春日渓谷 春日ルンゼ、夏沢鉱泉 アイスギャラリー 2019/12/28-29

アイスクライミング

[メンバー] NG野(L)、とのさん

今年も暖冬ですが、少しずつ冷え込んできました。
今シーズン2週目のアイスへ。
お手軽系のところに行ってきました。

■12/28 春日渓谷 春日ルンゼ

南沢大滝の予定が、林道に入るとすぐ渋滞、どこぞの車がスタックしている模様。
年末で人の多い八ヶ岳、まだ真ん中しか凍ってない南沢大滝は混雑でしょう。
めんどくさくなって、春日渓谷へ移動します。

・アプローチ
春日ルンゼは、通行止めで廃道状態の鹿曲川(かくまがわ)林道の途中にあります。
南北どちらからも行けますが、春日温泉側の通行止めゲートからは6.5Km、蓼科仙境都市側からは1Kmです。
蓼科仙境都市からの方が近いけど、こちらは除雪が入らず、雪深いと車で辿り着けません。
今回は蓼科仙境都市まであと一歩で進まなくなり、チェーンを付けて、スコップで雪かきしたり、なんとか進みました。
蓼科仙境都市から少し下ると、林道の通行止めゲートですが、そこまで車で行かず歩くことにしました。

深い雪に阻まれやっと着いた蓼科仙境都市

・春日ルンゼ
春日ルンゼはF1~F4まであって、F2の上の側壁にも氷があります。
F1が一番大きく15mくらいで、あとは小さな滝です。
F2の右側とF2の上の側壁の氷が少し傾斜があります。
とはいえグレードはせいぜいIV+くらい。
足慣らしにはちょうどいいところです。
この日お会いしたなにわのガイドパーティは、F1、F2を登り、側壁アイスを登って降りて、F3、F4を登り、そのまま蓼科仙境都市まで抜けるというプランだそうです。
プチアルパインアイスとしては良さそうです。

林道を歩いてると見えてくる大きな滝が春日ルンゼF1
春日ルンゼF1。この日の氷は緩めでした。
春日ルンゼF2。右側が氷柱上に凍るのですが、この日はツララ状で取付けず、左側を抜けました。
春日ルンゼF3。階段状です。
春日ルンゼF4。側面を少し登り、あとはスラブ状。
懸垂で戻り、F2の上の側壁の氷も登りました。せっかくなので、登った方がよろしい

■12/29 夏沢鉱泉 アイスギャラリー

・アプローチ
桜平駐車場(上)まで車で入ります。
登山道をテクテクと30分で夏沢鉱泉。
さらに10分も歩かないうちに、アイスギャラリーへ向かうピンクテープがあります。
最初のがG1~3への入り口、少し先のがG4への入り口。
この日はG4とG3に行きました。

・G4
登山道から分かれ、沢を渡り、10分ほどの登りでF1に着きます。
F1は高さ15mくらいの幅広の滝で、既に4本のトップロープが張られている大盛況でした。
ちょうど真ん中が辛うじてラインどりできそうなので、そこを抜けると奥にF2があります。
さらにF2もそのまま抜けましたが、普通はF2基部でピッチを切った方がよいでしょう。
F1のグレードはIV+くらいでしょうか。
F2は横に広く氷が落ちており、様々なラインどりができます。
高さは10m満たないくらいですが、垂直な氷でちょっと難しい。
F2は誰も居なかったので、ここでトップロープを張って、ツララ状のラインなどで遊びました。
F3もあったらしいです。

ピンクテープで登山道を離れアイスギャラリーへ
大盛況のG4のF1
G4のF2は高さはないけど、傾斜のある氷が広がる
G4のF2でハング越えを楽しむとのさん

・G3
登山道から分かれ、沢を渡り、左に曲がるとG3です。
右に曲がるとG2とG1があるようです。
10分ほどの登りでF1に到着。誰もおらず。
F1とF2は傾斜の緩い小さな滝でぱっとしません。
こりゃ、お気楽アイスと思いきや、F3は崖から落ちる垂直10mの滝。
着地している部分は右端だけで腰くらいの幅。
「今日の練習の成果を試せるよ!」とリードする気のないとのさん。
崩落しないか、右から左から裏から、執拗に検分して、落ち口はしっかりしてそうなので登ってみることに。
下部は片足しか使えず、厚みの無い氷に、おっかなくて強い蹴り込みもできません。
そーっとそーっと登るも、左足が触れて折れるツララ、くぼみから外れるモノポイント、肝を冷やしながら、腕力全開で登りました。
上部に到達すると、氷の厚みも増し、傾斜も緩みます。
ほっとすると同時にどっと疲れが。
まさか、お手軽系アイスのラストに、登り応え十分のF3でした。

G3のF1は小さくてぱっとしない
G3のF2もぱっとしない氷
奥に見えるのがG3のF3。突然立派なのが出てきました。
G3のF3。崖から落ちる垂直の氷
G3のF3。登り終えて上から
G3のF3。右端をそーっと登った恐怖の下部
G3のF3の全景

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