甲斐駒ケ岳 尾白川 西坊主ノ沢、滑滝沢 アイスクライミング 2023/1/7-10

アイスクライミング

[メンバー] NG野(記)、クロスケ

1/7 5:45 矢立石登山口手前のゲート~尾白川林道~8:00 鞍掛山トラバース(道迷いあり)~11:50 鞍掛沢1460m~13:45 コル1740m~14:30 尾白川本谷~17:45 幕営地(1830m付近)
1/8 6:30 幕営地~8:00 西坊主ノ沢~8:30 登攀開始~14:50 登攀終了~右岸尾根下降~17:45 幕営地
1/9 6:30 幕営地~8:15 滑滝沢~8:50 登攀開始~14:00 登攀終了~左岸尾根下降~16:55 幕営地
1/10 6:30 幕営地~尾白川本谷~10:10 コル1740m~11:00 鞍掛沢1460m~鞍掛山トラバース~13:10 尾白川林道~14:45 矢立石登山口手前のゲート

昨年、ドボンやラッセルに心が折れて、西坊主ノ沢に行けなかったが、遠いエリアなのでリベンジしようか迷い、クロスケに「リベンジする?」と聞くと、「行きますか!」と返ってきたので、元気やのーと思いつつ行くことにしました。
昨年に北坊主ノ沢だけは登ったので、今年は滑滝沢を合わせて登ります。
心配してた辛いアプローチは、今年は雪が少ないようで、昨年よりは少しマシでした。
それでもとっても奥深く遠いエリアです。
氷瀑は、垂直のテクニカルなアイスではないのだけど、広大なスラブに、発達した氷が張り、そのスケールの大きさには驚かされます。
連日天候にも恵まれ、アルパインアイスの醍醐味を堪能してきました。

アプローチは鞍掛山トラバースルート。
ONDさんが昨年付けてくれた目印はやや減っていました。
途中で道を見失い登り過ぎてしまい、戻ったりして時間をロスする。
基本は標高1530m辺りをトラバースする。

鞍掛沢へ降り立ち、氷の上を割れないことを祈りつつ渡る。
この先がルンゼの急登で、昨年は非常に辛い登りだったのを思い出す。
ここで一休みしたあと、重い腰を上げて出発するが、今年は雪が少く、意外とあっさり登り切る。
昨年3時間かかった登りが、今年は2時間でした。
あとは本谷を行けるところまでひたすら詰めて幕営地を求める。

日が暮れてしまったが、やっと 1830m付近で良いところが見つかり、幕営する。
この日は降雪の予報もあったが、結局降らず、月が明るくキレイな夜でした。

2日目、薄明るくなったころに出発。
アプローチで西坊主ノ沢のF1の横に出てしまい、懸垂で氷瀑基部に降り立つ。
F1は120mで3段になっている。
1ピッチ目はクロスケが60m目一杯伸ばして2段目基部まで。

2ピッチ目、出だしは傾斜の強い氷瀑で、抜けて、3段目基部まで。

3ピッチ目も出だしが傾斜の強い氷瀑で、抜けて、立木まで。
これでF1を抜ける。

ロープをいったん畳んで、F4基部まで歩く。
F4は60m2段で、これを1ピッチで抜ける。
またロープを畳んで、F5基部まで歩く。
F5は140mとのことだが、全景が見えない。

5ピッチ目、傾斜の緩い氷瀑を目一杯伸ばして登る。
ぐいぐい登れるが、ふくらはぎがツライ。

6ピッチ目も傾斜の緩い氷瀑を目一杯伸ばして登る。
振り返ると高度感が凄い。
7ピッチ目でF5を抜けて立木で終了。

下降は右岸尾根だが、急なヤブで結構悪く、時間がかかる。
2か所で懸垂して、やっと戻る。
この日も日が暮れてしまいヘッデンになってしまった。

3日目、滑滝沢へ。
滑滝沢は広大なナメ滝を駆け上がるルート。
F1はトポでは150mとのこと。
60m目一杯の2ピッチで氷瀑は終わり、その先は傾斜の緩い雪氷で、念のため立木までもう1ピッチ出して、計3ピッチで抜ける。

いったんロープを畳んで、歩いてF2へ。
F2もトポでは150mとのことだったのだが。。。

4ピッチ目、カーブした岩溝を登る。

5ピッチ目、ひたすら続くナメ氷、ふくらはぎがパンプする。
時折現れる平坦地をふくらはのオアシスと呼び、レストしつつ登る。

6ピッチ目、もうF2を抜けてもよさそうだが、氷瀑は続いているという。
どうもF2とF3は繋がっているようだ。

8ピッチ目、ブルースカイにブルーアイス、明るく開けてて美しい景観。
混雑するゲレンデアイスのぼこぼこ氷とは違い、氷も綺麗だ。

9ピッチ目、ふくらはぎが限界を迎えたころ、やっと氷瀑を抜ける。
F2とF3は一続きで、合わせて300mの氷瀑だったようだ。
長かった!

下降は左岸の尾根を下る。
藪は少なく、かなり楽に降りられる。
この日は明るいうちに幕営地に戻れた。
計画通りに2本の氷瀑を登れて気持ちが楽になる。

最終日は下山のみ。
薄明るくなったころに出発。
疲れた体に荷物が重い。
前夜降った小雪と強風で、踏み跡が不明瞭なところもあったりしたが、午後には下山。
いやー遠かった。

尾白の湯。
まずはお風呂。
疲れを癒す。

日野春の食事処舞鶴。
次はごはん。
定食は、大盛りご飯に半ラーメンもついて、満腹に。

[ギア] ダブルロープ 60m 1本、アイススクリュー 11本、クイックドロー 10本、スリング各種など

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