【メンバー】F原
久しぶりに土日とも行動できそうな予報だったので、最近興味を持っている奥利根に行こうと思い立った。ブサノ裏沢と上ゴトウジ沢を継続滑走した後、二股で雪洞泊して、下ゴトウジ沢右俣を滑ってから深沢を下って帰る、という欲張りな計画を立ててみた。日曜の予想外の悪天や体調不良などによりブサノ裏沢と米子沢だけになってしまったが、奥利根を独り占めできて良かった。
3/8 駐車スペース0322~ニセ巻機山0806~巻機山0914~ゴトウジ沢出合1100
駐車スペースからスキーを履いてスタート。スキートレースはなく、スノーシューのトレースがついている。しばらく並走して歩くと、地形図にない例の橋を渡らずに威守松山の方へ折れていた。
橋から先は何のトレースもないので、一人で楽しくルーファイしながらラッセル。だいたい踝から脛くらい。井戸の壁に取り付くあたりの地形がわかりにくく、またしても右往左往してしまった。1050mあたりで振り返ると林道を歩くヘッデンが見えたが、とうとう会わずじまい。

いつか滑りたい周辺の斜面を貪欲に観察しつつ、いつも通り巻機山まで。ブサの裏沢源頭でピットを掘って確認した後、ドロップ。地形は雄大なのだが、パックされたストップ雪という辛い雪質だった。上ゴトウジ沢も似たような感じだろうと思い、登り返しは取りやめ。少し昼寝して、周辺を探検してから、ゴトウジ沢出合いの水が取れるあたりに雪洞を掘って寝ることにする。シュラフに入ったあたりから悪寒と頭痛と咳と痰が止まらず、風邪を確信した。実は、井戸壁の登りの時点で、いつもより息切れすると気づいていた。。。単独なんだから、そういう時は引き返さないとダメだと後出しジャンケン的に反省。明日は最短ルートで深沢を滑って下山しよう。

3/9 ゴトウジ沢出合0630~栂ノ頭1218~巻機山1314~駐車スペース1430
朝起きて外に出ると、湿った雪が降っている。新雪10cmほど。快晴の予報だったのに、外れたようだ。なんとなく、今日の天気はダメな気がする。それにしても体がダルい。今日は時間がかかりそうだ。
雪洞を崩して、一応トトンボ尾根を登り返すつもりで歩き始めたが、稜線がかなりガスっている。どうも、天気が回復しそうな空模様に見えない。きっと、主稜線に出たら視界が悪くて、深沢をオンサイトで滑るのは大変だろう。それに、ドロップポイントまで行って西面の結合が悪いと分かった場合のエスケープは面倒である。潔く巻機山に登り返して、井戸尾根または米子沢を滑る方針に変更。少し沢を登り返すと、自分が取り付こうとしたのとは別の箇所からトトンボ尾根に取り付いていそうな2人パーティのスキートレースを発見。昨日、自分の後にどこかを滑ってきた人がいたようだ。せっかくなので会いたかった。

ブサの裏沢・上ゴトウジ沢中間尾根のCo1500あたりからは樹木が少なく、雪とガスで視界が100mほどしかない上、フラットライトなので、地形がほとんど分からない。GPS頼りで進む。風がそこまで強くないのが救い。それにしても風邪のせいで体も頭も動かず辛い。地形としてはそんなに難儀する箇所はなかったが、1928pから先のスノーモンスター帯が地味に鬱陶しかった。

リングワンデリングしそうになりながら到着した巻機山周辺で何箇所かピットを掘ったところ、さほど風の影響なく結合も良かったので、米子沢を滑ることに決定。とはいえ、一人なので、ウィンドスラブを踏み抜かないように、段差を落ちないように、丁寧に滑る。相変わらずフラットライトなので、ワンターンしたら自分の落としたスラフを見て進行方向の形を判断する始末。Co1000あたりからは快適に滑れた。あとは林道を滑って終わり。
ここから家までの運転も、風邪で辛かった。。。それにしても、なんとか下山できてよかったです。もっと慎重にならなきゃだめですね。