前日に千波へ行ったSケンから「氷結いまひとつなものの、何とか登れなくはないコンディション」との情報をもらい、急遽、八ヶ 岳から千波の滝に転進する。

県道から見上げる千波の滝は所々黒く、 遠目でも薄いとわかるものの120メートルのスケールは圧倒的だ 。

Y田川さんパーティーと合流して取付きへ向かう。先行する1パー ティーがいたが「この道50年」のY田川さんの冴えわたるルーフ ァイのおかげで取付きへ1番に到着。

Y田川さんパーティーが先行し、我々は2番手で10時登攀開始。

 

 


 

1ピッチ

ハング下のクラゲ&カリフラワーを左上するライン。氷結が良好だ と直上ラインが登れるらしいが、この日のコンディションでは無理 。

出だしは土砂降りのシャワークライミング。シャワーを回避すべく 、スクリュー2本目までをさっさと登りトラバースに入る。

バーチカルでは無いが、クラゲ&カリフラワーは水氷っぽく氷結が 甘い。慎重にスクリューをセットし登る。でも、墜ちたらパンパン 飛びそう。

トラバースが終了するとシャンデリア状カンテを直上。シャワー、 クラゲ、カリフラワー、シャンデリアと変化に富んで実に楽しい。

しかし、ぺツルのスクリュー「レーザーライト」は水氷との相性が 悪い。今回、ライトじゃない方のレーザーを試しに使用したが、 こいつは優秀。正式採用決定。

 

2ピッチ

所々、氷が薄いものの傾斜は緩い。バイルとアイゼンが気持ちよく きまる。高度感の出てきた中をグイグイ直上。最後は右端へトラバ ースし雪のバンドでピッチを切る。

 

3ピッチ

抜け口までロープが足りなさそうなので、15メートルほど上の広 いテラスまで。

 

4ピッチ

段々状であるが傾斜が強くなる。程よく薄く、クラゲや露岩見える ピッチは少々脆そうなアルパインチックな氷で登攀意欲が湧く。

凹角状から入り段々状へ。時折、薄い氷を貫きピックが岩を叩く。 何時もなら財布が気になりだすところだが、それが気にならないほ ど爽快。

50メートル伸ばして滝上へ抜ける。13時20分終了。

Y田川さんパーティーは懸垂で降りて行ったが、水氷のアバラコフ は少々気持ち悪く感じ、尾根沿いを歩いて降る。「地図ロイド」の 冴えわたるルーファイのおかげで迷うことなく下山。