●ルート
雌鋪岳 美しきトラバースルート
大崩山 小積ダキ(こずみ)中央稜(下部:一部蜘蛛の糸)
比叡山 Ⅰ峰南面第1スラブ(スーパー)

●メンバー
O川(他会)、Y田川、O田

5月の連休に九州宮崎の岩場に行きませんかと誘われて、最初はえ? 九州宮崎の岩場。。。?
まあ、連休の予定が決まってないから、その誘いに乗って、九州に行くのも面白いかもしれないと言うことで、行くことになった。
それでパラパラと資料を読むも、どうも宮崎の岩場が飲み込めない。
Oさんの計画ルートを参考にして、直前になって資料を読み込んで、なんとなく宮崎の岩場の概念が分かってきた。
どうも、大崩山周辺に点在している花崗岩の岩場らしい。

連休前半は連日雨の天気で、2日にやっと雨が止んだ。
2日の夕方<庵、鹿川>と言うこの周辺を開拓して来た三澤澄男さんが作ったクライマーの宿に行く。
そこで、明日のお勧めのルートを聞いたところ、雌鋪岳が良いと言う。
連日雨だったけれども、ここはその影響がないだろうということだった。
比叡山のルートを当初考えていたが、明日は鋪岳に行くことに決めた。(Y田川)

●5/3(木) 晴れ時々曇り
「雌鋪岳 美しきトラバースルート」
O川、Y田川

いつもは先に起きだしているOさんが昨日は焼酎の飲み過ぎで車の中でダウン。
他の人たちも7時になっても、起きだしてこない。
何とか朝飯を食べ、出発したのは9時。
雌鋪岳の取り付きへは宿から5、6キロ先の鹿川キャンプ場まで車で行って、登山道を40分程登るとある。
Oさん二日酔いらしく、足取りが重い。
取り付きに着くと、今朝宿で見かけたパティーが取り付いていた。
彼たちにどこに行くのか聞いたところ、美しきトラバースルートだと言う。
どうやら、我々はその取り付きに来たようだ。
この取り付きからは、大スラブが目の上に広がっている。
11時前に登り始める。

1~6P  Ⅳ程度のスラブ 新しいペツルのボルトが打ち直されているが、40mに2本のランナーと言う塩梅。
右にトラバースしていくが、フリクション命のピッチ。

7~8P  傾斜の強いスラブ。当初は人工のピッチだったが、今はフリー化されている。
10.bと言うことらしいが、難しい。
九州の先行パティーはアブミを使って登っている。
Oさんはフリーを試みるが、途中からエイドに切り替える。
私はさっさとテープで簡易アブミを作って、人工で登る。

9~10P 鋪岳の山頂にある岩峰を登るピッチ。
最後はクラックを抜けて、山頂に立つ。終了4時半。
この後、延岡の駅で待たせているO田さんを迎えに行く。
7時過ぎに合流。

こんな花崗岩の大スラブのルートは関東にはないので、宮崎の岩場の一押しの物件なり(Y田川)。

●5月4日(祝) 晴れ時々曇り

「大崩山 小積ダキ 中央稜(下部:一部蜘蛛の糸)」
O川、Y田川、O田

“ダキ”とはこの地方の方言で「岸壁」の意。小積ダキは花崗岩で300mもあり、その名称とは異なる大岸壁である。
中央稜は小積ダキの初登ルートで、カンテ、フェース、チムニー、クラックと変化に富んでおり、宮崎の岩場を代表する一本である。

タイム:5:30起床 6:00発~7:40取付き
8:10蜘蛛の糸登攀開始~12:30中央ベランダ13:10中央稜上部開始~終了点18:50~小積の頭19:10~19:30~21:30登山口

1P:OG(小川)リード:チムニ-であるクラックやチェックスト-ンを使い登る。キャメを下部に上部ではエイリアン。
ザックを二個にまとめフォローが背負うがチムニー登りがつらい。
前背負いか一個にまとめてセカンドの後にぶら下げればよかったかも…
フォローで結構、時間を喰う、ヒイヒイ。

2P:OG:本来人工のはずがルート間違え。
出だしで右側にいくところを左のブッシュに入ってしまった。
途中間違いに気づき左側に走る中央稜に早々合流を目論むがなかなかいいラインが見つからない。
直上のワイドクラックにキャメ5番を使って挑むが、結局、トラバース気味のラインをとる。中央稜2P終了点に合流。

3P:ON:人工、それもペッツエルが続き間隔も近く簡単。

4P:ON:スラブⅤ-なのでびびるが適度にペッツエルあり。で、アブミも使ってしまった…
このあとが普通に歩ける中央ベランダ帯。あとは楽勝ノンビリ気分でランチをとるが。

5P:OG:15mチムニー。

6P:OG:スクイズチムニー20m。5PとこのP、ザックを背負っているフォローの方がリードより時間が断然掛かる始末。流石、O川先生!

7P:Y:ブッシュを登ってからみ右の稜に上がる。

8P:Y:スラブから凹角。途中、途中、ポイント的に悪い。

9P:OG:凹角、草付きが落ちていて、かなり難しくなったらしい。カムがここでも活躍。ビレイポイントは凹角の真っ只中。

10P:OG:更にカムを決めつつ凹角を10M登り上の窓?到着。ここが上の窓かどうかの判断がつかず、ルートに迷う。
右のカンテ上部にぽつんと古いボルトが一つあるがその先はどうなっているか取り付いてみないと不明。
行ってみると、ピカピカのペッツエルが登場。高度感バッチリのアブミトラバースでカンテを右に回りこんで、草付の凹角を登り途中でビレー。

11P:OG:凹角をカムをかませたあと、右上のスラブで終了。

その後、小積の頭までザイルを牽いていき、頭でザイルを畳む。
一般道の坊主尾根をくだるが、梯子、ロープの連続で結構、気を使う。

この晩は、延岡駅前まで下り、居酒屋で地鳥をくらう。

感想他:夏山気分で半そで行ったら風が強く激寒。雨具で震えていた。どうやらGWでも寒いらしい。
初登(1960年!)から50週年を記念してルート整備が行われた、ペッツエルがアンカーだけでなく、ランナーでも打替ええられているので安心。もちろん、宮崎流の数ではあるが…。

●5月5日(日) 快晴

「比叡山 Ⅰ峰南面第1スラブ(スーパー)」
O川、Y田川、O田

比叡山の岩場はアプローチのよさが特筆。今回のルートは車から降りて30秒で取り付ける。

タイム:9:00取付き~終了点12:10

中央稜と比べるとスポートクライミング要素が強いので簡略記録ですが。
8ピッチ、300m、「日本の岩場」でのグレードは4級のルート。初登のノーマルとスーパーでところどころ分かれている。
花崗岩でフリクションがバッチリだが、逆にロープの流れが悪くなり気味でもある。
ここもⅣ-くらいはノーピンが当然、という塩梅。
10m以上のランナウトは当たり前だけど、ビレーポイントなど要所はペッツエルに打ち替えられており、万が一落ちても致命的なことにはならんでしょう。とは分かっているが、カム、岩角で極力、取りまくって登ったのでありました。
ちなみに1日登攀日が少ないO田が全部リードさせていただき(?)、満腹、食べすぎでした。

この日、終了後、宮崎の岩場開拓の第一人者である三澤澄男さんが、比叡山の奥の集落に移住しており、そのロッジに帰り前のご挨拶にうかがう。
ここは実は地元のクライマー集団「庵・鹿川」の憩いの場であり、連休最終日の前の日の夕方で、皆さん下ってきて集まっていっらしゃいました。
遠路・東京まで車で戻るので、当初、早々辞去するつもりではありましたが、お湯をいただいた後、歓待を受けまして、ついついビールが……。
申し訳ございませんでした、Y田川御大!(O田)