明星山 フリースピリッツ 2013/11/2

アルパイン(夏)

メンバー:S藤M、D介

前日22時新宿発、ヒスイ峡に着いたのは3時頃。5:30起床、6:20頃行動開始。左岩稜は2Pほど、フリースピリッツは私たち含め3P、クワトロは1P、A山S原PのクィーンズウェイP。思ったほど人は多くありませんでした。水量もさほど多くなく、D介と私は飛び石で徒渉をしました。

奇数ピッチはD介、偶然はM。取り付きで支度をしていると、ガイドさんPがやってきて、あれよあれよという間に1P目を登るD介を追い越して行きました。マニュフェストを懸垂で降りるそうです。空は秋晴れ、山々は紅葉で美しく気持ちがいいですが、日陰になっていることもあり、寒かったのでフリースを着たまま登りました。

5P目終了点に着いたD介さん
6P目、梅干し岩のピッチのトラバースはA山さんから聞いていた通り、常に濡れていて、アンダーを持つ手が、岩のしみ出しで滑りそうになりました。ヘルメットの中も、寒いのに冷や汗でびっしょりです。お助け残置スリングの甘い誘惑にも耐え、なんとかフリーを死守。(その後のどうでもいいようなところでピンを踏んだりしてしまいましたが…)なにやらよくわからないけれど、恐ろしいピッチです。

上部に行くにつれ、岩がかなり脆く、特に中央バンドを渡るパーティーがいる時は、かなり注意が必要です。中央バンドに着く頃には日が当たり、暑いくらいでした。

うめぼし岩ハングを越えていく まみすけさん
パノラマトラバースを越え、いよいよ最後の核心。垂壁ですが、ピンがベタ打ちです。気を引き締めながら1ピンを取り、小さなホールドを持って体重を掛けた途端……ホールドが欠け、目の前がこんがらがりながら落ちました。山壁でホールドが欠けたのは初めてだったので恐ろしかったですが、気を取り直して登り返し。ビレイヤーが体重のあるD介で良かったです。

最後、下山路へ出るまでが意外と木との挌闘になってしまいましたが、A山さん&S原さんが待っていてくださり、「こっちやで~」コールで導いてくださったおかげで無事下山路へと辿り着くことができました。

D介さんをビレイ中のまみすけさん
2年前、D介と二人で左岩稜を登った時に、A山さんやS津さんたちがこのルートを登っているを見て、かっこいいなあ、来年には登りたいなあ~と思い、早2年。今年は屏風や北バ、滝谷、丸山東壁など、自分史上一番山壁に行った年でした。そのおかげか、クライミング自体はさほど難しいとは感じませんでしたが、最大の課題であったルーファイは前にガイドさんPがいたおかげで、ほとんどルーファイに困らずに登れてしまいました。時間短縮で助かった反面、たった一度しかないオンサイトトライを丸々お世話になってしまったぶん、やや面白みに欠けてしまったかなあという気もします。ですが、ルート自体は変化にとんで、とても面白いルートでした。

ぶなの会

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