男鹿山塊 大蛇尾川西俣遡行~東俣下降 2015/7/18-20

沢登り

メンバー:S藤L、S津、M田、H本

7/18 前泊~湯宮~林道入口駐車(7:50発)~取水堰堤(入渓)~二俣C1(13:15着)
7/19 C1(5:50発)~西俣~1400m二俣~1872m南のコル~東俣~1400m左岸C2(17:20着)
7/20 C2(5:20発)~二俣~取水堰堤~林道入口駐車(16:05着)

7/18)ダートが始まる大蛇尾林道入口に車を止めて歩き出し。途中1台のエクストレイルが私達を抜いていくが、それでも歩き出しから30分位の所までしか進入できず。彼ら2人組みは釣り師の様子で、堰堤巡視路になってしばらくの所で、大蛇尾川へ下降。取水堰堤までは歩行2時間強の道のりで、途中につり橋や崩れた橋などあり。

取水堰堤で入渓準備を整えて遡行開始。記録では西俣と東俣が出合う二俣まで、1時間半の退屈な河原歩きとあるが、増水の影響で対岸に渡るのでさえ大変な状態。くれ石沢を過ぎた辺りで川幅も狭くなり、とうとうロープを使って渡渉(先頭はD介リーダー)。渡った先も流れの速いトロ場で右岸を高巻き短い懸垂で沢床に戻るが、既に1時間以上を遡行しやっと二俣までの半分くらい。この先でもロープ渡渉やスクラム渡渉などで簡単ではなく、二俣に着いたのは13:15頃で2時間半以上もかかる。ここを本日のテン場としますが、薪が湿っていて焚き火はできず、ガスでS津ごはんを調理、美味しく頂きました。

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7/19)慣れない食当(誰だ?)等の影響で出発が大幅に遅れる。天気はまあまあ。しばらくで「ヤギの滝」。1段目は簡単だが、2段目は高さ5m程でもゴウゴウと水が落ち釜は洗濯機状態。記録の残置スリングは無く水流も渡れない。滝の裏に飛び込もうか?落ち込みに飲み込まれそうで無理。左岸を高巻く。

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ナメと小滝のあとで「8m滝」となる。水流左をD介がリード。ガバ系だが、とにかく滑って悪そう。残置ハーケン2本と落ち口にリングボルト1本あり。先はナメが続いたあと5m滝が出るも、左からの支流沿いに簡単に巻ける。この先、5~8m位の滝も右岸から巻いたあとで30m大滝が現れる。遠目に見ただけで、もう無理って感じ。近くに寄ってみてもやっぱり無理。左岸のルンゼ状から巻けるようだが、まずこの水量では左岸に渡れない。戻って大高巻き。
この先はおだやかになるが、時間が無くなってきた。当初予定の1872ピーク北側コルでなく南側コルを乗越すことに。1400m二俣(テン場あり)で右からの支流に入り1600mからは笹の藪漕ぎ。コルから反対側の東俣へも急な笹薮の下り。ペースも落ちて、東俣本流に出合って5分程下った左岸(1390m)を整地してみると、とても良いテン場となる。焚き火とM田つけ麺で、大満足な夜となりました。

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7/20)東俣の下降は記録が少なく、西俣の遡行では記録に無い小滝が多数あったため、ちょっと心配。結果、西俣に負けないくらい小滝とナメ滝があった。西俣では1度しか使わないロープも、東俣では大滝系の下降に2度程、補助ロープでの懸垂も数回あり。
巻きの藪トラバースからの下降では、ルーファイ力も必要。1ヶ所短い泳ぎもあり、初日のテン場だった二俣までが予想以上に長い。二俣で休憩後の本流下降は、すべて水線沿いに1時間半ほどで取水堰堤まで戻れる。もちろん減水でロープ渡渉などは不要ですが、退屈な河原歩きという訳でもありません。取水堰堤から車までの林道歩きは、行きと同じ2時間くらいかかりました。

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今回は、D介リーダーが気象情報をよく観察して台風の影響を最小限に、天候の回復の早い地域を転進先に選定していたため、比較的悪い条件の中でも、とても充実した山行ができました。この辺りもリーダー力なんですね。D介さま、ご一緒して頂きました皆様、ありがとうございました。
なお、平水の状態が判りませんが、予想より距離が長いため、1泊2日では12時間行動位のつもりで行かれた方がよいかと思います。よろしくお願いします。

ぶなの会

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