メンバー:L M藤、H田、N野

この週末は2263峰周辺の氷瀑をやろうと計画していたが「象」が繋がったとの情報を得る。急遽、予定変更。
N野さんの新車に乗り込み戸台へ向う。助手席では容赦なくビールをガブ飲みだ。

2/18(土)
冬陰でも偵察してみようと考えていたが、さっぱり氷の臭いがしない。
そのまま丹渓山荘へ。二日酔いで気分が悪い。テント設営後、舞姫の滝でアップ。22時まで宴会。

2/19(日)
象の鼻は東向きで早い時間から日が当たる。岩壁は脆く、暖かくなると落氷、落石が始まる。午前中に登攀を終了するのが定石。なので、4時30分出発予定としたが、起きたら4時。いやいや、頭痛で起き上がれない。。
2時間遅れで出発。
七丈の滝F1基部まで来ると突如、雷鳴のような爆音が響く。見上げる象に派手に雪煙が舞う。チ、チリじゃないわ。。
「早起きは3文の徳」? いやいや、「大酒呑みで命拾いだ」。。

春一番の影響で崩壊を懸念した「象」は立派な「鼻」を垂らす。



8時30分登攀開始。

1ピッチ(N野)
落差の少ない左ピラーを探るも氷結が良くない。右の垂直ピラーから直上。抜け口の氷結が甘い。雪崩を避けるようにハング下へ。
稜線を越えた陽が氷瀑を照らし始める。

2ピッチ(H田)
左上する2段バンドの下部バンドを登る。最奥の氷柱まで。

3ピッチ(H田)
幾重にも連なる氷瀑を越えて行く。
部分的に薄いとこもあるが概ね良好。60メートル一杯伸ばすも鼻の基部まで届かず。フォロー到着後、基部へ10メートル
移動。


4ピッチ(M藤)
いよいよ「鼻」。
天空に聳える「鼻」は白く輝き美しい。
昇天の氷柱の傘氷を巨大化したような立派な傘が頭上を覆う。


バーチカル部を抜けるとやや傾斜を落しつつ側壁へのコンタクトラインに自然に導かれる。肩を押し込むようにワイド登りを混じえ上部へ。巨大な傘の隣に小さな傘がありその中へ。ラフな氷面に慎重にスクリューを決め、身を乗り出し、傘氷の上に抜けた。
13時終了。

【コメント】
取付きから見上げる氷瀑は、陰惨な岸壁に垂れ下がり殺伐として威圧的だ。
一方、最終ピッチビレイ点から見上げる「鼻」は、白く輝き明るく柔らかい。
この氷柱を攀じると、このままどこもでも登りつつけていたいと思える高揚感に包まれた。アイスクライミングの醍醐味を堪能した良き1日であった。
象の鼻の登攀は5時間前後掛かっているパーティーが多い。今回は3人パーティーで4時間30分。落氷を考慮して同時登攀はしなかったので、2人登攀なら3時間30分といったところか。ノーテンだったし、少しは進歩したかな。