■ メンバー
・LS山M彦(記録) ・M田A子 ・N田A鳥

■ 概要
・12日(金)
21時 新幹線 燕三条駅 集合
23時 道の駅 胎内 仮眠

・13日(土) 6時胎内ヒュッテ駐車場
6時20分 胎内川渡渉・・最後の5mを泳ぎ
8時20分 アゲマイノカッチ経由で楢ノ木沢入渓
10時 堂沢二俣~渓流釣り・遡行中6匹Get
13時30分 標高500m タープ泊 姫達の渓流釣り

・14日(日)
5時30分 出発
10時20分 標高1300mの稜線へ
廃道寸前の踏跡を藪漕ぎで下山開始。
12時15分 Aパーティと無線の定時連絡。
15時30分 胎内ヒュッテ駐車場・解散

■ 詳細

13日朝一の胎内川の渡渉がまずは核心である。流れは弱く澄んでいて美しい。さて、いきますか。
対岸の取り付けそうな箇所に狙いを定め、川の中央からは3人のスクラム渡渉、徐々に深くなり、両脇のお二人の足が着かなくなる。
最後の5mは自分も浮いてしまい泳いで無事渡り切った。ここは増水していたら、渡渉不可能な場所だろう。
アゲノマイカッチへまでは明瞭な踏み跡がある。
ここから楢ノ木までの下りは赤テープを追って沢を下り、胎内ヒュッテから2時間で沢に降り立った。
たおやかに澄み渡り、水温も高めで気持ちのよい遡行がスタートした。

ほとんどの小滝は淵からの直登が可能で淵を胸まで水に漬かり、時には泳いで順調に登っていく。
高巻がないのは非常に快適だ。
1時間半くらいで、堂沢との二俣に到着した。おおっ、岩魚が走る・走る・走る・・。
時間も予定より早いので、1時間の釣り時間を設ける。
渓流釣りの経験がない、お二人に仕掛けをセットしてあげて、竿の振り方を伝授。
N田さんは堂沢側、M田さんは鴨沢側を攻めるように伝え、岩魚に見つからないように、岩陰に隠れてそっとこうやって竿を振るんだよ、とやって見せた第1投でいきなり、塩焼用の良型がヒット。
堂沢を登ったN田さんにも掛かったが、針が切れて惜しくも逃がしたらしい。
今回は夕食の蛋白源を確実に得るために、秘密兵器(ぶどう虫)を持参してきた。
餌釣りなら、食いの悪い日中でも釣れる、と目論んだわけ。

1時間も経過したので、そろそろ行きましょう、ということで、鴨沢の遡行を開始。
天気もよく、枝沢の小滝には虹がかかり、蛙も泳ぐ平和な沢登りになった。ふたたび、頻繁に岩魚が走るようになったので、お二人には、あとから来てきてもらい、自分が夕食の岩魚を釣りながら歩くことになった。
ほとんどの淵で各1匹を釣り6匹。そろそろいいかな~と収竿。ゴルジュの突破に専念した。とはいえ、ロープは不要、3人で順調に登り、1時半に標高530m付近、右岸から大きな枝沢の入る平坦地で本日の幕場とした。

新調した8.2mmx60mのエーデルワイスの初仕事がタープ張りとなった。
ここまで(この後も)先行者の焚き火の痕跡はなく、我々がシーズン最初かもしれない。
今回は強力な庭木剪定ノコギリを持参したので、バンバン切ってタープの支柱を作り、快適な幕場となった。
姫たちの釣りタイムの間に、自分は焚き火を起こし 塩焼用の炭火を作っておいた。
M田さんも釣ったのに手元で逃がしたとかで6匹をさばいて大きなサイズは刺身、他の5匹は塩焼とした。

午後4時過ぎ、塩焼にこだわりの荒塩をふりかけ、きれないナイフで調理した刺身を賞味したのに、姫たちに後を任せて、いよいよ自分の釣りタイム。
餌なら釣れて当たり前、毛鉤でどうか・・腕が鳴るぜ。
幕場のすぐ上で、第投でいきなりヒット・・これ以上の釣りは無益な殺生になるかな、と満足して5分で納竿。
もう塩焼はできていたので、この岩魚は醤油煮にしてさて夕食だ。醤油煮の岩魚もご飯に載せて美味である。
酒が2合しかないので、骨酒も足りなかったけど、お二人にも喜んでもらえたようだ。盛大に焚き火して8時には寝る体制に入った。(かゆくて寝付けないけど)

翌朝は3時半起床、5時出発。最初から泳ぎのゴルジュがあるが水は冷たくない。
順調に遡行して1時間で標高700m二俣到着。
さて、これが遡行図の右俣か?

目前には、二王子岳から黒石山に至る稜線がくっきりと見えている。
この稜線は標高1300mの平らな部分が続くのが特長的である。
従ってここを右に行ってもこの稜線に詰めあがることが見て取れた。
あとから記録を調べたら、もう少し上が本来の二股だったけど、ここまでくればあまり関係ない。
主稜線から、アゲノマイカッチに至る支尾根に詰め上げてしまうと大変なことになるので、それだけ注意すればよい。
傾斜が増しても快適に登っていける。ナメ滝では2回くらいロープを出して二人を上から確保。

標高1000mくらいだったかな、15mくらいの滝に出た。
ちょっとこの滝はいやらしいので、左の脇沢を詰めたらすぐ水が枯れてしまった。
あと標高差200mもの藪漕ぎはいやなので、下降してやはり15mの滝を登ることにした。
右から高巻こうと泥壁を登ったら、上部がハング帯になっていて、やむなく、ビナを残置してロワーダウン。
仕切りなおし、巻きはあきらめて左の草付き
の即壁にトライ。潅木で2箇所支点を取って滝上に抜けた。ロープは20mくらいかな。
この側壁の登攀が今回のハイライトになった。

この後も標高1200mまで水が枯れず快適で急な側溝状の流れを詰めトイ状の溝を詰め上げる。
最後の20分藪漕ぎして標高1300mの稜線に出た。
時刻は10時20分、幕場から4時間50分経過。まずまず順調だった。
ほとんど廃道になったかすかな踏跡を見つけ、この時点で二王子岳のピストンはあきらめて、さっさと下山することに決定。
予想はしていたが、一見するとまったく道はない。

ただし、足元には木が生えていないトレースがあるので、足探りでの(笑)前進を余儀なくされた。
お二人も足探りのリードを楽しんだ様子で、30分くらい先頭を交代しながら、ノロノロを進む。急いでも仕方ないもんね。
南側は凄い藪でも、北側はしっかりとトレースがあり、1時間毎に木陰で休憩。
黒石山の登りで南側にがれた開けた場所があり時刻は12時15分、無線の定時連絡の時間である。

Aパーテイと交信でき、お互いの位置を連絡しあって、この1回の交信で定時連絡は終了となった。
小池パーティが撤退中との情報も得たが、堂沢を稜線まで詰めての下降は我々よりももっと長い藪漕ぎになるので、撤退は正解だったと思う。

当初4時間で下ろうと思っていたが、ブヨの攻撃で長袖を着るしかないし、標高が下がる従い、猛烈な午後の日差しにあぶられで、黒こげになりそう。
眼下に胎内ヒュッテが見えてからも2時間以上かかり、ようやくダムの降り口のハシゴに到達できた。
車に戻り3人で握手を交わし、後半の漕ぎは辛かったけど、沢の遡行は楽しく順調だったことを称え合った。
高巻&懸垂が皆無の沢登り、ほんと楽しかった。

この後解散、明日までここに留まり翌日他パーテイと集合するお二人はヒュッテの風呂へ、自分は胎内川に飛び込んで、20分も漬かってクールダウン。
あぶに追っかけられながら車に戻り、帰路に着いた。

■ M田感想

ホラ貝の渡渉訓練より 1 ヶ月。
沢トレで泳ぎが苦手なことが判明。飯豊のいろいろな山行記録を読むたびに、不安だけが大きくのしかかる。
体が冷えないように保温効果のある水着を重ね着したり、プールに通って泳ぎの練習をしたり、軽量化したり、自分なりに不安要素を取り除く努力はしたが、泳ぎの沢に行ったことが無かったので本番を迎えるまで不安でしかたがなかった。
雨よ降るな降るなと!!祈っていたせいか、願いが通じたか、山行中は快晴で水量少なく、快適に遡行。
もしかしたら、1 周前にトレーニングで行った釜川効果かもしれない。

1 泊で合宿というにはもうしわけないのだが、泳いだり、登攀したり、釣りしたりと、おいしいとこどりで、楽しく充実した山行となった。イワナ旨かった!今度は是非自分で釣ったものを食べたいものだ。

■ リーダーコメント

・水量も少なく、好天に恵まれ満足の山行でした。岩魚は入れ食い状態。
・高巻きは無し、ほとんどの滝は直登可能、源流部で3回くらいロープ使用。
・下降は廃道寸前、かすかな踏み後を辿り、猛暑の中を5時間の苦行。
・恐るべし、真夏の飯豊・・ネットを使ったのに全身刺され、顔もお岩さん状態でした。この原稿を書いている2週間後もまだに痒みがあり、キンカンが手放せない。