谷川 一ノ倉 衝立岩 中央稜 2018/03/10-11

アルパイン(雪山)

[メンバー]M藤L、N野

3/10

15:30土合着。毎度の大宴会。

3/11

2︰30 ロープウェイ駅発~3︰30  一ノ倉沢出合~6︰30 中央稜登攀開始~12︰30 登攀終了、同ルート下降~18︰20 ロープウェイ駅着

星空の下、ロープウェイ駅出発。

一ノ倉沢出合まではトレースもしっかりしておりあっという間に到着。

一ノ沢分岐からはノートレース。

2日前の雨で衝立前沢、コップ基部辺りは全層雪崩れしまったらしく、いつもより大量のデブリが本谷を埋め尽くす。テールリッジ下部と中間部は雪が崩れ岩が露出。少々、時間が早過ぎたためゆっくり取付きへ。高曇りで暖かい。「冬は1ピッチ目が核心らしいですよ。」というN野さんの言葉を信じて取付きジャンケン。負けたN野さんが核心を行く。

1ピッチ(N野)

N野さんの足元は平爪アイゼン。「平爪登り易いですよ〜。」と呑気な笑顔でスタート。左よりのスラブから、上部は逆層でホールド細く少々悪い。

2ピッチ(M藤)

左トラバースからルンゼを直上。

3ピッチ(N野)

アイゼンだとA0したくなる高度感溢れるトラバースをN野さんは余裕のフリーで抜ける。流石は平爪マイスターである。

去年は吹雪の中、クリーニングしながらの登攀で時間が掛かったが、今年は楽勝ムードが漂う。

4ピッチ(M藤)

去年は3ピッチ終了点で敗退したので、ここからはオンサイトトライ。

10メートル程は快適。

ところが、緩いカンテ状を右へ回り込むと一変。

要所を使い物にならないベルグラが覆い、行く手を阻む。手で保持出来るホールドが無い。甘いフッキングの逆層スラブを出入りし、繰り返し探る。バランシーで嫌らしい。吐き出されるように右端の草付きへ。そのまま直上しクラックの走る凹角へ。凹角途中から左へ乗り越すラインをアッズで掘り出し雪の下にホールドを求めるも甘い。やむ無く中途半端に雪の詰るクラックを直上。最後は指の太さくらいのツララの根元にフッキングしてマウント返し、フリーで抜ける。楽勝一転し、本気モード。どう考えても核心はここだろ。

フォローのN野さんは墜落2回。「流石は平爪マイスター!」ではなくて、どう考えてもモノが正解でしょ。。

5ピッチ(N野)

ルンゼを詰める。終了点手前のワンポイントが渋い。背後には滝沢が聳え立ち爽快だ。

6ピッチ(M藤)

右上するクラックをダブルトルキングで登る。足も適度に拾え楽しめるピッチだ。クラックが閉じるとフェースを直上。

7ピッチ(N野)

ルンゼを詰める。

陽の当たりだした烏帽子沢奥壁から落氷が頻発。

8ピッチ(M藤)

ルンゼから、腐った雪のリッジ。

ロープの流れを考慮し終了点をスルーしてルンゼ入口の灌木へ。

9ピッチ(N野)

快適な草付きルンゼを駆け上がり、衝立の頭へ。

同ルートをテールリッジへ下降。

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