メンバー:L S藤、S口(会員外)、M上(会員外)

知床五湖の大滝を登って来ました。第二登かと自慢しまくっていましたが、一週間前に網走の山岳会に登られていました。トホホです。

この滝は、故、谷口ケイさんのお名前に因んでKei’s Giftと名付けられました。

彼女は10年くらい前、ぶなに見学に来られて、私も何度か一緒に登ったことがある女性で、なんたって、後にあの ”ピオドール”に輝くモノ凄いアルピニストです。

五湖周辺は、やはり10年くらい前に反対側のモセカルベツ川を遡行して羅臼を越えてイダシュベツ川を下降した、思い出深い場所です。

今回は初登のファイントラックのA川さんから詳細なアドバイスをいただいていたため快適かつ安全に登ることができました。

■2月17日 湿雪/強風 女満別からウトロ温泉

甲府のエルク(山道具屋)の社長さんに紹介していただいた知床自然センターの好青年に少しばかり車で送って貰って1時間ほどショートカット。

そこから先は、同センターで借りたMSRのスノーシューで崖っ縁のテン場まで、ザイル4本、登攀具、テント、3泊の燃料・飯・酒などを犬ぞり方式で運ぶ。しかし、犬はいないので引くのは自分たち、

■2月18日 吹雪/晴れ 偵察・下降ルート工作

断崖の痩尾根を50mほど歩き下ってから60m懸垂×2回、そこから先の垂壁に約100mのフィックスを張る。更に末端から30mの懸垂で凍結した渚のバルコニーに着地する。オホーツク海は真っ白な流氷でビッシリと埋まっていた。探したがクリオネはいなかった。

登り返しはユマーリングになる。時折一本ザイルでの空中になるので、二日酔いの身にはシンドイ。

■2月19日 大雪/曇/晴れ 登攀・下山

3時起床、富山ブラックラーメンを喰って5時には出発、連結通過の100m懸垂はメンタルに来る。
滝上から派手な雪崩れが何度も出て、進退を迷うが、スイッチが入ってるメンバーもいるし・・まぁ・・行くしかないか、
 
 
・1ピッチ 45m WI3
・2ピッチ 50m WI5+R
・3ピッチ 45m WI4+~3
・4ピッチ 35m WI3

合計で175mかな?デカイ!概ね快適だけど、雪掃除とカリフラワー処理に苦労する。
 
 
登攀中、上空を大鷲が旋回する。大鷲は羽を広げると2mにもなる猛禽類で人の子供も攫うという、ヒグマと並んで知床の生態系の頂点、カッコいい!

背後には、水平線の彼方まで流氷に埋め尽くされた白いオホーツクの海が広がる。ロシアまで歩いて行けるかな?
 
 
登攀を終えて、雪壁から痩尾根を越えるとピタリとテン場に出る、一人は撤収、二人でフィックスの回収に向かう。懸念していた結び目の引っ掛かりもなく呆気なく回収!

テン場に戻って、腰が抜けそうなほど重い荷物を担いで、再び犬ぞり方式(犬の代わりに人間)で、約4時間のデプローチをひたすら歩く。

急遽連絡したウトロ温泉のイルカホテルのピザレストランにラストオーダー5分前に滑り込み大成功!冷たいビールと知床ワインでお疲れ様の乾杯!