奥只見 村杉岳 2015/4/4-5

積雪期登山

N島です

先週の村杉岳の山行報告です。
わたしには久々過ぎの、雪の山でした。

メンバー L.M中K哉、N島S子(記録)

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行動経過

・4/4(曇のち快晴)
丸山スキー場08:25―上大鳥橋10:00~10:15―白滝沢右岸取り付き10:35-1250mピーク13:15ー1395 mピーク14:00ー村杉岳15:05-1385mBP15:30
・4/5(小雨)
1385mBP05:55-白滝沢右岸取り付き07:05-上大鳥橋07:25~07:35-丸山スキー場09:20

 

記録
4月4日
今年は雪が多い年く4/4のシルバーライン開通はいつもより2週間遅れ。そして丸山スキー場、こんな辺鄙な所のスキー場に誰が来るのって思っていたのだけど朝から混雑していたのには驚いた。
スキー場から只見川左岸の電源開発道路へ降り、雪があっても概ね平坦でたまに片斜面の林道トラバースになっているが特に悪い所もなく青い鉄橋の上大鳥橋へ着く。橋を渡り右岸へ、そこから白滝沢右岸取り付きまで1㎞弱。

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誰が名づけたのか知らないけれど「村杉半島」と呼ばれている此処は、田子倉湖の冠水で半島のようになったからだとか。山間の半島とは興味をそそられるし風情を感じる呼び名だ。
静寂の中にブナの森が広がり、新緑や紅葉の頃はさぞ美しいであろうと思い巡らしながら緩やかな尾根を久しぶり過ぎる雪の感触を確かめながらゆるりと登る。下山も往路を戻るのでM中さんがピンクのテープを要所に付けて行ってくれる。

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白滝沢右岸尾根1250mの小ピーク直下は急登だったが、また穏やかなブナ林の尾根となり主稜線との分岐の1395mピークへ。漸く周囲の山々も見渡せるようになってきた。

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この頃より左足が攣ってくる。快晴の中ゆったりとした穏やかな稜線漫歩で村杉半島最高峰の村杉岳へ。

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マイナーピークの良さを感じられる今日の快晴に感謝。M中さんは山座同定に余念がない。未丈ヶ岳は大きく美しく、毛猛はすっきり目立つ存在、会津駒と丸山岳は穏やかに目に映る。

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M中さんは山頂に泊まりたかったらしいが風が強いので少し戻ったコルにしてもらう。

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夜19:15皆既月食の始まり。テントの外に出て暫く粘る、欠け方がゆっくり過ぎて寒くなってくる。すべてを見届けることなく途中であきらめたがテントの換気口から覗いたりして3分の一欠けたところまでは確認できた。雲に見え隠れする幻想的な月夜。神様からのご褒美だ。

 

4月5日
翌5日は往路下山、明け方前から小雨が降りだしたが視界は良好の高曇り。ピンクテープのお陰で1250mの尾根形になっていない分岐も広い尾根も迷うことなくすんなり取り付きに戻れた。只見川は雪代で茶色く濁り急流だったが広い河原が随所にあって、新緑や紅葉の頃、本でも持って焚火して、ただぼーっとするためだけに来てみたいと思った。

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下山は早く丸山スキー場に戻ったのは9時過ぎ。M中さんにはゆるすぎる山行だったろうが私にはこれくらいが丁度良かった。ルートを合わせてくれてありがとうございました。帰り小出駅前の蕎麦屋へ。この店も15年以上ぶり。いつもこちらの雪山の帰りに寄っていた。
こうして雪の頃にまた訪れている自分に妙な感じを覚えた。

感想
去年の沢が終わってから山らしいところなんて一切行っていないのに、いきなり雪山ですか?って誰からも言われなかった。少し寂しかったりもする。私には言い難いのか?
M中さんが誘ってくれたから行く気になったわけだけど、誘われなかったら雪山に行くことなんてなかったと思う。かれこれ4シーズンぶりだった。
山の準備に一日掛りだったから色んなこと忘れてしまっているだろうと思っていたけれど、不思議なもので生活技術は勝手に身体が動く。身体に記憶があるのだろうか。でも登りは本当にこの人昔厳冬期に厳しい山行していたんですか?ってくらいの変貌ぶり。それでもいいなって思えてしまう所が闘争心が無くなっている証拠で、菜食になるとそうなると本で読んだ事を思い出した。
のんびりの春山はまた行きたいと思えた。股関節は少し痛かったけれど。

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(N島S子)

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