小川山 アイスツリー&西上州 犬殺しの滝 2012/2/18-19

アイスクライミング

2012.2.18(土)~19(日)
小川山 アイスツリー&西上州 犬殺しの滝
S藤H明、K藤Y司、A見N明、T橋M子、M田A子、K池M砂美、F巻M香

◆K藤Y司
一日目はH先生の指導のもと、トップロープにて沢山の練習をして中には連続5回も登る人がいるなど大変好い練習ができたのではないかとおもいます。
トップロープでの回数練習は登ることに慣れるのが早く、また登れる身体も作り易い。みなさまおつかれ様でした。
と、ここで感想を終えるつもりでしたが、どうも2日間の練習風景を見て何か言っておかなくてはならないなと考え、付け足します。

トップロープでの練習は上述のような利点がある一方、クライミングしているときの恐怖心を薄め、ついでに緊張感も失わせてしまう。結果としてアイスクライミングを舐めるようなことになる。
今の段階では登り方にとやかくいうつもりはない、楽しく登って慣れてくれればいいと思う、が、登ること以外にもやることは山ほどある。
特にビレイは重要だ。ただ突っ立ってひも掴んでいりゃいいってもんじゃない。
クライミングのもっとも重要なところだ。いい加減にしてると、本チャンなんて行けないよ。
もっともそこら辺のところビレイのこと以外にも判りかけている人もいる。そういう人は上達も早い。

その昔、わたしなんぞは月一なんていいほうでほとんどがぶっつけ本番の一発勝負。
だから本チャンは失敗も多いし、ほんとに上手くならない。
だけどその分、大事なことを肌身で感じて、それを掴んだのではないだろうか。
ほんとは本チャンで痛い目に遭わないと何も学ぶことはできないんだよ。

さてうるさい説教はそこまでにして、2日目は犬殺し。
出だしの氷柱は氷が硬く、凸凹も多く上部がより発達しているせいか、被り気味。
しかし当日もすでに数パーテイが登っていたので氷にはアイゼン、ピックのあとも多く、なんとか登りました。 
ただ氷柱を登った後の左トラバースが中腰での移動にベルグラ氷柱と、いやらしかった。
こいつは後先あんまり関係なし。

アイスはヴァージンアイスのオンサイト、これより後は格段に落ちる。
だがそうがっかりすることはない。一年間、ちゃんと好い子チャンにしていれば、次の冬に乙女は再びやってくる。
そのときまっさきに駆けつければ、彼女はその青白く光る神秘の眼差しを向け、きみをリードに誘ってくれるだろう。

温泉でみんなと分かれた帰りの道すがら、家の近くで「寒さフェア」というのをやっていて、氷点下の寒さになったというので、おいしいグラタンを50%割引きで食べることができた。
コンパクトにまとまったいいクライミングとともに充実した気分で家路につくと、待っていたのは寒さによる風呂の湯沸し器の凍結破損。
人生、そう甘くはない。好事魔多し、これはクライミングにおいてもいえる。

◆A見N明
まず、はじめに、今回の企画を実行して頂いたS藤H明さん、取りまとめをして頂いたN村さんに、このような機会を与えて頂いて感謝します。ありがとうございました。
高い登攀能力を見せて頂き、クライマーの心得を説いて頂いたK藤さん、ありがとうございました。またH明さんとの息の合った漫才も秀逸でした。
最後にM田さん、K池さん、F巻さん、T橋さん、カヨワイ(?)女性のみなさんに、こんなデカイヤツをビレイをしてもらって非常に心苦しかったです。どうもありがとうございました。
夜は夜で、M田さんの、非常に昭和な語録が炸裂し、全員大爆笑でした。きっと「岩根山荘の夕日」として、語り継がれるものと思います。

さて、本題のアイスクライミングですが、仔犬殺しの滝を登っている際に、(あたり前のことなのですが)ふと気付いたのですが、四肢をわずか数センチずつ氷に刺して登るという行為であることを強く意識し、恐怖を感じました。
トップロープでありながらも、登っている際にはこの事実を忘れてはならないことだと強く意識しました。
課題は、一手一手確実なピック、フリーと同じく身長で解決しないムーブの習得が必須であり、足の置き方、バイルの振り方など、基本的な事を反復したいと思います。
最後に会の皆さん、トップロープチームでは今回男性は私だけでした 是非一緒にやりましょう!

◆T橋M子 
初アイス体験。2012年2月18日(土)岩根山荘のアイスツリーで練習。計9本登った。
バイルを打つ場所は、リーチいっぱいに使ってなるべく高いところ、自分の真上。
バイルは柔らかく持っておき、耳の横を通るようにまっすぐ振りおろし、手首のスナップを効かせつつ、最後に握りこむようにして打つ。
アイゼンは、下から上に蹴り込む感じで、乗る時はかかとを落とすこと。つま先立つと滑ってしまうのはクライミングと同じ。
姿勢はまっすぐ、両足は高さを揃えてからバイルを打つ。打つ時は下半身は氷に引きつけ、上体を離す。
腕は、引きつけるか伸ばしていると楽。登るときだけ力を入れる。
また足は、閉じぎみに登る(体勢がY字になる)と楽。
といろいろ習いましたが、そうやすやすとはできません・・・。
縦爪アイゼンを貸してもらい、その威力に驚く。

29日(日)西上州 仔犬殺しの滝を1回登る。
氷が硬く、手も足も刺さりが甘いなか、3回足が滑ってバイルにぶら下がる形に。
トップロープじゃなかったらさぞかし怖いだろうなぁ。。。

<感想>
2日間、とても楽しくアイスを学べました。初日はアイスキャンディーで本数をこなしつつ、色々なバイルや道具を試させてもらえたこと、アドバイスをもらいつつ、人の登る様子を見られてとても役に立ちました。
2日目、リアル氷柱登りを実践する方々を横目に、初心者ながら天然の滝を登る体験ができて感動。
やっぱり山の中がいいなーと実感しました。
今回、バイルの打ち方はちょっとわかってきたような気がするものの、やっぱり足にきちんと乗れていおらず、怖かった。
氷には足とともにひざ蹴りを食らわせていたらしく、両膝はお皿の形に真っ青・・・
でも、もう少し練習してみたいと思えたので個人的には上々です。
おかげで、お借りしていた縦爪アイゼン、予定外のお引き取りしてしまった。
岩根山荘での宴会も、笑いとともに、ひそかに聞き逃せない冬山の学びが満ちていました。
テントだとそんなに遅くまで大勢で話せないので、宿泊も含めて、体験コースとしては、完璧だった気がします。
色々考えてくれた取りまとめ、ありがたかったです。訓練・・・・といいつつ、あ~楽しかった!

◆M田A子
仔犬殺しの滝…昔初めてアイスのガイド講習がここだった。
毎年1回くらいしか氷触れる機会がなく、まったく進歩の無いアイスだったが、ぶなに入り今シーズンは自然
の氷に5回も触れている。
湯川で会ったT山岳会の方達からも、前と比べるとすごく進歩したよと言われとても嬉しかった。
仔犬もこの調子で~!と意気揚々になるが、結果は手も足も決まらず登れない!
そんな簡単にうまくはなれないですーーー!!(K池さん浅見さんは平爪で登ってた。すっすごい)
リードできるようになるにはしっかり打たなきゃと焦るが、もう腕はパンパン。
H明さん言うとおり、集中して継続し鍛えあげるのが上達の早道なのかもしれない。
こんな状態であ~氷のシーズンまた終わっちゃう(涙)溶けないで~!!
強気宣言『来年のアイスフェスタはリードします!!』(言うのはタダ)

◆K池M砂美
実は体験アイスは2回目。入会の年に参加した1回目では、あまりの無理さ加減にしばらく手を出すまいと思った。
しかし、そうはいっても雪稜にはぜひとも欲しい技術。今回は少しマシに登れた。
今回の収穫は、色々なバイルを試して相性を確認できたこと、自分のアイゼンの爪の丸さ加減を実感したこと、西上州のすっきりしたゲレンデを体験できた事、そして下仁田葱。
でも実は一番大きい収穫は、H明さんはじめ最近入会された方々と楽しい時間を過ごせた事だった。

◆S藤H明
アイスツリーは楽しい。車でゲレンデの前まで行けるし、宿の食事は美味しいし、トップロープだかさ安心だし、F巻さんが、4連続をやってくれたので、オヤジとして、負けてられん!と5連続やったが、堪えました。
最初は皆さん、バイルの振りすら、ヘンテコでしたが、ソーコーしているうちに、耳元からシュンって出るようになりました。
みなさんフリーなんかで日々鍛練されてるから、バランスもいいけど、きっと本番じゃ、死んでしまうかも・・。
夜は、お部屋でたくさんのワインなどを飲みながら楽しく宴会でした。みなさん、まだまだ、人生純情でございます。まだまだ、山屋にしては人生マトモでございます。

翌日は、本ちゃんな気分を味わいに西上州の犬殺し&仔犬殺しに出掛けました。
仔犬にトップロープを張って、かわりばんこに登っていただく
私とK藤さんは大犬へ、前の前のパーティーが敗退していたけど、出だしが硬くて、被っていて、こりゃー大変。
K藤さん、渾身のリード。棚の先の垂直トラバリが恐いのです。K藤さんありがとうございます。
私のピッチは寝ていて、らくらくでした。懸垂2ピッチで着地。
荒船の湯に入って、下仁田葱を買って、関越道に乗って帰りました。

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