9/15(土)
黒戸尾根の登山、奥壁の偵察については省略。

9/16(日)
 3時半過ぎに起床。4時半前に七丈小屋のテント場を発つ。星空が広がっていて、好天が期待できる。8合目の岩小屋で、前日の奥壁偵察後にデポしておいた荷物を回収し、ハーネスやギアを身に着ける。岩小屋泊のパーティーあり。Aフランケの頭にある岩小屋にも別パーティーあり。Aフランケの頭からさらに踏み跡を下り、赤蜘蛛ルートの取付に到着。一番乗り。

1P目(25mA1) H田リード: 6時40分過ぎ、H田さんのリードで登攀開始。出だしに真新しいボルトが打たれている。その一つ上のボルトが遠いらしく届かないので、ビレイヤーのショルダーで立ち込む。
 H田さんが1ピッチ目を中ほどまで登ったところで、2パーティー、さらに1パーティーがやってきて、我々を含め計4パーティーとなった。先月、三ツ峠でアブミの練習をしたおかげか、H田さんは順調に登って行く。荷物はサブザック一つにまとめてフォローが背負う。私がフォローで続く。出だしの崩壊部分に残った岩がぐらぐらしている。足で蹴ると倒れてきそうなので、触らないように気を付けて登り始める。

2P目(40mⅤ) S口リード: ビレイ点の左側にある凹角をフリーで登って行く。残置ピンもあるし、カムも使える。しばらく行くと支点があったので、そこでピッチを切った。その先はホールドが少し乏しくなるように見え、人工まじりになるようだ。ルート図の記載からすればもう少し登ったのかもしれない。

3P目(20mⅣA1) H田リード: 凹角を引き続き登り、そこから右側に移るようなピッチ。

4P目(45mⅣA1) S口リード: 頭上のハング状のところを人工で登って行く。右側から取付き、左へトラバースしてからハングを回り込むように越えて行く。その先は、ブッシュのある大きな段々状のところを登って行く。登って行けばボルトはあるし、右上方に大きな木のあるテラスが見えるので、それを目指す。右上方が恐竜カンテか。

5P目(45mⅣA1) H田リード: ビバークできるくらい広いテラスから登り始める。途中、誰かが落としたらしいアブミが1台ブッシュに引っかかっていたので回収。さらに人工で登ると、ハイライトの6P目が見えてくる。

6P目(40mA1) S口リード: 垂直のフェイスにクラックが走っている。残置のリングボルトやハーケンにヌンチャクをかけてランナーを取りつつ、アブミをかけて登って行く。残置ピンの間隔が遠いところにさしかかると、キャメロットをセット。せっかくなので持参したナッツも2か所使った。
 6P目の終了点は残置ピンにアブミをかけてのハンギングビレイとなる。左手にあるクラックにカムでバックアップをとる。真下からフォローでH田さんが登ってくる。高度感あり。ナッツの回収では、ナッツキーを当てがって、ちょっと叩けば簡単に回収できたようだ。
 
7P目(30mⅣA1) H田リード: すぐ右側の恐竜カンテを回り込むように登って行く。H田さんの流れるようなアブミ捌きで順調に7P目を終える。

8P目(30mⅣA1) S口リード: 実質最終ピッチ。少し登ったところから、左に回り込むと凹角のクラックが見えるので、そちらに進んでみた。カムエイドしながらそのクラックを少し登ってみると、クラックの幅が広く2番キャメではきまらなくなってきた。クライムダウンして戻り、右側の易しそうなほうに進むと、ボルトのある斜面が現れる。そこを登ると、樹林帯に入るところでテラス状になっていたので、そこでピッチを切る。これが赤蜘蛛ルートの実質の終了点のようだ。
 取り付いてからここまで7時間10分。決して速くはないだろうが、まあ良し。ルート図によれば、あとは80mⅡ~Ⅲとある。一応ロープを結んだままもう少し登ることにする。

9P目(50mくらい) H田リード: 岩混じりの易しい山の斜面を登って行く。ランナーを取ることもない。

10P目(30mくらい) S口リード: さらに易しい山の斜面を登って行くと、ひょっこりとAフランケの頭の岩小屋に出る。岩小屋の中で座り込んでロープを手繰り寄せる。

 こうして赤蜘蛛ルートをきっちりと登り終えることができた。登り始めは風が寒かったけれど、陽が当たりだしてからはそれもなくなり、快晴の空のもと、快適な人工登攀を楽しむことができた。
 
 8合目岩小屋を経て、七丈小屋でテントを撤収。16時を回ってから下山開始。竹宇駒ヶ岳神社の駐車場に着いたのは21時半。