剱岳 八ツ峰VI峰 剣稜会ルート、富山大ルート 2017/7/15-17

アルパイン(夏)

剱岳 八ツ峰VI峰 Cフェース剣稜会ルート、Dフェース富山大ルート
メンバー:N野L、K野

■7/15(土) 剱岳 八ツ峰VI峰 Cフェース剣稜会ルート

天気が読めない海の日連休。
晴れの初日にまず一本ということで、人気の剣稜会ルートに取付く。
岩は固く、すっきりしてて、お手軽に楽しめるルートでした。

・取付き
雪渓から岩に乗り移り、スラブ真ん中に走る凹角下のテラスから。
トポにはスラブから始まるように書かれているが、雪で埋まってた模様。

・1P 30m II (K野)
傾斜の緩い凹角を登る。
どこでも登れそうである。
岩は固く安定している。

・2P 40m II (N野)
凹角を登る。
石が堆積してるので注意。
テラスを左に行くとハンガーボルトの確保点。
真新しソウスリングが掛かってた。

・3P 35m III (K野)
開けててとても快適なフェースを登る。
ピッチを切るとこがよく分からない。
ハーケンのいっぱい打ってあるところまで。

・4P 25m III (N野)
簡単なフェースを上がると、ナイフリッジのトラバース。
フリクションもいいし、フットホールドもちゃんとある。
ナイフリッジを渡り切ったところまで。
見晴らしが凄い。

・5P 25m III (K野)
出だしは少し立っているとこを登る。
あとは易しいリッジ。
ここも石の堆積に注意。
Cフェースの頭まで。
初めて来た八ツ峰は、素晴らしいロケーション。

・下降
八ツ峰の縦走路を、右斜め前に見えるAフェースを目指して歩く。
間違って真っすぐ行くと、長次郎谷とは反対側に降りて大変なことになるらしい。
V・VIのコルが見えるとこのルンゼ状から懸垂下降1回。
雪渓を少し下り、Aフェースの基部に乗り移る。

 

■7/16(日) 剱岳 八ツ峰VI峰 Dフェース富山大ルート

雨が降りだす前にということで、朝イチ、人気の富山大ルートに取付く。
剣稜会より登り応えがあって、ルートととしてはこちらの方が楽しめました。

・取付き
Cフェースとの間のルンゼは雪が詰まってて入れない。
その手前、シュルンド内の雪の上からスタート。
ここはトポの1ピッチ目とは違うかもしれない。

・1P 20m V- (N野)
出だしは上部のガバを掴んで思い切って乗り上げる。
意外と難しいフェースを登る。
左に凹角状が見えるテラスでいったんピッチを切る。

・2P 45m IV+ (K野)
凹角状の左のフェースを登る。
ハング手前に確保点があったが、短いので伸ばす。
ハング左脇を通り凹角状を登る。
石の堆積に注意。

・3P 30m IV+ (N野)
フェースを直上してハングのカンテを左に越える。
バンドをトラバースして、少し上がったところまで。
右にCフェースを登るクライマーがよく見える。
横から見ると、凄いとこ登ってる。

・4P 30m IV (K野)
すっきりしたリッジを登る。
すこぶる快適なピッチ。
雨がパラパラと降り始める。

・5P 45m II (N野)
傾斜の緩んだ簡単なリッジを登る。
Dフェースの頭がすぐそこだが、ロープいっぱいで切る。

・6P 10m II (K野)
もう歩いて行けそうだが、念のためロープを伸ばす。
すぐにDフェースの頭。

・下降
八ツ峰の縦走路を降り、昨日と同じようにV・VIのコルからAフェース基部へ。
まだ朝の9時だが、雨なので本日終了。
この後、本降りになり、一日中ひどい雨でした。

[行動経過(天候・タイム)]

7/15(土) 晴れ
07:30 扇沢発(立山黒部アルペンルート)
08:40 室堂
13:30 テン場
14:10 テン場 出発
14:20 Cフェース剣稜会ルート 取付き
14:30 Cフェース剣稜会ルート 登攀開始
16:10 Cフェースの頭 登攀終了
16:20 Cフェースの頭 出発
17:00 V・VIのコル

7/16(日) 曇りのち雨
05:10 Dフェース富山大ルート 取付き
05:25 Dフェース富山大ルート 登攀開始
08:00 Dフェースの頭 登攀終了
08:20 Dフェースの頭 出発
09:00 V・VIのコル~Aフェース偵察

7/16(月) 雨のち晴れ
09:45 室堂
10:15 室堂発(立山黒部アルペンルート)
11:20 扇沢

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