南ア 甲斐駒ケ岳 篠沢七丈瀑 2011/12/10-11

アイスクライミング

南ア 甲斐駒ケ岳 篠沢七丈瀑
アルパイン・アイスクライミング
S藤H明(記)、S口M恵

若いころ、神社から七丈まで4時間半で行ったもんです。標準で5時間半くらいでしょうか?
よって、のんびり10時半に出発したのが祟って、五丈のあたりで、もう真っ暗、なんと7時間もかかってしまったのです。
(M恵さんの自称老齢による体力低下のため、すごくノンビリだったのが殆どの理由ですが・・)
とはいえ、小屋に着いたら、ストーブにあたって、あれこれ喰って、冷たいワインをジャブジャブ飲んで、ぬくぬくと眠ってしまいました。
深夜トイレに出ると、強風と粉雪、しかし、満天の星空、甲府の夜景もキラキラと美しい。
まあ天気はなんとかなりそう。

知人が五丈に張っていて、深夜、M田さんとF巻さんが突入してくる。タイミング的に重ならないが、みんなの健闘を祈る。
3時起床の予定が、なんと4時半になってしまった。とはいえ、所詮、真っ暗だと、七丈橋からの下りが恐いし、まあいいや。
装備を付けて、おっかない登山道を下って、橋に到着。昇る太陽と沈む満月の両方を見ることができた。皆既月食と何か関係あるのだろうか?
さて、標高差にして350mほど下ると、巨大な氷が見えてくる。3月に来た時は下が埋まっていたので迫力がいまひとつだったが、今回はデカイ。
どうみても、60ザイルで2ピッチはある。しかも薄い、恐い・・帰りたいが、やるしかない。

◆1ピッチ 50m
寝てはいるが、途中完全に一枚岩に雪の乗った状態が出てくる。氷が薄いのでスクリューは頭しか入らない、落ちたら飛ぶかもしれない。
慎重に慎重に、岩にツァッケを喰い込ませる。

◆2ピッチ 50m
純粋なアイスになるが、氷は薄い。短めのスクリューを入れていくが、時々、頭しか入らない。
落ちられないし、腕はパンプ気味、なんったって力み過ぎだし。
傾斜が落ちてから、ベルグラになる、やはりスクリューは頭だけ、力を入れたら、足元の氷が板状に全てはがれ落ちた。
そこからは、コンコン&ツンツンでヒタヒタ登る。灌木でビレイ。
懸垂は60mメいっぱい+40m、なんで、高低差もだいたい100mはある。
シーズンはじめにしては、手応えのあるアルパインアイスを楽しめました。

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