中国 桂林・陽朔クライミングツアー 2013/11/30-12/8

スポートクライミング

山域:中国 桂林 陽朔 フリークライミング
メンバー:S口、他3名

桂林Guilinでは雨に降られることもなく、7日間ずっとクライミングできました。
そのかわり、乾燥していて埃っぽかったですが。

今回訪れた岩場のいくつかは、陽朔と陽朔の南10㎞ほどにある高田GaoTianを結ぶ街道沿いにあり、ワインボトルや月亮山Moon Hillなどもあるので、この区間を結ぶバスを最も多く利用しました。
ハイエースサイズの車で、途中自由乗降で一人3元。乗車定員などは関係なく、17人くらい乗っていたことも。

もう一つ利用したのは普益PuYi行きのバス路線沿いにある白山とエッグ。ただし、白山へはさらに畑の中の狭い道を進んで行くので、クライミングショップで手配した車で訪れました。トポ本もその店で買えます。

■月亮山 Moon Hill
クライミング2日目(12/2)と5日目(12/5)の2度行きました。
三角形の形をした岩山の真ん中に大穴が開いている見るだけでも価値のあるエリア。麓の入口で15元/人を払います。入り口から見えるのは南面。入口から石段を20分ほど登ると大穴のアーチの真下に到着。観光客もたくさんここまで登ってきます。
ルートの多くは北面にあります。南面は陽が当って暑いくらいですが、北面はダウンがほしいくらい。

月亮山MoonHill

月亮山MoonHill


○Over the Moon 5.12c RP
ここでは、「Over the Moon」5.12cをRPできました。ヌンチャクがけも含め2日目に通算5便で。
ツアー出発前にK田さんから、ムーンヒルに行くなら5.12cの好ルートがあるから登るように薦められていたのですが、過去のロクスノの桂林紹介記事にも載っていたそうで、それがこのルートだと思います。他にもっと高グレードのルートはありますが、トポ本でも3つ星で、この岩場の看板ルートのようです。北側にある展望台から眺めれば、巨大なアーチに米粒のように取り付いているクライマーの姿が見えることでしょう。

このルートは、コルネや穴を伝ってぐいぐいとアーチの側壁を登っていき、跨るように腰掛けレストできるコルネから先がどっかぶりの核心部。ヒールフックをかましながらそこを抜けると垂壁くらいになるのですが、終了点まではなお10mくらいあり前腕がパンプしてくる全長30mのルートです。

桂林に行ったら、必ず一度は訪れてほしいエリアです。

Over the Moon5.12cを登るS口 月亮山MoonHill

Over the Moon5.12cを登るS口 月亮山MoonHill


■ワインボトル Wine Bottle
1日目(12/1)に行きました。ムーンヒルよりは陽朔側にあるエリアで、蝴蝶泉という鍾乳洞の観光施設前でバスを降りれば、その反対側にある岩場です。なお、蝴蝶泉は道路沿いの岩壁に巨大な蝶のモニュメントが取り付けられているので目立ちます。かに道楽よりデカいです。
ルートのあるところはごく普通の岩山なので、その右奥遠くに見える岩塔がワインボトルの名前の由来なのかも。だいたい垂壁だったかと。
訪れた時は、中国の高校生くらいの団体が体験クライミング教室みたいな感じで登っていたので、アプローチも楽だし、身体慣らしに最初に訪れるのに向いているかも。ただし、日当たりが良いのでとにかく暑い。
この時期、朝晩はダウンがほしいくらいで、日中岩場にいる時も日陰だと防寒着が必要ですが、日当たりが良いと暑いです。後述する白山も暑かった。日焼けします。

ワインボトルの岩場全景

ワインボトルの岩場全景


■レイピーシャン(雷劈山) Lei Pi Shan
4日目(12/4)に行きました。桂林を訪れたことのある同行のO野さんが、まだ行ったことのないエリアと言うことで行きました。件のバスで高田GaoTianまで行き、そのまま街道を1.5~2㎞ほど南に向かって歩いたところにあります。
前日、白山にいた韓国の人達も来ていました。ワインボトルや白山よりは訪れる人は少ないかも知れませんが、日陰だし楽しいルートもあって、思っていたより良いエリアです。

ここでは5.12aを登りました。先日、甲府幕岩でのアラポテRPの山行報告の中で、自身の5.12a以上の完登ルート数が98本と書きましたが、あと2本で100本だったので、翌12/5のムーンヒルでのOver the Moon5.12cを100本目にしたく、前日のこの日99本目を登っておきました。これでは、本数稼ぎが目的ではないと山行報告に書いた説得力がないですね。
それはともかく、The Power of One5.12aは好ルートなので、訪れることがあったらぜひ登ってみてください。

■ドラゴンシティ Dragon City
6日目(12/6)に行きました。最新のトポ本に掲載されている新しいエリアです。場所はワインボトルとムーンヒルの中間くらい。大榕樹Banyan Tree Cragで下車したらそのまま南に数百m行った苺畑の中の道に入ります。それでも入口やアプローチは初めて行く時は迷ってしまうかも。
草むらの中の細い道を20分ほど歩いた奥に岩場はあります。ここも陽当り良好で暑い。わざわざ行かなくても良いと思いますが、他のエリアを行きつくした人は行ってみて良いかも。5.11bの好ルートがあります。

■白山 The WhiteMountain
3日目(12/3)に行きました。普益PuYi行きのバスで街道から分かれる道の入口に行けますが、前述したとおりその先の農道も長いので、我々はクライミングショップの車で行きました。畑の先に大きな岩壁が見えてきます。
ここも陽当りが良すぎて、登っていて暑くてクラクラしてきそう。訪れた日は韓国、台湾、中国、それから我々がいて、東アジア・クライミングリーグが開けそうだった?あんなに暑くなければもう一日行っても良かったのですが。

白山White Mountain全景

白山White Mountain全景


■エッグ(鵁蛋山) The Egg
最終日の7日目(12/7)に行きました。普益行きの街道の白山に至る分岐で降りれば、その30m手前の集落に入る道を歩いて行くと、集落を抜けた先に立っている岩塔です。
5.11台前半の好ルートがいくつもあり、ここはおススメの岩場です。基本日陰です。

ここには2ピッチ目にあるものを除き、基部から取り付けるイレブン台がaからdまで8本あるのですが、この日アップから8便出して全て1撃できて8本完登しました。やっぱり本数稼ぎですね。

The Eggへ向かう

The Eggへ向かう

以上が各岩場の様子と登ったルートの報告です。
全般的なグレーディングは、5.11台で考えると、二子ほどカラくは全くないですが、プラナンほど甘くは決してない。昨冬訪れたスペインよりも少しカラめといった感じかも。でも、よく分かりません。好ルートがたくさんあるので、とにかく取り付いてみると良いと思います。

ぶなの会

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労山(日本勤労者山岳連盟)加盟 ぶなの会の公式HPです。

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