【メンバー】

L:A久、K野

 


【行動経過】

6:00 田子倉登山口発
8:30 只見沢三俣
9:30 取付付近
10:15 登攀開始
17:00 終了点(縦走路)
20:30 田子倉登山口


 

【ルート概要】

道の駅で3時間半の仮眠後、田子倉登山口に移動。
予報では午前中ぱらつく事はあっても大崩れは無さそう。スッキリとしない空模様の中、6時に歩き出す。20分ほどで入渓。沢水は足先が痺れるほど冷たく少しでも濡れないようにゴルジュを遡行する。いくつかの高巻きを交えると、早々に雪渓が沢を埋めるようになる。マンモス尾根を左手に見上げるも上部は白いベールに包まれ、これから向かう奥壁針峰群も全容が見えない。地形図でルーファイしながら肩ノ沢左俣上部まで詰めるが、奥壁基部付近では視界が50mほどになり、取り付くべきルートの同定が出来ない。しばらく待つがラチがあかないので、ロープを結んでルートを探すことにする。

1P(A久)45m Ⅱ
岩壁基部のシュルンドが浅く安定しているのでここをビレイ点とする。足元は沢靴に12本アイゼン。岩壁基部の灌木にランナーを取りながら浅い外傾バンドを斜上。雪渓に上がると前方に顕著なルンゼが口を開く。これに違いない。
しかし、傾斜の強いカチカチの雪渓は、沢バイル1本にスノーアンカー無しでは恐ろしくて登れない。岩とのコンタクトラインにもどり、もう少しロープを伸ばしてシュルンドの中でピッチを切る。ビレイ支点は雪渓に打ち込んだイボイボ2本。

2P(K野)45m Ⅲ+
シュルンドから這い上がりズタズタ雪渓の迷路を縫ってルンゼに侵入。アイゼン脱いで側壁をトラバースし滝状の中段テラスまで。

3P(A久)40m Ⅳ+見上げると階段状に見えたが、傾斜が強いうえ遠いホールドスタンスは外傾。さらに泥が乗っていて悪すぎる。
ここより上はガスで終止視界20m。先のルートが全く見えず、次に何が出てくるか判らない。ビレイヤーからクライマーも見えない。この頃は時折小雨も落ちる。

4P(K野)40m Ⅳ
簡単な草付きルンゼを進むと側壁が狭まりCSがルートをふさぐ。途中でクライミングシューズに履き替え、細かいホールドを頼りに越える。「フリーを練習してて良かった」とは太一の弁。

5P(A久)30m Ⅳ-
さらに2つのCSを越える。リスもクラックもない側壁はランナウトを強いられた。

6P(K野)45m Ⅳ
傾斜が強いクラック状のトイを登っていくとクライマーはガスの中に消えていった。しばらくロープが止まったかと思うと頭上から太一のザックが降ってきた。ビレイヤーは落石を警戒して側壁バンドに逃げていたので直撃を免れる。その後、巨大CSのトンネルを潜り抜けて終了だが、ビレイ点が無い。浅打ちハーケン1本では心もとなく、イボイボ3本を地面に打って補強。ダブルロープだったので、1本をフォロアー、1本をザックに結び、フォロアーがザックを小刻みに引き上げながら登りきる。

7P(A久)45m Ⅲ
二俣を左に進むとルートは広がりホールド豊富なスラブとなる。ロープいっぱいのばして久々に灌木でビレイ点を作る。
奥壁Ⅲ峰(ニードル)が、ガスの中やっとその姿を表した。もう間もなくルートも終了。

8P(K野)25m Ⅱ
傾斜の緩んだ灌木帯をすすむとひょっこり縦走路に飛び出す。終了点で太一とハイタッチ。しかし時間かかった。すでに時計は17時を指す。いろいろと悪条件ではあったけど、まだまだパーティとして実力不足。翌日の角ルンゼは中止を決め、浅草岳を経由して下山したのが20時半。14時間半の行動となり、沢、雪山、クライミング、そして最後は縦走と様々な手数を駆使した山行だった。