○山域・ルート:越後八海山 雪稜

○期間:2014/11/22~23予備日なし

○メンバー:T城(L) 、H本

○参考タイム
11/22 二合目登山口7:50-三合目8:20-四合目8:50-五合目9:40-七合目12:20 -(夏道ロスト)-トラバース開始13:00 -枝尾根取付き13:30 -生金尾根14:45 -千本檜小屋15:15
11/23 千本檜小屋6:40-浅草岳7:40-ロープウェイ山頂駅9:20-ロープウェイ道850m付近 9:55-(軽) -二合目登山口10:15

○ルート状況
二合目登山口(駐車場)からすぐ沢を渡って、右岸沿いの登山道を行きます。小さな沢を2度ほど渡れば、屏風尾根の末端に取り付くことができ、更に緩い斜面を登って行けば、清滝の見える4合目。この先の標高800 mから五合目950 mまでは、一気に急登で鎖場が出てきます。今回この辺りは、積雪もほとんど無く、鎖も露出していたので順調に夏道の時間で歩けました。

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また、尾根上の傾斜が緩くなった突端には松ノ木があることが多く、下からの目印になります。この先の1030m付近に、テン場になりそうな小さなスペースがありました。しかし、雪の状態によってどうなるかは判りません。1050mから1000mまでは、大きめの潅木が出てきて急登ですが手がかりは豊富。1180m付近にもテン場になりそうな小さなスペースがあります。結局、760 m4合目~1350mトラバース地点までの間の屏風尾根上で、テントを張れる可能性のある場所は、この2ヶ所のみ。それもたぶん、積雪で無くなってしまうような感じのものです。ここより7 合目の1300m付近までは、積雪も増えてきて時間もかかりました。

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1350m付近からは屏風尾根を離れて、1本隣の支尾根にトラバースします。ただし、このトラバースの入口がとても判りにくく、初めこれを見落として屏風尾根を進んだため、やっかいな藪漕ぎになりました。下向きに密生した大きめの潅木が、半分雪に埋っている状態です。ここを冬装備で登るには相当な体力の消耗が予想されます。登りすぎというコールで、下に降りてトラバース地点を探すことに。ほぼ2.5 万図通りの場所で、トラバース地点を見つけました。屏風尾根との分岐に表示は見当たりません。T城さんの踏み後を追うも、雪の落ちた急斜面でルートを見失い仕方なく下から回り込んで、かなり近づいて鎖を見つけられました。一旦傾斜の落ちた潅木帯を抜けると左に側壁が現れ、その基部から疎らになった潅木を繋ぐように鎖を追います。その後は急斜面の沢を渡って、支尾根末端に取り付きます。

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参考までに、このトラバース斜面から支尾根末端付近まで、冬季は全層雪崩の危険がかなり高そうな場所です。支尾根に取り付いてしまえば、その先それほど困難は無いと思いますが、2 ~3 月に入る場合、屏風尾根通しにルートを取る方が現実的で、たぶん1350mから1550mの生金尾根からの稜線に上がるまでが、核心になると思います(支尾根から見る限り1450m付近に大きなギャップもあり)。支尾根に入ってすぐ右に回り込み1450m付近で、かなり急な鎖場が出てきます。それを越えれば傾斜は落ちて、1500m付近には良いテン場のスペースもあります。その先の尾根には大岩が出てくるので、それを2度ほど左に避けて急な露岩帯に付けられた鎖をたどると、生金尾根より続く1570m付近の稜線上に出ます。ここは2.5 万図に付けられた1500mからの登山道と、70m程ですが実際のラインが違っているように見えました。

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稜線からは、千本檜小屋が見えて八ツ峰の岩場も目の前です。なだらかな斜面を登るだけですが、雪が深いと意外と大変かも。登りなので仮にガスっていても問題ないでしょう。千本檜小屋では、登って来た側にある避難小屋を利用させて頂きました。1 階が10畳ほどの広さ、2 階は警備隊用のシートが吊るされていました。この夜は寒さもそれ程でなく、中で張ったテントで快適に眠れました。

翌日は、朝からみぞ雨。八ツ峰はあきらめて、浅草岳からロープウェイ道を下山。途中の池ノ峰から稜線が広く地形も複雑でガスっていましたが、夏道はまだ判別できる状態で、気が付けばロープウェイ山頂駅。そこからはキャタピラーで踏まれた林道を850 m位まで歩きました。(記:H本)

(T城L コメント)
八海山の雪稜に行ってみたいと思いその前に様子見に行ってきました。雪がなければ楽勝かと思っていたら、11 月の末ではもうすっかり雪山。装備を整えて入山しました。幸いポカポカ陽気でアイゼンも必要ないくらいでしたが、実際に風景見て、肌で感じてみていろんなインスピレーションが湧いてきました。そのうち真冬の八海山に行ってみたいと思います。
役に立った装備:ニトリル手袋(厚手のゴム手袋) 雪がベタベタで溶け出していたため使用。手袋の中は濡れずに快適でした。ちょっとカッコ悪いけど。

(H本コメント)
11月の1600mということで、ちょっと軽く考えていましたが、いざ調べて見ると、きっちり冬山ではないですか。なので心と装備の準備を大急ぎで整えての参加です。
22日の山は、天気が良すぎるくらいでした。冬装備を着用していたのでズボンは大汗状態。加えて雪も湿気が多く、靴の中と外から浸みてきて沢靴状態、ちょっと焦りました。ルートでは、夏道を外さないよう注意して進みますが、2度ほど見失ってしまいました。濡れた鎖をたぐっての登りが続き、手袋もびっしょり。上部はラッセルを交代しながらペースを上げて、なんとか日が高いうちに小屋までたどり着く事ができました。二日間ですが大変充実した山行となり、ありがとうございました。