北海道 名寄・見晴岩、占冠・赤岩青巌峡 2014/8/30-9/6

スポートクライミング

メンバー:S口、他3人(会員外)

ツアー期間の前半は名寄にある見晴岩で、後半は占冠(しむかっぷ)にある赤岩青巌峡で登った。
期間終盤で雨に降られ、クライミングが予定より一日少なくなったものの、北海道では、期間の前週は雨続きだったらしく、また期間の翌週は特別警報が出るほどの豪雨に見舞われたことか ら、晴れ間が続くときに訪れた我々は運が良かったようだ。

■名寄・見晴岩
初日、午前中の便で羽田から新千歳空港へ。レンタカーを運転し、旭川でラーメンを食べたりしながら、この日は名寄への現地入り。郊外にトムテ文化の森という森林公園があり、その中の無料のきれいなキャンプサイトをベースにする。少し山の中にあるなよろ温泉サンピラーという温泉施設でお風呂に入れる。買い出しは名寄の街にコンビニやイオンモールがある。

翌日から2日間、見晴岩で登った。日本100岩場の案内図を参考に、採石場の奥へと林道を走るとゲートがある。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
案内図が不正確のため最初迷ってしまう。正しくはゲートを通過して林道をそのまま進み小さな橋を2度渡る。2つめの橋を渡ってさらに数百m進むと右側が開けた駐車スペースがある。左手には岩場へと続く登山道入口がある。ゲートから歩いても大した距離ではない。登山道を20分ほど歩くと見晴岩に到着する。
岩質は砂岩で、垂壁から薄かぶりくらいのルートが多い。晴れているのは良いのだが、南面する岩壁が陽に照らされて暑い。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
H内さんが事前におススメしていたルートは、「シェ・マリア」5.12bと「月の石」5.12d。そのうち、シェ・マリアにトライしたが、カチホールドが連続するルート。しばらくフリーをご無沙汰している私はムーブをこなすのが大変で、加えて汗が 噴き出すほど暑いので、ほとんどまともなトライにならない。
地元クライマーがこの岩場を代表するルートとしてススメていたのが「サンピラー」5.12b/c。後半のかぶったカンテの中盤に核心部がある。
もっとあとの涼しい季節に来れば岩のコンディションもずっと良さそう。樹林で日陰となる出だしがかぶっていて核心となる5.11台のルートがいくつかあるので、それらは暑くなく普通にトライできる。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
■占冠・赤岩青巌峡
期間の中日に赤岩青巌峡に転進。道中、富良野に寄ってメロンを食べたりソフトクリームを食べたり。占冠の小さな町から西に進みトンネルを抜けると目の前が赤岩青巌峡だ。駐車場には小さな管理事務所があって、日中はクライマーの管理人がいる。駐車料金は取られないが、募金 箱があるので任意で協力金を入れる。

道路際に並ぶ岩塔など、ほとんどアプローチはゼロ。岩質はチャート。到着した午後はしゅうちょう岩の各ルートを登る。2日目は、ぶったまげ岩というすごくかぶった岩にあるルートにもトライ。「爆発するぜ!」5.11cを何便も出してようやく登れたけれど、某コンペクライマー曰く5.12台はあるとも。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
3日目は雨が降り出す。雨が降っても登れるかぶったルートを登ったりする。岩落としの岩にある「ラビアンローズ」5.13cを札幌から来た若者が見事レッドポイントするところを見ることができた。すっぱり切り落としたような前傾した壁の極小カチをつなげていく、見ていてもワルそうなのが伝わってくるルート。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
見晴岩と違って、赤岩青巌峡の岩は樹林の中にあるので 陽が当たらず、暑い思いをせずに登ることができた。
キャンプ場は、ニニウキャンプ場があるがそこは利用せず、占冠の南、日高町にある沙流川(さるがわ)キャンプ場を利用。お風呂はその近くのひだか高原荘。夜遅くまで開いているセイコーマートがあるが、飲食店は少ない。
東京に帰る前日は札幌に移動し市内で遊んでから、定山渓のホテルに泊まった。
総じてカラめのグレーディングに感じたけれど、もっと力をつけたら楽しめそうなルートがいくつもあったので機会があったらまた訪れてみたい。
(S口)

ぶなの会

ぶなの会

労山(日本勤労者山岳連盟)加盟 ぶなの会の公式HPです。

関連記事

特集記事

アーカイブ
TOP