［メンバー］サトケン、よりより（記）
年末年始のカナダアイスクライミングツアー報告、第一弾。Whiteman Falls（WI6, 80m）へ。
昨年のカナダツアーでも計画していたが、PCR検査のトラブルで行けず、宿題となっていたWhiteman Falls。
カナダの夜明けは遅い。キャンモアから車で約1時間、Hwy40の冬期ゲートから5.2km歩いて、Opal Creekに入り、WI2-3のアプローチアイスをいくつか越え、なお進むと、渓谷の最奥にWhitemanが現れる。
両サイドに聳える岸壁に挟まれた雪と氷の回廊を抜けた先にぶっ立つWI6の80m氷柱は圧巻。
円形劇場のような岩に囲まれた地形になっていて、アックスを打つ音が響く。
P1（WI4-5, 40-50m)よりよりリード。左ラインは氷が硬すぎてアックスが決まらず、やや中央よりのウロコを登る。ピラー下の洞窟でピッチを切る。
P2（WI5-6, 35m）サトケンリード。氷柱の左から中央に回り込み、落ち口の右にペツルアンカーあり。落ち口手前の氷が薄く、踏み抜くが、概ね良好。
下降は、ペツルアンカーから70mロープいっぱいの懸垂1回で取付きに戻る。
今年のカナダは気温が高く、アプローチの渓谷はドボン地獄。ハイウェイ歩きも長く、往復10km以上歩くが、幻想的な渓谷とWI6, 80mの氷柱は素晴らしい。