴったり指サイズで楽しい。
4P K池 あみだくじ状のフェイスを右上してバンドまで。バンドはかなり右まで続いているが、Regularのルートは直ちに左に向かう。
5P I田くん 下弦の月のような美しいフィンガークラックを左上。
6P K池 左上、小ハング超え。 フェイスのスタンスも拾いながら進む。ハング超えは自分なりに頑張った。
7P 横さん 右へ大きくトラバース。
8P I田くん 4級を木まで。
9P K池 4級をフレークまで。
10P 横さん 終了!

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広い頂上を我々で独り占め。360度雄大な景色が広がる。頂上には岩を積んでシェルターにした跡がある。
そしてこのルートも、フリクションの効く広いスラブをお散歩するだけで下山できる。素晴らしい!

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■7/6 レスト(記:K池)
この日はベースをTuolumne meadowsからYosemite valleyに移した。
大人気キャンプ場Camp4のサイトを確保するには、早朝から順番待ちの列に並ばなくてはならない。
前泊のCrain Flatを6時に出発、列の10番目くらいにつけて、全部の防寒着を着込んで2時間待った。
が。。。受付開始数分前に、この列が他のキャンプ場の場所とりであったことが判明。OMG明日も並び直しだよ。。。
でも宿無しよりまし。待ってる間かわいいお兄さんとおしゃべりもしたし。この日泊まったUpper pineは結果快適だった。

他にもひととおりValleyを散策。
・Yosemite lodgeのフードコートで朝食、Free Wifiで通信(I田くん、横さんは仕事のチェック)、ATMでUSD引き出し。
・Half dome villageの山道具屋で買い物(品揃えはカモシカスポーツの方が良いが、円高なので皆かなり購入。)
・その隣のピザ屋でランチ(巨大。)
・Yosemite villageのスーパーで買い出し(ステーキ肉を購入&キャンプ場でBBQ。夢が成就。)
・Housekeeping Campでシャワー(女子は20人待ち。)

行ってみてわかったこと=Valleyはだいぶ暑い。。。

■7/7
Degrees in the shade 10c (Lower Cathedral Rock North Buttress Base )
Y川(記)、I田、K池

やっとCAMP4のテントサイトを確保。ヤレヤレ。憧れのCAMP4のはずが、他のキャンパーとの距離は近いし、道路にも近くてうるさい。Upper Pineのキャンプ場が快適だったので、ガッカリ。CAMP4も取れたし、暑いけどせっかくヨセミテに来たのだからどこかに登りに行こうと言うことになった。しかし、4時過ぎになっても気温は高く,陽の当たっている面は暑くてクライミングにならない。北面で日が陰っていると思われるCathedral Rock のショートルートに行くことにする。位置的にはエルキャピタンの対岸にある壁である。トポにはアプローチ5分とある。ところが、車から歩いて目指す壁を探すが、見つからない。1時間程うろうろする。日陰のある面に向かうトレイルを辿ると、壁に向かう踏み跡を見つけた。
予定ではend of the line 10c をやるつもりでいた。ところが、120フィートのラインであることが分かった。シングル60m1本では、折り返せないじゃない。ここにあるルートで60mザイルで遊べるのはDegrees in the shade 90フィートのルートしかなかった。
と言う訳でこの星2つのルートで遊ぶことにした。ルートはスポーツルート。核心部はフィンガークラックだったか?I田君が果敢に挑んでオンサイトする。

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■7/8 
Sacherer Cracker (El Capitan Base )・a 敗退
Y川(記)、I田、K池

今日はK池さんが帰る日だ。バスは10時だから、出発までEL Capitan の基部の岩場で遊ぶことにした。目をつけたのは星5つのSacherer Cracker 10a。早めにキャンプ場を出るも結局うろうろ迷いながらのアプローチになり、トポにある場所を確定するのに1時間ほどかかる。トポにはアプローチ10分とある。
このルートは15mほどオフィズスを登ったあと、上の30mのクラックを登るルートである。トポでは15mのオフィズスまで1ピッチとして切っている。K池さんが今日帰ると言うことで、K池さんが最初に取り付いた。このオフィズス5.7になっているが、5.9くらいあってむずい。上のフィンガーのクラックに挑戦するも、諦めて降りて来る。次にI田君が登る。フィンガーを乗り切り、ハンドサイズのクラックまで行くも玉切れになる。ザイルが半分出ているので、ロワーダウンするなら今しかない 。K池さんを見送ったあともう一度来ることにしてザイルを残置して一旦引き上げることにする。

K池さんを見送って、再度挑戦。今度は60mのダブルも用意した。私が登る。このときはまだ日が陰っていた。I田君が到達したところまで行き、3番2個でその上のハンドサイズのクラックを登る。チョックストーンにシュリンゲが残置してあるところから上がワイドになり、思ったより広い。用意した5番ではスカスカ。下からだと2mくらいに見えるが、5mくらい続くワイドであった。5mをランナーを取らないで登るのは恐ろしい。どうしようか、躊躇していると下からI田君の<止めましょう>の天の声。壁に陽があたり始めたこともあって、うれしい提案だった。5.9のワイドをノープロテクションで登る程、私は度胸ないのだ!残置シュリンゲを使って懸垂して取り付きに戻る。 完敗だった。10aのグレードだけれど、フィンガーからワイドまであり45mと長く、厳しいグレードだと思う。星5つには納得だけど。。。

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■7/9レスト(記:I田)
本日はT濱さんが合流する予定の日である、しかし私とY川さんはなぜだかT濱さんが来る予定は明日だと当初勘違いしていた。そのため1日あるならばとSerenity Crack5.10dに行こうと話していて、前日に偵察までしたのだが、結局行くことは出来なかった。

T濱さんの合流予定は14時頃。それまで、これからの行きたいルートを研究したり、本を読んだり、各々の時間を過ごした。私はCAMP4の近くのボルダーで遊んだりもした。日差しは強い。
T濱さんが合流した後、ピザとビールで乾杯!ハーフドームビレッジのピザは料金は高いがサイズはでかい。買い物を済ませ、CAMP4に移動。私とT濱さんは近くのボルダーに行く。フィストサイズのクラックでちょっと遊ぶ。

Yosemite Valleyは暑すぎて登るどころじゃないということで、翌日は早朝にTuolumne meadowsに再度移動する予定だ。

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■7/10
翌日は8時位にTuolumne meadowsのキャンプ場の受付に到着した。今日は比較的キャンプ場に余裕がありそうだ。最初に割り当てられたキャンプサイトはGエリア。行ってみるととんでもなく奥で、入り口から車でも15分近くかかる上に道も悪い。レンジャーに交渉してみると入り口近くのBエリアに変えてくれた。交渉すれば場所は変えてくれる。また一つ学んだな。(記:I田)

West Country 5.7 4P 
Y川、I田、T濱(記)

自分のウォーミングアップとロープ合わせを兼ね、Stately Pleasure DomeのWest country 5.7 4Pに取り付いてみる。
テナヤレイクを見下ろす景色は最高。ツルツル磨かれた花崗岩が怖いが、取り付きが国道からすぐなので人気なのか大渋滞気味。先行の3人パーティーがとにかくトロトロ遅く、イライラしてしまう。アメリカ到着翌日でいきなり標高が高いところに登ったためか、息が上がる。

下降は終了点から歩いてピークまで登ってしまい、明瞭な下降点が見当たらず懸垂下降も交えながら降りる。
すぐ高巻き気味で長めに左にトラバースするのが正解のようだ。

ヨセミテ滞在中、ピッチ中で残置の中間支点や確保支点を使ったのは、このルートだけでした。
トポでは一応、星4つのルートなのですが…、Tuolumneの第一印象としては微妙な感じかも。

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■7/11 
ヨセミテに来てから10日目、5.9や10のルートも素晴らしいけど少し食傷気味に感じてきた。そういえば、ヨセミテで5.11のクラックを登るっていう目標もあったな。

Y川さんとT濱さんに頼み込んで、5.11aのショートルートを狙いに行くことになった。(I田:記)

Olmsted Creek, Tideline 5.11a
Y川、T濱、I田(記)

Tuolumneからハーフドームが見えるビュースポットOlmsted Pointの近くに位置する。5.9~5.13まで様々なグレードのショートクラックがあるエリア。Tidelineはこのエリアに2つある5つ星ルートのうちの一本。Tuolumneにある5つ星の5.11a(でRやXがついていないまともに登れるルート)はここしかない。絶対オンサイト!と心に決めて取り付いたが、核心手前であえなくテンションしてしまった。ナッツや青、緑エイリアンなどを使うテクニカルなルートで面白い。Y川さんもピンクポイント狙いでトライするがやはり核心でテンションする。最後にT濱さんもトライする。T濱さんは登った後、旅疲れもあるのか体調を崩ししばしの休息。夜は恒例のステーキで歓迎会を行う。

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■7/12 
Matthes Crest – Traverse from South to North 5.7
Y川(記)、I田、T濱

Crest はトサカと言う意味らしい。Matthesのトサカ。私は最初、Cathedral Peakに登ったとき対岸に見えた山稜に魅了されて、ここを縦走するのかなと思っていた。しかし、話を聞いて地図を見るうちに、勘違いしていることに気が付いた。ふたりの話しに分かっているふりをして相槌をしていた。まあ、星5つあるルートだから、文句はない。
このルートは取り付きまでが、遠い。ジョンミュアトレイルから回り込んで行くのは遠いと考えて、Cathedral peak の南東バットレスを登るトレイルから分かれて、Budd Lakeに行くトレイルを使った。さらに、Echo peakのなだらかな肩を適当に登って谷を越え、Matthes Crest の取り付きに近づいた。取り付きに来るまで4時間くらいかかり、先が思いやられた。日差しは強いが風は冷たい。取り付きは日陰で風もあり、心配するくらい寒かった。我々の前にカップルのパーティーがいた。遅いかと思いきや、あっという間に視界から消えて行った。 
ルートはトサカのようなリッジを南から北にトラバースするものだ。リッジの上まで3ピッチのクライミングをする。難しくないけど、ザイルはほしい。上に抜けると、信じられないような鋭いリッジが先まで続いている。一瞬こんなリッジ、ビレなしで行けるのかと不安になる。両側がすっぱり切れていて、高度感がすごい。自然の造形にただ驚く。
慎重にリッジをトラバースして行く。ザイルはなるべく出さなかった。高度感を堪能しながら、ロケーションに酔いしれる。ザイルをほとんど出さなかったおかげで、早く南峰?に着くことができた。慎重に南峰と北峰とのコルにクライムダウンする。北峰へは45m1ピッチの登りである。5.7のところがある。一般に北峰に登ったあと、コルに引き返して下山するのが普通らしい。北峰から先のリッジを行くこともできるようだが、時間もないので止めにする。懸垂でコルまで下る。あとは来た道を戻って帰路に着く。午後の日差しは強く、登り返すのがしんどかった。

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■7/13
Eichorn’s Pinnacle West pillar Direct 5.10b 6P
Y川、I田、T濱(記)

遡ればクライミングの世界に足を踏み入れていない当時にJMTの一部を歩いた折、あまりの素晴らしさに行程を変更し、このピークが見渡せるカセドラルレイク湖畔を幕営地にした思い出のピーク。一般に人気なのは双峰をなし、標高が高くジョンミューアも登ったというカセドラルピークだけど、自分的には断然こっちがカッコ良いと思う。でもこれがクライミングを始めたきっかけの一つではあったけど、まさか現実に登ることになるとは思ってなかった。

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アプローチはカセドラルレイク トレイルヘッドから、JMTを辿りローワーカセドラルレイクへの分岐付近から踏み跡を辿り約2時間。取り付きは麓からてっぺんまで明瞭なクラックが走っているので、一目でわかる。
今回は、2P目に傍にそれるオリジナルルートではなく、真っ直ぐ直登するダイレクトルートをとった。下部はOW系、上部はフィンガークラックが走り、どのピッチも50mくらいの長めのピッチ続く。油断すると玉切れになりますがプロテクション自体は安心して取れる感じ。西面壁に位置するため、午前は陽が当たらず風が吹くととても寒かった。スタートは少し遅めの時間でも良いかも。

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ピークから残置支点で懸垂1回。カセドラルピークのコルのテラスでランチを食べてからカセドラルピークの取り付き側の登山道で下降した。
地上から天に繋がるクラック。ごちそうさまでした。

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■7/14 レスト(T濱:記)
今日はY川さんが帰国するのでYARTSのバスの停留所があるYosemite Valleyに送り届けるついでに、ハウスキーピングでシャワー(ひとり5$、レンタルバスタオル付き)やら、お土産の買い物やらして過ごす。I田さんは郵便局からの絵葉書を出していた。

Tuolumne meadowsに帰る途中、少し寄り道してトンネルビューポイントからの風景を楽しむ。
エルキャピタンにブライダルベール滝にハーフドーム。現実離れした景色に圧倒される。

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■7/15
Fairview Dome 5.9 12P
I田、T濱(記)

信じられないくらい良いマルチルート。アメリカまで無理してでも行った価値があったなぁと、しみじみ思うことができました。
同行してもらったI田さんは、すでに前週に登ったルートだったのですが、どうしても自分も登りたくて付き合って貰いました。ありがとうございました。

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アプローチは駐車場から15分少々。先行は3パーティー。取り付き点に到着した時点ではまだ肌寒かったのだが、自分たちの番が回ってくる頃には陽が当たり、取り付き前から暑くて水をガブ飲みしてしまう。ルートの核心は1ピッチ目と2ピッチ目。1、2ピッチの間ずっと60mロープいっぱいで信じられないくらい真っ直ぐ走るクラックを無心で登る。その後のピッチは、ルートファインディングを楽しみながら登る感じ。前パーティーがつっかえながらも6時間で頂上に到着。途中にフリーソロの陽気な兄ちゃんにハイタッチして抜かれる。イエェーイ。バチ。

頂上からの眺望は、Tuolumne meadowsのドーム群を一望でき、素晴らしいの一言でした。
だけど、自分は脱水症アンド熱中症気味。靴を履き替えてそそくさとスラブを下る。
水は多めに持って行った方が良いと思います。リードの途中でも喉がカラカラになるのでハイドレーションでも良いかも。

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■7/16
Olmsted Creek, Tideline 5.11a
T濱、I田(記)

最終日、今日はサンフランシスコに向けて出発する日だ。残った時間で何をするか相談した結果、先日トライしたTideline5.11aのRPを狙いに行かせてもらせることになった。時間的にもトライできるのは1、2本。なんとかこれをRPして気持ち良く帰国したい。

そして、トライの結果無事にRP!!Good bye!Yosemite!!ヒョー!!
6日間過ごしたキャンプ場を後に、帰路についた。

帰りにもLivermoreのクライミングショップに立ち寄る。やはりT濱さんも爆買いしていた。

■その他の感想
・Y川さんのその他の感想
 ①ヨセミテのキャンプ場には炊事場がない。不便なり。
 ②アメリカの卵より日本の卵がおいしい。
 ③アムトラックは時間にルーズ。要注意。
 ④アメリカ人はだいたいお人好し。
 ⑤ヨセミテは物価が高い
 ⑥7月は暑すぎる。                     

I田のその他の感想
キャンプ場の移動は最小限に抑えた方がいい。キャンプ場は12時までにチェックアウトする必要があるので、その日クライミングをするならば、どうしても早い時間にキャンプ場を移動する必要がある。また、移動先で予約がない場合はさらに早起きが必要になる。ベストなのは期間中キャンプ場を変えない(変えても1回)とかにするのが良い。
また、TuolumneとYosemite Valley間は車で1時間30分~2時間位の距離。往復するとかなり時間がかかるので、この間の移動も最小限に留めた方がいいだろう。

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■これから行く人のためのヨセミテ情報(記:I田)
・ヨセミテ国立公園のキャンプ場について
ヨセミテ国立公園のキャンプ場は、予約のみの受付タイプ、予約と当日受付両方あるタイプ、当日受付のみの3つタイプがある。
主なキャンプ場は以下のようになっている。
Tuolumne camp site :事前予約と当日受付
Porcupine Flat:当日受付のみ
Yosemite Creek:当日受付のみ
White Wolf:当日受付のみ
Tamarack Flat:当日受付のみ
Crane Flat:事前予約のみ
CAMP4:当日受付のみ
Upper Pine:事前予約と当日受付(但し、当日はキャンセル分の1泊だけ)

ヨセミテ国立公園のすべてのキャンプ場は以下のサイトから予約できる。
http://www.recreation.gov/
ネットで予約できるがかなり早い時期でないと取ることはできない。キャンセルは3日前までであれば10ドルでキャンセルできる。とりあえず確保しておくのも一つの手。

また、その辺でテント張ればいいとも思うが、そんな人は一人もいない。車で寝ている人はいるかもしれない。

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・Tuolumne情報
Tuolumneはキャンプ場自体が標高3000mほどの場所にあり、この時期はかなり快適に過ごせる。早朝はダウンが必要なほど冷え込む。クライミングも朝方の日陰など寒いかもしれないが、その分フリクションもよく登りやすい。日中でもルートを登っていると標高が上がるにつれ涼しく、風も出てくるので快適なクライミングが楽しめる。
もう少し寒い時期に行く場合は、遅めの出発にすればOK。日暮れも20時位なので、午後からでも十分にクライミングを楽しめる。

Tuolumne Meadows camp siteは事前予約と当日受付の両方がある。朝は7時30分から受付開始。平日ならば受付開始時間に行っても十分に間に合うだろう。土曜に関しては受付開始時間にはかなりの人数が並んでいた。ただし、このキャンプ場はかなりキャパがあるので、比較的場所を確保しやすいキャンプ場と言えるだろう。

キャンプ場のそばには小さなスーパーがある。小さいと言っても、お肉や野菜、日用品まで長期滞在する分には困らない位のものは置いてある。ビールの種類も豊富!

トポはVisitor Centerで購入することができる。

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・Yosemite Valley情報
暑いとは聞いていたがやはり暑い。まず登るという気持ちになれない。登れるとすれば日が高く登る前(9時位まで)と、日が沈み始める頃(17時以降)。

我々も間違えたがCAMP4の並ぶ場所は注意。CAMP4のキャンプ場に受付があるので、そこに並ぶ必要がある。受付の案内には並ぶのは6時以降と書いてあるが、あまり厳しくはないらしく、6時の時点で30人くらいが並んでいた。大体1日で70人位がサイトを確保できる。また、レンジャーが整理券を配る時に並んでいる必要があり、そこはなぜかかなりシビア。

Yosemite Valleyのキャンプ場といえば CAMP4が思いつくかもしれないが、快適さはUpper Pineの方が上。もし予約が取れるならそっちをとった方がいいと思う。(CAMP4は他のクライマーとの交流という意味では魅力かもしれないが)何より朝並ぶのは面倒くさいし、CAMP4は一つのエリアが狭く、うるさいパーティーが近くにいると気持ち良く寝むれない。

Visitorセンターの近くには国立公園内で最大のスーパーがある。品揃えも充実しているのでここを利用すれば困ることはないだろう。

土日、平日問わずValley内は車でかなり混雑する。駐車場の確保が困難なので、離れたところでも停められたらあとは無料のバスで移動するのが得策だろう。

Half Dome Village(旧Curry Village)にあるクライミングショップのギア類(特にナチュプロ系)はかなり充実している。オフセットナッツなんて珍しいものも豊富にある。ギアにもよると思うが値段も普通に安い。トポも購入できる。