クワウンナイ川、サシルイ川 2020/8/9-10、8/13-14

沢登り

メンバー:Y田L、S藤、T橋

◆8/9-10 忠別川水系クワウンナイ川

清流橋横の駐車スペースに車を止めて出発。橋からでかい堰堤が見えている。
記録を読まずにテキトーに入渓しようとして40分ほど彷徨したが、ようやく林道経由で堰堤を越え遡行開始。
しばらくは単調な渓相だが水量が地味に多く、時折スクラム渡渉を交えながら進む。
テンバたっぷりのカウン沢出合で大休止してからクワウンナイ川へ入ると、ようやく川から沢っぽい渓相になってきた。

1070mの地形図上滝マークの魚止め滝を越えると「滝ノ瀬十三丁」と呼ばれるナメが始まった。
これでもか!というくらい川幅いっぱいのナメは続く。

時間にして1時間ちょい、標高差200mほど遡行ののち唐突にナメは終わり、普通の渓相へと戻る。不思議…。
ハングの滝は明瞭な巻き道は見当たらなかったが右岸の藪から巻き。
二俣の滝も登れなかったが中間尾根に明瞭な巻き道がある。
滝上にはテンバと焚き火跡があった。

このあとはひたすら歩くだけ。お花畑を愛でながら進むと源頭の様相となり、沢筋を離れた右岸の踏み跡を進む。
そしてひょっこり登山道と合流。藪漕ぎなし。

雪渓を少し下ってヒサゴ沼左岸を進むと避難小屋。
この日は10名くらいが泊まっていた。

翌日、一番で小屋を出発。
ガスり気味の化雲岳の山頂を踏んであとはひたすら下る。
道は川のように水が流れ、あるいはぬかるみまくっており沢靴ではない一般登山者の苦労は並大抵ではなさそうだった。
第一公園は木道の上をゆく湿地帯で盛りはすぎていたもののお花畑。
ここから下は普通の登山道。
羽衣の滝を対岸の登山道からじっくり堪能したのち天人峡へ下る。

◆9/13-14 サシルイ川

サシルイ橋のたもとへ駐車して入渓。
ここから羅臼岳までほぼSea to Summitとなる。
下部の渓相は平凡だが周りはクマが出てきそうなイタドリやクマザサの高い藪。
水量多めのなか進むが川底がヌルヌルで歩きにくい。
途中、滑って左膝とケツを強打。以後ヨロヨロとなる。
右にカイミネ川を分け、その後 海豊川に入る。
4時間歩いても標高はまだ200mそこらしか上がらず、先行き長くてどんよりする。

300mを越えるとようやく沢っぽい渓相となる。
ところどころ先日のクワウンナイ川を彷彿とさせる川幅いっぱいのナメがあったりするが、いかんせん滑るのでキケン。
天気は予報通り、晴れたり突然降ってきたりの繰り返し。
530m付近に焚き火跡があったが、まだ13時過ぎなので先を急ぐ…がこれが不幸の?始まり。
そこからは怒涛の滝登りが始まった。

540m付近の15m滝だけD介リードで右からノーピンでロープを出して登るが、これ以外はだいたい登れるか簡単な高巻き。
右俣に入ったころから天候は本格的に悪化。
テンバを探しながら進むも好適地はない。
記録に載ってる900mのテンバを目指すが雨は強くなり、また地形図にないところにまで滝が出てくる。

17時くらいにようやく最後の左沢に入ると地形が緩み、左岸に焚き火跡を発見したのでここで行動終了。
雨がやまないので焚き火は諦めてタープを張り逃げ込む。
この頃になるとかなり気温が下がり、寒い。風も吹きこむ。昨日はキャンプ場でTシャツで宴会だったのに。
乾いた服に着替えてガスでご飯作って早々に寝る。

翌朝、快晴。雨は夜半には止んだようだ。
沢はあっという間に流れが細くなり、歩き始めて30分しないうちに水は涸れた。
涸れ沢を詰めていくと稜線が見え始める。三ツ峰のようだ。
振り返ると海の上に広がる雲海。一年前に流氷に向かって滑ったことを思い出す。

少し残る雪渓の上を詰めるとほどなく登山道、を経て羅臼平に着いた。
岩尾別からの登山者がどんどん登ってくる。
ここからは登山道で羅臼岳の山頂へ。ドーム状のかっこいい山だ。20年ほど羅臼に通ってるが山頂に立つのは初めて。

景色を堪能してあとはひたすら降りるだけ。
みんなお疲れのため登山川下降はやめて登山道で羅臼国設野営場まで下山。
タクシーはさくっと呼べたのでほとんどロスなく車も回収できて温泉に浸かれたのだった。

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