台高 堂倉谷本谷 2014/7/26-27

沢登り

メンバー:H光、S本(会員外)

7/26(土)
10:00 大台ヶ原駐車場-10:30 日出ヶ岳-12:00 堂倉滝⇔13:00 崩壊地-14:20 堂倉滝上-16:20 アザミ谷出合 C1

早朝京都発で一路大台ヶ原へ。この時期は標高1590mの大台ヶ原でもジリジリと暑く、沢以外の活動は考えられない。
まずは駐車場から30分で日出ヶ岳山頂へ。ここから大杉谷へ向かう登山道を下り、約一時間半で堂倉滝到着。

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ここから早速入渓してもよかったのだが、折角なので光滝も見ておこうということで、準備運動がてら大崩壊地帯まで空身で往復。しかし気温と湿気が物凄くて熱中症になりそうで、一刻も早く沢に入りたい気分。

堂倉滝は右岸のモノレールに向かう小道を辿り、架線場跡の裏側から下るが、ロープをFIXしているガレの手前から下降を始めてしまい、最後は懸垂下降で沢床へ。

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堂倉谷は沢に降り立った瞬間からいきなり素晴らしい景色が広がるが、沢床はヌメリがすごく、ラバー靴だとかなり滑る。
7m斜瀑は釜の右側を泳いで取り付き、ヌメる右壁を登る。30m滝は左岸からマーキング付きの明瞭な踏み跡があり、容易に巻ける。
ここから中七ツ釜と呼ばれるエリアに入るが、終始美しい景観で、一歩進むたびにカメラを取り出してしまうので全然ペースが上がらない。

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10m斜瀑は右壁から容易に登れそうだったが、落ち口がヌメっているので念の為ロープを出す。残置ハーケンもあり快適。
この辺から巨岩も多く、東ノ川の渓相とも似ているが、こちらはスッキリしており歩きやすい。岩の間には赤いツツジが咲き乱れており、白い岩肌や碧い淵と絶妙にマッチして感動的な美しさ。

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入渓から二時間でアザミ谷出合に到着。既に整地済みの幕営適地があるので、本日はここまでとする。

7/27(日)
8:00 C1-9:10 堰堤-10:40 林道(大休止)-11:50 二俣-14:10 稜線-15:20 大台ヶ原駐車場

朝から焚火を楽しみ、ゆるゆると出発。
門の様な大岩に懸かる滝を左岸から巻くと眼前にドームの様な不思議な滝が現れる。
これが奥七ツ釜と呼ばれるエリアで堂倉谷のハイライト。
しばし、ナメ滝とポットホールの織り成す不思議な自然の造形美に酔いしれながらの遡行となる。

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出発から一時間ほどで堰堤にぶつかるので、左手から巻く。ここから地形が変わってしばらく河原歩きとなり、さしもの堂倉谷も普通の渓相に近づく。

林道を越えて、二つ目の堰堤を左手から巻くとやがて二俣。左俣へ進み、石楠花谷の出合を過ぎると、堂倉谷本谷のクライマックスとなる連瀑帯が始まる。
特に問題となる滝はないが、台風の影響の為かやや荒れ気味。また、カエルがかなり多く、掴もうとしたホールドに蹲っていたりして、苦手な人にとってはかなりの恐怖かもしれない。

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幅広12m滝はフリーでも問題なさそうだったが、練習も兼ねてロープを出す。適当なブッシュや隙間がなく、プロテクションを取るならハーケンとなる。
本谷核心部の2段25m滝は下部を右壁クラックから直登し、流芯を越えて上部は右岸から巻く。

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続く3段15m滝もそこまで難しくないが、突如として雨が降ってきて岩肌が濡れた為、上段を抜けるやや際どい箇所のみロープを出す。後は特に問題となるところもなく、ひたすらツメ。

稜線付近はガスがかかり降ったり止んだりの天気。登山道と合流して少し進んだところでスコールの様な雨に見舞われ、足早に大台ヶ原駐車場へと下山した。
(H光)

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