大白沢キノクラ沢~アサユウ沢下降 2023/8/11-13

沢登り

【日程】2023/8/11~13
【メンバー】L DSK、S見、F原、S木(記)
【行程】
8/11晴れ 砂子平08:19→荒山沢11:30→小屋場の沢14:25→C1(1230m) 14:40
8/12晴れ C1(1230m)4:41→稜線11:45→白沢山13:35→引き返した地点14:05→C2(1650m) 17:30
8/13晴れのち雨 天場5:00発→本流(1392m)合流5:59→1336m地点7:13~7:31→高巻開始7:31→稜線8:05キノクラ着9:50→アサユウ大滝10:40→クロウ沢(1117m)12:06→荒山沢(1010m)14:06→砂子平17:50

【報告】
本ルートに決めた経緯は新人が2人いる状態では本ルートが適切だという判断。この辺の記録は過去ブナ記録にも挙がっている(https://www.bunanokai.jp/archives/1724)。そのため計画が立てやすいという利点と、奥利根横断も砂子平からスタートするため、新人にも適切な難易度でありつつも、奥利根横断の難易度も少しでも体感してもらおうと思い本ルートに定めた。沢合宿計画段階ではメンバーが軒並み元気がなく、DSKさん・S木は仕事が多忙、F原さんは夏風邪という状態で実施が危ぶまれたが、お盆付近になると各々落ち着いたので、無事に実施することが出来た。1日目のルートは奥利根横断P(https://www.bunanokai.jp/archives/22765)と被ることから先方と情報交換等を行った。先日までは台風の影響で終始小雨と予想していたが、それに反して1日、2日目共に快晴だった。キクノラ沢脱渓後の藪漕ぎで想像以上に時間を使ってしまったので、白沢ノ池は割愛することとなったことは心残りだが、想定していたルートの大筋はたどることができた。

<1日目>
台風の影響で小雨が降るかと思ったが快晴となったので予定通り出発。最初の只見川の渡渉は渡渉経験の少ない新人が少し苦戦するも突破。大白沢は沢登りというより沢歩きといった感じで、クロウ沢出合いまでは登攀はなくひたすら歩きが続く。

時間に余裕があるのでクロウ沢出合いで30分ほど昼寝をした後出発。クロウ沢に入るとゴルジュやナメが続き沢歩きから沢登りに明確に変化したといった様相を見せる。

時間に余裕があるので丁寧に進んでいき、登山大系で紹介されているキノクラ沢出合い付近で幕営。ボリューム満点の鍋を食べて皆で焚火を囲んだ。

<2日目>
3時起床、出発早々にキノクラ沢へ入る。登るのに少し苦労する小滝が連続する。

途中奥利根横断Pの幕営地点を通過、ケルンに挟まっている置き手紙を発見。引き続き小滝を登っていき脱渓。藪漕ぎを挟んで白沢山へ到達した。白沢山山頂付近の木に慶応ワンゲルのプレートを見つけた。どうやらリーダー養成山行でもここに来ているらしい。

ここからアサユウ沢に入る予定だったが、ルートを間違えて奥利根川に100m下ってしまっていた。西に向かって下っているのに気づくのに時間がかかってしまい、登り返しルート復帰をする。アサユウ沢に復帰するが、ルートミスによるタイムロスと濃い藪に苦戦し予想以上に時間がかかる。私のペースも落ちてきたので、予定のクロウ沢左俣(仮称)1400付近に到達は不可能と判断。この日はアサユウ沢の1650m付近の左岸に17:30に幕営。この日の行動時間は13時間に達していた。日数的に白沢ノ池は難しいので短縮し、このまま下山することをここで決める。焚火はできたが足場が悪かったため、ガスで鍋を食べ終えると早々に就寝。この日は沢登りより藪を漕いでいる時間の方が多かったような印象があった。

<3日目>
予定通り3時半起床。ラーメンを食べて5時半に出発。この日は下降するだけだが最後まで気を引き締めたい。アサユウの大滝は懸垂下降せずキノクラ沢からの下降が安全と判断し、1336m地点から高巻き開始。

うまいことキノクラ沢に降りアサユウ沢の80m大滝前で集合写真を撮る、まだ山行を終えていないので気は抜けないが、まだ山を初めて半年未満の私がここまでこれたのも仲間のおかげだと思う。参加して本当に良かった。

遡行の際に高巻きをしたゴルジュ下降に苦戦し想定より時間がかかるが、クロウ沢出合いからの下降は河原歩きのため距離を稼ぐことが出来た。

だが17時すぎ頃に夕立が発生。少しでも雨による不快感をなくすため、可能な限り巻き道を使って下山していく。新人のペースもかなり落ちてきたので、途中S木のザックをF原が背負いダッシュで只見川の渡渉ポイントまで急ぐ。最後の只見川の渡渉は予想通り夕立の影響で増水しており、水量・勢いもかなり増していた。だが渡れないほどではないと判断し、スクラム渡渉を組み無事突破し、ゴール地点である砂子平へ到着。ルート踏破による達成感というよりも、無事終えることが出来て良かったという安堵の方が大きかった。既に18時を回っていたので、雨の中急いで支度をし奥利根横断Pの車を道の駅まで回送し温泉に入った。疲れを温泉で洗い流したが少しのんびりし過ぎて終電を逃しかける。車を飛ばしてくれたおかげでなんとか終電には間に合い、予定通り3日目で行程を終えることが出来た。

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