メンバー:A山L、T内、H口

3/14(土曜) 曇り時々雪、昼過ぎから日の入りまで雪。
美濃戸口07:30出発 行者小屋 11:15着

3/15(日曜) 晴れ
行者小屋05:00出発 中山尾根下部岩壁取付き06:00着
06:20 2番手で登攀開始 登攀中に先頭パーティーの登攀待ちあり
中山尾根上部岩壁取付き08:30着 ここでも先行パーティーの登攀待ち 08:55発
中山尾根登攀終了地点10:40着 登攀終了、縦走路を南へ、地蔵尾根を下る。
行者小屋12:40着 テント撤収13:30 発美濃戸口15:40着

実のところ、中山尾根は2度目の挑戦です。前回所属の山岳会で、新人で12月に石尊稜、1月に赤岳西壁主稜と挑戦しリードで登攀した勢いそのままで、2月に中山尾根を挑戦した。下部岩壁の1ピッチ目凹部を左上する出だしが、私の記憶には滝のように水が流れていたかのように氷で覆われて、中間支点の取りようがなくあっけなく敗退、悔しい思いだけが残ってしまった。
それから、しばらく経験を積んでから挑戦しようと思いつつ、なかなかチャンスに巡り合えず、ぶなの会に移籍。アルパインを始めてから4年間の八ヶ岳の雪稜・岩稜系の登攀実績とルートのグレードを照らし合わせると、中山尾根を狙ってよいレベルに達していると考えていた。ということで、今回、A山さんと相談し、中山尾根に行こう、といことになり、A山さんにチャンスを与えてもらったと思う。

3/14(土曜) 曇り時々雪、昼前から本ぶりとなる。
体調が不調なので、初日の阿弥陀岳北稜は断念、A山さんとT内(ま)さんでおやつを食べ、お昼寝した。でも、体調がすぐれず、T内(ま)さんから漢方薬をもらったり、カイロをもらったり、とにかく、体調の回復に協力くださり感謝です。でも、食欲がない、皆さんが担いだワインやウィスキーもほとんど摂取できず、どうなっちゃうんだろうと思いつつ、就寝する。
その前に、トイレに行こうとテントを出ると、外は真っ暗、でも星がギラギラ輝いている、主脈の岩肌と夜空の境が丸見えです。快晴だ。どうかこのまま天気が持ちますように。そして、体調がもどりますように、流れ星にひとり願い事。

3/15(日曜) 快晴
目覚めがいい、うんうん、体調がよくなっているし、食欲もでてきた。T内(ま)さんの中華雑炊と煮込みラーメンをお代わりしまくり、とにかく食わんと。お腹が減って美味しいので食いまくった。まみお、ごちそうさま。
このままの勢いで、中山尾根に突っ込め!、恐怖心は全くなし、ただただ早く挑戦したいだけ。 でも、下部岩壁が見えてきたら、だんだんと緊張してきた。取付きは2個所あって、先頭パーティーが正面の直登気味のルートを選んだので、前回と同様に少し右にトラバースして凹部を左上するルートを選ぶ。 ダブルロープ50m2本、私、H口がオールリードでいよいよ、登攀開始です。

下部岩壁1P目 まみおの後に秋山さん_R
1ピッチ目、記憶通り、中間支点がとれずじまい、昇り始め8m程度はランアウト。特に最初の取付きが難しく感じた。

2ピッチ目、左は傾斜の緩い草付き、右は凹角っぽい岩稜、ということで、右の方が難しいのだか右を選んだ。しまった、ピッケルを使いたいんだけどピッケルを引き出す余裕なく、少し焦った。足の置場をよく観察すると、あります!アイゼンの前爪の立派な跡が!。

3~5ピッチ目約120mの雪稜をひたすら昇り上部岩壁の取り付き点へ。

6ピッチ目、上部岩壁の1ピッチであるが、ここが核心らしい。よって登攀待ちとなる。凹角で若干被っている岩壁がオリジナルラインであるが、その左を巻いていくルートもある。ここは、オリジナルラインを選んだ。最後の出口手前がやはり被っていて、全ピッチの中で一番難しく感じたが、手こずることなく突破。昇り甲斐ありますね。 登攀コールが風に流され伝わりにくくなる、この先は笛を使う。

上部岩壁取付きで渋滞待ち_R
7ピッチ目は短い雪稜、そして最終8ピッチ目は正面のピナクル目指して突っ込む。乗っ越す手前から少し手前に被っていて、最後だけ少し左に回り込むように昇った。正面のピナクル基部を左に巻くルートも昇られているようで、そちらの方が易しいようです。

ゴール!。横岳の主脈はもう目の前にあります、やったねぇ、登攀成功です。とても幸せ、私にとってはリベンジできたので、嬉しくてたまりません!。 達成感120%、あとは、雪山歩きを楽しむだけ。 いつ、握手するのだろうと、思っていました。

美濃戸口に下山して、A山さん、T内(ま)さんと、握手をいつもより気持ち、強く長めにした。皆さん、おめでとうございます、お疲れ様です、皆さまの健闘を称えるとともに感謝の気持ちを込めて、、、。

最終ピッチをリードする ひぐもん_R
【T内さん感想】
久々の…というか、人生で数えるほどしかない”アイゼンでの岩稜登攀”をしてきました。私たちを入れて4パーティーが取り付き、混雑に少しがっかりもしましたが、ビレイ中にほかの方の登り方を見ることができたのも良い勉強になりました。自分がまだまだだという自覚だけはあり、アルパインスタイルだから徒に時間を掛けてもいけないという思いだけはありましたので、どうしても越えることのできない場所では、目の前にあるものはなんでも利用して(つまり、ヌンチャクを掴んで)登ったところもありました。

下山時は地蔵尾根を歩きながら、「基本的な歩き方の練習が不足しているなぁ」と自分の未熟さを思っていました。こんな私ですが、振り返れば遠く北アルプスの山並みがくっきりと、左右には青い空をバックにした八ヶ岳の山並みを眺めながら、気分だけはアルパイン!をしっかり味わってきました。
この経験と気持ちを忘れずに、来年はせめてフォローであっても「自分で登っている」と思えるように、これからもっと練習を重ねたいと思います。グチも言わずに、私とロープを結んでくださったA山さん、H口さんに感謝です。来年はもう少し頼りにしてもらえるのが目標です!