奥多摩 越沢バットレス 2025/10/5

スポートクライミング

○山域・ルート:奥多摩 越沢バットレス

○期間:2025/10/5

○メンバー:L Y田さん、K藤さん、O川さん、I川さん、片O(記録)

〇時間
鳩ノ巣駅集合7:40
越沢バットレス8:40〜16:30
鳩ノ巣駅17:00解散

〇記録
(前置き)
越沢バットレスに行ってきました。
経緯としては、月末の前穂高北尾根(転進になりましたが…)に備えての練習で越沢になりました。私とI川さんは会に入って初めてのマルチ練習になりました。

(記録)
鳩ノ巣駅に集合。S木さんとT田さんも越沢の予定で、なんと7人の大所帯となった。
駅から青梅街道を越え、道路を歩く。取り付きまでルーファイを任せられ、私、I川さんの順で先頭を歩く。雑木林っぽいところに入り、沢沿いを目指す。途中に私道?ような場所があり、分かりづらかった。越沢バットレスはその名の通り、越沢の沢沿いにあるのだが、途中、沢を渡る箇所が微妙にいやらしく、アプローチなのにお助け紐(鎖?)がかかっていた。越沢を渡って少し歩くと越沢フェイス。この小壁も登れるルートがあるらしい。
そして明らかにデカい岩場が見えてこれがバットレスだろうと一目で分かった。東屋に荷物を置く。こんなのもあるのがありがたい。(Y田さん曰く、かなり崩落が進んでいるらしい。)

越沢バットレスは下調べだと、緊張感がすごい、ほとんど本チャンルートに近い、リスや支点も乏しい、とかいう書かれ方をしていて今日までビクビクしていた。

とりあえず準備をして、Y田さん・片O・I川さん、O川さん・K藤さんの2パーティが右ルートへ。S木さん・T田さんが第2スラブルートへ向かった。
Y田さんに簡単に支点構築やリード時のビレイ方法などを教わり、いざ取り付く。O川さん・K藤さんを追いかける形で登った。
1ピッチ目は私のリード。Ⅲ+かⅣくらいだったと思う。右上していきながら、ややクラックっぽいところまで登っていき、天狗の肩で切る。終了点は分かりやすい。聞いていたよりランナーも取りやすいし、意外とボルトが多い印象。

2ピッチ目はI川さんのリード。ここはⅣ+だったと思う。I川さんは割とすんなり登っていたが、私は難しいと感じた。下にいるY田さんから足の使い方をアドバイスいただき、突破。そうすると、上からO川さんたちが騒いでいる様子が聞こえる。どうやら最終の3ピッチ目の終了点近くに蜂の巣があるらしい。O川さんが慌てた感じで降りてきていた。これはしょうがないということで2ピッチ目にて終了。3ピッチ目の通称”滑り台”は行ってみたかったが、断念した。ハングっぽいところに蜂の巣が出来やすいらしい。

下降は懸垂をした。懸垂のセッティングなどは私とI川さんで行った。学生時代に懸垂は経験しているが、脱落防止のため、ロープの末端は結ぶように教わっていた。しかしながら、末端を結ぶことで絡まり易くなるし、それも一長一短だと感じた。何も考えずに動いてしまうのが一番良くないこと、と感じた。それにしても、聞いていたより支点は豊富だし、ボルトも多いと感じた。

下まで降りて、東屋などで談笑&昼飯を食った。

→談笑を楽しむ(?)

次は第2スラブルート。私たちのパーティが先頭につき、1ピッチ目はI川さんのリード。グレードはⅣ+で、途中で直上しようとするのではなく、右にややトラバースして登らないといけない。I川さんに突破していただき、2ピッチ目は私のリード。ここはⅣ-。左から回り込むように登り、終了点は滑り台(=最終の3ピッチ目)を少し登ったところで切って欲しいとY田さんから言われていたが、見つからず、滑り台取り付きの狭いテラスで切る。(途中で小雨が降ってきて、O川さんパーティは撤退していた。少ししたら雨は止んだ。)最後の3ピッチ目はY田さんのリード。取り付きの8m上くらいに窪みがあったが、どうやらそこにもハンガーがあるらしい。そこで切ればよかった。このピッチは滑り台という名前に相応しく、本当にツルツルしてる感じ。チャートという岩質も滑りやすく恐怖心を感じる。Y田さんもここは何度来ても怖いんだよーと言っていた。ビレイ中、本当にここが登れるのか不安になってきた…。が行くしかない。セカンドは自分。
取り付いてみると、ガバガバではなく、細かいスタンスに乗りながら登るような感じ。全く難しいムーブは要求されないので難しさは無い。が、高度感があってマジで怖い。慎重に慎重に登りながらランナーを回収。(うーん、ここのリードはまだ出来なさそうだ、自分)

恐怖心マシマシだったが、難しい、登れない、というピッチではないので、個人的にはめちゃくちゃ楽しかった!!そして終了点へ到着。(I川さんはめっちゃ怖いと言っていた。私も怖かったし、初めての岩場がここだとより一層怖いだろうな、と思った。)
終了点から懸垂点を探すがなかなか見つからない。ハンガーも無い。右往左往して結局、木で取ることにした。セッティングは私とI川さんで行った。3回ほど懸垂して地上へ。
地上につくと満足感があって、ああ良いルートを知れたなあ、と感じた。

→第2スラブルートの3P目 (滑り台)

2ルートしか登っていないが、満足感がしっかりあり、もう帰る雰囲気だったが、I川さんが天狗の肩にスリングを忘れたようで、(懸垂支点の回収忘れ)Y田さんとI川さんで回収のため、おかわりクライミングをしに行っていた……。

帰りは、またあの微妙にいやらしい沢沿いを歩いて駅まで向かった。(私は雑木林で急に現れた地蜂に唇を刺されて、3日間腫れるという最悪な目に遭いました!涙)

感想としては、今まで行ったことのないルートに行けて満足だったし、また越沢には来てみたいなと思いました。当初調べていた情報とは違い、ハンガーボルトばかりで少し拍子抜けも感じました。(最近打ち直したものなのかも)

次は3ピッチ目の滑り台のリードをできるようになりたいですし、そのためにはカムセットを完璧にさせ、クライミング能力、リードの経験を積む必要があるなと感じました。また、ロープワークなどは今まで教わってきたものを鵜呑みにするのではなく、一度自分でよく考えて、本当にそれが正しいのかどうなのか見極める必要があると思いました。私自身、登攀力は本当に無いので、もっとジムに通わなければならないなあと痛感した次第です。言い訳しないでジムに行かなければ……。

これから頑張っていきたいです。皆様、ありがとうございました。

〇感想

・Y田さん

冬に前穂北尾根に行く偵察山行、の練習で越沢バットレスに行った。越沢はいい。そこらの本チャンより難しい(かはわからんが)、怖い。今回は新人の片O、I川と登った。自身何度も登った右ルートと第二スラブ。ハチ騒動とかいろいろあったが楽しんでくれたようでよかった。前穂北尾根は天気悪くて行けんかったが、こーゆーのの積み重ねでみんな先に進むんだよな。目の前の結果だけでなくてまた次に向かって積み重ねたと思ってほしい。
あとK藤=O川Pは気合なさすぎなんで猛省して頑張ってほしいです。

・O川さん

毎年これぐらいの時期になると越沢バットレスに足を運んでいる今回で4回目だろうか。自分はK藤さんとペアで登ることになりロープを結んだ。チームリハビリーズ結成である。K藤さんには失礼かもしれないが、、。全体で記載いただいているように2本目で蜂の巣に遭遇する事件が起きた。登ったルートにクイックドローが残地されていておかしいなと思いつつもそのまま登った。いやーな予感は的中し、登れば登るほど蜂にたかられた。大慌てで撤退しクライミング終了。体というより精神的に疲れた訓練となりました笑

・I川さん

 外岩自体ほぼ登ったことがなく、不安でいっぱいだったが無事登ることができてよかった。ずっと憧れていた岩場で滑り台というのが高度感があって怖いらしいということは知っていたものの、実際に登ってみると記録に書いてある以上に怖いと感じた。もし沢でこの壁が出てきたら絶対に巻くなと思いつつ登っていたので、自分が滑り台をリードをすることはないと思う。思い返してもやはり怖い場所だった。

・K藤さん

今回の山行に追加募集をしているという事で、手を挙げて参加させて頂く。久しぶりのマルチなので楽しみにして参加。追加で参加したO川さんとロープを結ぶことになり、久しぶりのO川さんとの山行になり懐かしい気分になりながら登りはじめたが、今回は最初から蜂、雨などアクシデント頻発。クライミング自体はあまりできなかったが、面白い山行になったと思う。

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