知床岬トレック&沢登り 2014/8/10-16

沢登り

メンバー:Y田、S見、S藤D、N野

8/9
羽田空港→中標津空港→羅臼(国設野営場)

移動日。だがまだ明日からの行動予定が決まらない。飛行機の上でようやく大筋決定。
中標津で前々日入りのN野さんと合流してまずは回転寿司屋で入道祝い?
羅臼の国設野営場でもジンギスカン祭りと熊の湯で宴会シリーズのスタートとなる。

8/10
7:15入渓→7:45 55m二俣→8:10赤い滝→12:00 460m引き返す→13:10 310m付近から枝沢へ入る→13:50 370m敗退→16:30相泊

台風前日で日帰りで相泊沼へ。
標高400mのお散歩くらいのつもりの沢登りだったが、地形図が間違っていることやらいろいろあり、けっきょく迷子となって沼にはたどり着けなかった。ちなみに参考にした記録の人も3回目でようやくたどり着いたとか。ラバーソールが効かないぬめって脆い岩。リベンジする日は来るのでしょうか?

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下山後、羅臼岳に登ったK池さんと合流しダッシュで中標津へ移動して森林公園キャンプ場の受付時間にかろうじて間に合う。ここの格安ロッジで台風をやり過ごす予定(5人入れるロッジが2160円/1棟)
スーパーで買出しして宴会。

8/11
停滞日。
夜半からの雨でロッジの周りは湖が多数発生でトイレに行くのも大変な状態。
暇つぶしにみんなで川湯温泉へドライブ。
その後斜里でタイ料理を満喫したのち中標津へ戻る。
斜里は青空が出ていたが、中標津はまだ雨…翌朝は3時起きなので早々に就寝。

8/12
6:30歩き出し→7:15クズレハマ→9:45トッカリ瀬→12:00モイレウシ12:30→13:35ペキンの鼻→14:15近藤が淵15:20→17:00滝ノ下(C1)

K池さんと相泊手前で別れてこの日は海岸線をひたすら歩く。
前日羅臼は140mmの大量降雨があったとのことで相泊手前2kmで土砂崩れがあって地元車両以外通行止め。
なので少し歩いてからS見さんが軽トラをヒッチし、相泊まで乗せてもらう。
大増水した沢が多く、急遽この日は遡行から海岸線で岬へ向かうラインに変更。
いきなり沢の橋が流されていて腰まで浸かってスクラム渡渉など。
普段はない幻の滝も多数あり。

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波は思っていたより静かで問題なしだったが、近藤ヶ淵の高巻きラインが薮で消えており予定外の大高巻きで懸垂2ピッチを交えて海岸線へ戻る。
あとはひたすらゴロタの海岸を歩いてC1まで。夜は乾いた流木で盛大な焚き火。

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8/13
6:20 C1→9:20赤岩→12:50知床岬→15:00赤岩(C2)

赤岩までは巻きが2回あったが楽勝で到着。
隣の番屋でコーヒーいただいてからキャサリン番屋へ。
一昨日の大雨で沢から引いてる水道が壊れて水が出ないということなのでみんなで修理して小一時間でなんとか水も出るようになり一安心。

その後、初めての試みで海岸線通しで知床岬へ向かう。
地形図上の先端付近には海岸線通しで行けたが、アブラコ湾までは最後少し泳がないといけなかったので少し巻いてアブラコ湾へ。帰りに灯台に寄った後赤岩番屋へ戻る。
キャサリンの番屋で酒を飲みながら一緒に晩飯食べながらよくわからない東北弁のお話拝聴会が夜半まで続く。

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8/14
7:20 C2→13:20ペキン川河口(C3)

行動短い日。来た道をテケテケ戻るだけ。
ペキン川には渡し舟で来た釣り客が番屋に泊り込みで多数来ていて鬱陶しい。
番屋から少し離れた浜でテントを張る。
キツネがいたのでかなり注意していたのだが、ちょっとした隙にN野さんのザックが破られてご飯を少し取られた!
その後は厳重警戒で被害なし。夜は乾いた流木で盛大な焚き火。

8/15
5:35 C3→ペキン川遡行→12:55ポロモイ岳→17:45 884mピーク(C4)

入渓してすぐに登れない滝が出て右岸から高巻いたあとは奥入瀬を彷彿とさせるような気持ちのよい遡行が続く。230mで二俣を左に、330m二俣を右へ取る。
350m付近で一旦伏流するがすぐに復活、560mの二俣を左に入ると伏流し、沢形をひたすら詰める。最後は左の尾根に乗り多少の?這松漕ぎを経てポロモイ山頂へ。

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ここからは以前来たことあるので楽勝、と思っていたら…
なぜか鉈目が見つからず、ここからも猛ヤブを漕ぐことに。
ガスで濡れた這松漕ぎで全員びしょぬれ、風が冷たい。
けっきょく5時間漕いでも884ピークまでしか届かず、ピークすぐ下の切り開きでビバーク。着替え持っててよかった…
(ちなみ に私は海で使うつもりだった水着とTシャツがここで役立ちました)

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8/16
6:20 C4→9:30知床沼10:00→ウナキベツ登山道下降→14:15観音岩14:35→16:20相泊

天気はまずまず、最初は鉈目のあるトレースで楽勝かと思ったのだが途中でルートを失い結局また猛烈這松漕ぎとなる。けっきょく3時間かかってようやく知床沼へ。

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ここからは今度こそ楽勝!と思ってたがガスが出て視界が悪いうえに笹薮がすごいことになってて登山道って感じでなくなってきている。
樹林帯に入った後も踏み跡が判然としない場所が多数あり、以前より確実に悪くなってきているように感じた。
海岸線に出て観音岩を越えると携帯電波が入ったのでK池さんと連絡を取り相泊にて無事合流。

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8/17
朝から土産買出し、ビジターセンターのはしごの後ダッシュで中標津へ。
空港の店で知床探検隊解散式を行い機上の人となる。

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知床が世界遺産になってから10年になる。
そのころから入山を遠慮する人が増えてるのだろうか、バリエーションルートの踏み跡がどんどん薄くなってきている印象。
このあと5年、10年後はどうなっているのだろう。

でも知床岬ほど近くの赤岩の番屋に30年来ているキャサリンはブレてなかった。今年90歳だから引退だって言ってたのにまた来年も番屋に来て昆布を拾い、カラフトマスを獲る夏を過ごすらしい。
3年ぶりに盛夏の知床を訪れ、正しい大人の夏休みを過ごせた。同行の皆様に感謝。
(Y田)

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