剱岳 早月尾根 2025/11/22-23

登山・縦走


○山域・ルート:北アルプス・剱岳早月尾根
○期間:2025/11/22(土)~23(日)
○メンバー:L Y田、S岡、I橋、片O(記録)

○報告
冬に向けての足慣らしとして、早月尾根へ行ってきました。
積雪期の早月尾根は初めてでしたが、好天の中で気持ち良い登山ができました。

・11/22 (1日目)

8:55 入山 9:30 松尾平 -10:30? 松尾平待ち 12:35 1600m地点 14:25 早月小屋 19:00 就寝

馬場島まで車で6~7時間ほどで到着。(運転、本当にありがとうございました。)
駐車場は車が多い。15台?くらいは止まっていた。それもそのはず。この三連休は天気が良く、特にアタック日の日曜日は快晴らしい。好天を狙って、登山者は例年より多めか。
パッキングをして、入山する。正直、しっかりと山を歩くのは、2か月振りで体力に不安があった。ついつい荷物を持ってきてしまう自分も、今回は40Lザックで軽量化を図った。
早月尾根は、2年前の夏に山岳部の合宿で訪れた。その時は35kgを担いでいて、すげーしんどかった記憶があったが、今回は荷物が軽いので楽だ。(ストックも使えるし)

スタスタ登っていると、30分ほどで松尾平へ到着。ベンチには雪が積もっていた。Y田さん曰く例年より積雪が早いらしい。
S岡さんの体調が悪いみたいで、なかなかペースが上がらない。ベンチで1時間ほど待つ。その間、続々と登山者が登ってきた。待ち時間の間、Y田さんと赤谷尾根について話していた。いつか行ってみたい。。

合流後、黙々と登り始める。松尾平の沼地みたいな所を抜けると、あとはずっと急登。私が先頭を歩く。そこまで、疲労は感じていないので自分のペースで先へ登った。1600mあたりから雪が増え、脛くらいまでは積もっていた。しかしばっちりトレースが付いていて、ツボ足で登り続ける。

視界が開けてきて、ようやく早月小屋へ到着。剱尾根が見える。しかも2重ブロッケン。
既にテントは10張りほどされていた。トイレの横あたりで幕営。にしても結構積もってる。1m以上は余裕でありそう。

→二重ブロッケンと剱尾根

入会して、初めてのテント泊だったが、感じたことは、①ジェットボイルの食雪は早い。しかし熱効率が良すぎてテント内は寒い、②テントに入ったら、まず4隅に散らばって、食雪・調理の準備をする、(山岳部ではテントに入って、マットを敷くなど先に個人スペースを確保をしていた)、③暖かい鍋は美味い、④食雪水も共同装備のため、何でもかんでも味付けしてはいけない、の4つだ。
Y田さんがグリーンカレーを振舞ってくれたが、マジで美味かった。神宮川でも食べた記憶があるが、それ以上に格別であった。冬山のメシはとにかく元気が出る。
比較的暖かい夜で、モンベルの#3で快適に眠れた。(S岡さんは寒かったらしい、)

→Y田さんお得意のグリーンカレー

・11/23 (2日目)

3:00 起床 5:00 出発 8:15 剱岳 10:55 早月小屋 12:00 出発 15:10 馬場島

朝メシはS岡さんのラーメン。これもマジウマでした。朝から腹いっぱいすぎて最高でした。(激ウマでしたが、いい写真が無いので割愛)
2時間ほどで準備し、アイゼン・ビーコン・ハーネスを装着。(ワカンはデポった)
出発時に見上げると先行パーティ多数。人気ルートだ…。
30分ほどで樹林を抜け、振り返ると富山市内の夜景が綺麗。いい天気だ。

特に難所もなく、高速道路のようなトレースを歩き続ける。基本的に自分が先頭。
カニのはさみ手前は稜線上が細く、左側へやや下降してから、登り返した。カニのはさみも鎖が露出していて、むしろ夏より通りやすかった。山頂直下のルンゼも登りは問題ない。(Y田さんから、先へ行きすぎと言われたので、そこは反省点…。)
自分が先頭を行き過ぎて、ほぼノンストップで歩いてしまった。もっと休憩箇所を見つけて、適宜休憩を設ければよかったかもしれない。

結果的に3時間ほどで、山頂へ到着。着いてビックリ。祠がほとんど埋まっていた。山頂では泣き崩れている登山者がいた。
写真撮影を済ませて、15分ほど休憩。Y田さんから、黒部の概念を教えてもらう。(黒部別山・十字峡・丸山など)八ツ峰主稜とか、黒部別山の尾根とか登ってみたいな…。槍も富士山もばっちりの絶景であった。

→I橋さんから、映え写を撮ってもらっちゃった!

下降を開始。トレースばっちりとはいえ気が抜けない。人生初のダブルアックスを装備。
用心して下ったが、普通に歩きやすかった。雪が氷結していたり、トレースが乏しかったらダブルアックスが大活躍だっただろう。11時前には早月小屋へ到着。テントを畳むなど準備して、馬場島へ降りる。それにしてもトイレが空いているのはありがたい。
過去の記録では、GWに1600mあたりで300mほど滑落した事故なども起きており、気が抜けない。1500mあたりまではアイゼンを装着した。

ぐんぐん下り、膝がもう少しで痛み始めそうだなーと思っていたら、松尾平へ到着した。あとは惰性で下り、登山口へ。
楽しい登山であった。(それにしても冬期は伊折からの林道ラッセルがきつそうだ…)

皆様ありがとうございました。

○風呂・メシ情報
・みのわ温泉 ファミリーハウス(馬場島より車で30分程度)
・祭ばやし 滑川店 (寿司です、1時間くらい待ちました)

○感想
(片O)

良い登山でした。久々にちゃんと歩いたが、思ったより動けて良かった。
しかし、年末に向けてより一層の体力強化が必要と感じました。丹沢あたりで歩荷やらないといけないっすね…。
私には登攀力や頭の良さが無いので、少しでもパーティへ貢献するために、ラッセル強くなりたいと思います…。
覚書として、ギア装備系で学んだことを3点書きます。
①ニトリル手袋はグローブ一枚プラス分の暖かさがある。
②スポルティバG5の前コバは、ワンタッチアイゼンと相性が悪いので、セミワンタッチタイプにした方が脱落リスクは減る。
③アイゼンケースは正直いらない(ザックにギア収納スペースがあれば)

行き帰りとも運転していただき、みなさま本当にありがとうございました。

(I橋)

初の劔岳登頂!この上ない快晴で景色も最高、とてもいい山行でした!
今年は夏合宿から天気の悪い週末が多く、Y田さんに早月尾根を誘っていただいたときも、日本海側で天気大丈夫かな?と不安でした。事前の不安に反して、この上ない快晴でした!共食も下山後の寿司も美味しく、楽しい3日間をありがとうございました~

(S岡)

皆さんありがとうございました!駐車場に車がいっぱいで、初っ端から驚きでしたが、雪もちゃんとあって楽しかったです。山頂までも、とても整備されたトレース道で沢山の登山者たちとサクサク進みつつ、やはり雪景色は格別でした。良い雪山はじめになりました!

(Y田)

恒例の雪踏みです。この夏は…というか冬からずっと緩い山しか行ってなかったので案の定というべきか途中から足が攣りまくってペースが上げられず。もうそういうお年頃ですかね。(前泊の酒減らせという話もある)今回は予報が良いおかげか駐車場はほぼ満杯で道も山頂まで高速道路状態でトレースを追いかけることに終始、登山的に特筆すべきところはなかったが雪は多く快適な雪山初めを楽しめた。

関連記事

特集記事

アーカイブ
TOP
CLOSE