瑞牆山大面岩左稜線 2017/6/17

トラッドクライミング

気持ちの良い青空の中、全ピッチオンサイトで大面岩のピークを踏め、楽しいクライミングでした。Gさんはワイド二回目にも関わらず10aオフィズスを自力で登ってきて驚かされました。

[メンバー]
LK、G間
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[行動経過(天候・タイム)]

6/17(土) 晴れ
04:30塩原ダム
06:10 チップの駐車場
07:30 大面岩基部
08:15 左稜線登攀開始
13:15 左稜線登攀終了
15:00 同ルート懸垂下降
17:50 植樹祭公園

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[ルート概要・特記事項]
※ピーチグレードについては体感的に「瑞牆クライミングガイド」より「新版関東の岩場」の方が的確と感じます。

・アプローチ
通常チップの駐車場より徒歩50分。途中迷ったが素直に明確な踏み跡を辿って行けば大面岩基部へ到着。

1p :このピッチは苔が酷く最近は登られていない

2p 5.8 (K)
突き出た立木からバンドをトラバース。1p終了点過ぎた簡単なフェースを乗り越しルンゼの立木でピッチ切る

3p 5.6(G間)
左上するルンゼ後、立木の多い右側の階段状を登る

4p 5.7 フェース(G間)
終了点手前のトラバースがアクセントのピッチ。スタンスは明確なダイクが捉えられる。小川山セレクションのトラバースに似たピッチ。(セレクションの方が高度感あり)
10aついてるトポもあるが、5.7~5.8が妥当と思われる。

5p 5.10c フェース(K)
右のカンテを使いハイステップからレイバック気味にムーブを起こす。右側がスッパリ切れ落ちているので高度感あり。細かなスタンスを拾ってフェースを左上しテラスへ。高度感の中ムーブを起こすので10cになっていると思われるが、体感的には10b程度と感じられた。

6p 5.10b フェース(G間)
高度感の素晴らしいこのルートのハイライト。出だしは快適な階段状。右のカンテを捉えてからの数手が核心。バランシーなムーブを強いられ面白い。G間さんはこの核心をしっかりセルフコントロールし危なげなくクリア。ナイスクライミングでした。

7p 5.10b フェース~スラブ (K)
直立の状態からジリジリと左下へトラバースする嫌らしい出だし。フレークを使って体を上げて甘めのオープンハンドを捉えフェースを乗り越す。フォールすると振られ落ちするので恐怖核心か。最後のスラブはちょっと甘めのジャーマンスープレックス(小川山課題)のような感じでホールド、スタンス共に無し。

8p 5.5(G間)
立木を縫うように右上する。程なくしてチムニー直下のハーケンでピッチ切る。

9p 5.10a チムニー~オフィズス (K)
出だしはバック&フットのチムニー登り。中盤ではチキンウィングも決まり省エネムーブで登れるがそれ以降は完全なオフィズス。チョックストーンをスタンスに拾うまでが核心。奮闘的だが不動沢や山河微笑の10aオフィズスよりは易しく感じた。

10p 5.6 (K)
木登りでフェースを超えてからバンドを右上、脆いフェースを越え大面岩のピークへ。

・下降
小面と大面のコルへの懸垂ポイントが分からず同ルート下降。緩傾斜と屈曲がある所で花崗岩と松の木のフリクションによりロープが引けない場面あり、懸垂ポイントを変えて対応。こういう場合は短く懸垂を切る対応をした方がベターかなと、良いケーススタディになりました。

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