■タイム
11月27日
8:00-8:20東俣林道終点~10:40-11:00カモスの頭(847m)~11:35-12:00権内の頭(1001m)荷物デポ~12:40千本峰1164m~14:00-14:10前杁差岳(1534m)~16:15カモスの頭 幕営  22:00就寝

首尾よく車が林道奥まで入れた。無雪快晴、暖かく秋山のようなぶな林の道を行く。総勢11名、草創の会員から最新の会員まで揃う大家族、贅沢なメンバー構成となった。
1時間も登ったところの道脇の立木にナメコ発見。今夜の鍋の食材分だけ頂く。今年は9月以降暖かく、ひと月ほどキノコの出が遅れている。もしかしたら、マイタケも有りはしないかと、その後も目を凝らしていくが、最後まで喜ばせてはくれずじまいだった。

カモス峰で主尾根に入る。大休止。どこまで行けば雪が有るのか。全く見当たらない。
問題は、明日が荒天だということ。樹林限界以下でテンバを見つけなければならないが、雪が無くてテンバは見つかるのか。これを解決しなければならない。しかもジャンボテントだ。
松島さん先頭で、テンポよく進む。権内の頭あたりまで来て、グッと視界が開ける。北に朝日連峰や、ひときわ白く光る月山、遥かに鳥海山まで望まれる。風もなく良い日よりだ。
ここで、この先の、千本峰から前朳差にかけての馬の背状の尾根がうっすら雪を被って見えるが。さて、と、しばし考える。地図を見ると前朳差岳手前まで、広葉樹のマークだったのだが、小さな灌木が生えているにに過ぎないではないか。権内の頭の先のコル付近でテンバを探したが相応しい場所は無く、カモス峰まで降らねばならないと悟った。
権内の頭で泊まり装備をデポする。明日が予報に反し、どう天候が好転したとしても上まで届かなので、本日、時間の許す限り登ることにした。

千本峰の先で、雪の道になり、灌木の枝にはエビノシッポが陽ざしに光って、雪山らしくなってきた。途中、飯豊本山が僅か見えた。歩きやすい雪でなんなく前朳差岳に到着する。あと30分早く到着出来ていたら、朳差岳まで行くことにする
のだがと思うが、メンバーみんなは、ここで満足そうだった。終了とした。
あたりを眺める。なだらかな大きな塊の山が続く。埋まり切らない灌木、まだらな雪の着きかた。
黒い裾野の樹林。この風景を見に来たのだ。寒々とした初冬だけの荒涼とした山々だった。
二王子岳が直ぐ脇に見える広い尾根を戻る。雪に足を滑らせるように遊びながら降る。千本峰の上部で、水用に雪を採取して、デポ地の権内の頭へ。ここからはずっしりと重いザックでカモス峰まで下る。広くなった道上になんとかテント3張り設営する。
さて、水作りから調理まで、松島さんの往年の指導の熱が新人に飛ぶ。あすは、500m降るだけとあってか、遅くまでの歓談となった。

11月28日
6:30起床、8:30カモスの頭出発~10:20駐車場

夜半に風の音で目覚めた。時折、雨も叩きつける。朝には、アラレも混じるようになる。
きのう登りに採りのこしたナメコと、もう一か所目を付けていた場所のナメコをあらかた採り、濡れて滑る道を急下降。増水している東俣川を吊り橋で渡り駐車場に着いた。
風も止み、濡れそびれた茶色のぶな林が、しっとり優しい。こんな風景に帰れるのは嬉しいものだ。やっぱり、飯豊は、良いなぁ~
ここ2.3年新雪の朳差岳を狙っていた。中途半端に雪に覆われた出来そこないの雪山が、上質の荒涼感を醸し出してくれるだろうし、飯豊の海側の端っこ、位置的にも寂しそうで訪れる登山者が少ないのも良かった。もうひとつ言えば、山稜はなだらかで丸く牧歌的―これが荒涼感に寄与する。今回は、むささび企画に入れて大人数にしたが、いずれは、同じ時期、少ないメンバーで、二王子まで繋げてみたい。