○期日: 8/12(日)日中発~8/16(木)
○メンバー
L A山Y秀、SL N藤S木、T塚M、S原M、N村Y之、K池M砂美、T橋M子、H部C尋

○感想
☆T橋M子さん
本チャンを目指して10ヶ月。ぶなに入り、A山さんに弟子入りし、ジムに通い(週イチだけど)、雪山トレでへばりつつ外岩に行き(月イチだけど)、マルチを習い、アイスや山スキーをかじらせてもらってはプチ負傷をし(クライミングの神様は嫉妬深いようなので他のジャンルはちょっとお預けに…)、カモシカに通って経済に貢献しつつ、仕事は定時で適当に、果たして人生で生活上でこんなにリソースを集中投入したコトってあったっけ?と自問しながら、ついに念願の谷川本チャンデビュー!!
谷川へのちょっとした思い入れはさておき、とてもとても感動しました。
そして満を時して、剱本チャン!! …のハズが。
まさかの雨予報。梅雨明けしてから、ほとんど降っていない雨がお盆にまとめて降る様子…
日程をずらして現地入りするも、それにあわせて天気は悪化…これがA山さんの降雨パワーなのですね…
ところで、私の10ヶ月はどこへ…目の前が真っ白になる稲妻雷鳴かつ豪雨のテントの中、涙にくれた翌々日。
小雨降る中、晴れ間を期待して6峰へ向かうことに。

途中の雪渓で、振り返ったK池さんが背後に虹を発見。なんとも完璧な半円を描いた鮮やかな虹でした。
…幸先いい!と思ったものの、6峰Aフェース魚津高ルートに取り付く頃には、またも雨…
さすがです。容赦なしの雨トレ。私まだ本チャン3回めなので、もう少し手加減して頂けると助かります…
優しいK池さんが先頭きってくださり1,3 ピッチ、私は2ピッチめをリード。
雨でもフリクションがいい岩だということはわかるのだけど、やっぱり濡れた岩や動くハーケンが怖くて時間がかかってしまった。乾いていたら、楽しいルートなんだろうな~…とK池さんと言い合う。
でも、チムニー上部で体がはみ出たまま、そっと下を覗いてみたら、遥か下まで続く雪渓と高度感に、剱の雄大さを感じることができた。たった1本、1ピッチの剱デビュー戦。
壁に取り付いていたわずかな時間より、そのために、初の21kgの重荷を担いで延々歩いた時間の方が思い出深い(正直懲りた…)。ルートそのものより、山でクライミングすることのあれこれを、あこがれの剱に、たくさん勉強させてもらった本チャンてなんて大変なんだろう…
そしてGW同様、自分では決行の判断をしないこの荒天で経験を積めたのは、経験豊かなリーダー陣と、K池さん始め、今までパートナーを組んでくださった本チャンメンバー皆さんのおかげ。
途中離脱せざるを得なかった方々もふくめ、改めて、皆さんに本当に感謝!ありがとうございました。
それにしても剱、なかなかいい顔を見せてくれない気分屋さん。次回はもう少し手加減してくれますように。でも、やっぱりカッコいいぞ!

☆S原Mさん
8/13 月
立山側から入山、予想通りの雨の中を劔沢まで。
夜半に落雷、豪雨、強風。軽量化して最後に残すべきは、ゴアのシュラフカバーか。

8/14 火
早朝まで続いた雨も上がったので、A山、K池、H部、S原で源次郎尾根の平蔵谷フェース取り付きを偵察。
中央ルンゼは立派な大滝と化して、登攀を拒む。
シュルントは最大約10mK池さんがロープをつけて底を探検。
テン場に戻り、濡れた装備を乾かしていると、ようやく本峰が顔を見せた。

8/15 水
夜半に降雨ありチンネは断念したが、雨足が弱まったので、H部+S原で八ツ峰6峰Cフェースの剣菱会ルートを目指す。
430 劔沢-700 熊の岩-730 登攀開始-1000 終了-1930 劔沢
長治郎谷の雪渓は悪場もなく順調に登る。
池の谷乗越手前で切れる箇所があるが、特に難所はないと(警備隊情報)。
A,Bフェースはシュルントが深いが、Cフェース左手は問題なく、先頭で取り付く。
H部、S原の順で登り、5P で終了。時折小雨が降る中、濡れた岩が滑る。
岩はしっかりしているが、3P目のルンゼ中央の岩板が浮いており、ちょっと冷や汗。
カンテに出た後は「露出感たっぷりの爽快な登攀」の筈だが、視界がなく残念っ。ガスの切れ目に熊の岩が姿を見せる。雪量は多く、テントは端に7張。

登攀終了後、5,6のコルに向かうも視界がなく、ルート取りに手こずる。ガスが晴れ、いきなり対面の5峰が姿を見せるが、若干三ノ窓側にずれた模様。
コルに向かってトラバース気味に懸垂を図るも、結局ルンゼのかなり下の部分に降り立つ。途中懸垂支点の補強などで手間取った。
その後雪渓から側面を登ってコルに着き、ザレ場を下ったのが17時過ぎ。へばって劔沢に戻った時には、すっかり暗くなっていたが、後半は降雨もなく助かった。
今回、天候に恵まれずに課題を残したが、他パーティも6峰Aフェースを登り、全員で劔の厳しい自然を堪能したことで、プロ本合宿の目的は達したとしておこう。さて、またチンネに行かなくちゃ。

☆H部知尋さん
GW連休明けから本格的に準備を始めたプロジェクト本チャン、皆それぞれがそれなりの時間、お金を費やして準備に臨みました。
その集大成となる劔は、あいにく雨でⅥ峰A・C フェースしか登れませんでした。それも、「あの・・・ここどこの滝ですか?」といった濡れっぷり。ビレイ中に吹き付ける風雨。僕のようなデビュー組はそれでも満足かもしれませんが、何度も通っている方からすればすこし消化不良だったのかも・・・。とまあ、やはり晴れて欲しかったのが本音です。

しかし、「登りたい」と思えるルートを見つけること。目標とするルートを登るための技術を身につけること。目標としたルートを登ることで、更に登りたいルートが増えること。劔へと準備をすすめる中で、自分の登山の可能性が少しでも広がったように思います。大事なのは結果ではなく過程かな?と思いました。
A山さん、N藤さん、よっさん、S原さんをはじめとして、プロジェクト本チャンのメンバーには本当にお世話になりました。みんなに感謝!これからも一緒に登りましょう。

☆T塚Mさん
A山さん、N藤さん、よっさん、指導のもと、4月からトレーニングを積んで本番を迎えました。
「ぶなの会」入会初の山行くは、4月の越バ:リードに自信なく、N藤さんのリードについて登りました。

つづら岩、ユガマク、三つ峠、ハーケン・ボルト打ち練習会、谷川本チャンデビュー、その間の週2~3回のPUMP2、小川山、甲府幕岩、ボッカトレ、そして剣。回を重ねるごとに、いろいろなことを学び、経験を重ねることができたことが、本チャンプロジェクトに参加した大きな収穫でした。
23キロでの登りは、本当にきつかったですが、剣岳では、魚津高ルートを楽しんで登ることができました。
A山さんが目指した「岩に対して自立した登山者になる」に少し近づくことができた、と思っています。
皆さん、本当にありがとうございました!!!
「ぶなの会」でアルパインを一緒にやりましょう、と誘ってくださったN藤さんに感謝です。

☆K池M砂美さん
入会4 年目、初めて岩にまじめに取り組むシーズンにしようと決めていた。
なのに腰痛で出鼻をくじかれ、7 月にやっと始動するも雨や仕事でプレトレもままならずお盆に突入。さて、本番。
雨の天気予報をおして行って良かった!私のような岩新人はまず歩き回ってそのエリアを知って、それから垂壁に取り付くのが順当だと思う。
長次郎谷 八ツ峰Ⅰ・Ⅱのコルにあがるルンゼ ルンゼ出会いから長次郎谷上部を見上げる中央に熊の岩右奥の尖ったピークが八ツ峰のマイナーピーク 左奥が八ツ峰Ⅰだから雨でもすべきことがある。その上今回はベテランの方々の助けにより、悪条件の中実際に1 本登攀することができた。自身の準備不足から考えれば大きな成果だろう。
本ちゃんプロを振り返ると、当初の自分の目標はまったく達成できなかったが、一方でやっとアルパインのスタート地点に立てたように感じる。

☆N村Y之さん(よっさん)
とりあえず、合宿の計画と日程 を実施と消化できてイベント終了。
プロ本合宿への参加約束が一段落ついたなという感じで安堵感でした。
個人的には歩きをメインで直前トレしてきたので、なんとか落伍は免れヨかったかなと安心でした。
そう、いままで目的合理性に徹してルート攻略にだけ感心を絞り、アプローチスピードは二の次と意識上から排除してきたのです。遅れて始めた者として、全てはこなせないという意味での諦観が、根本に存在していたのかもしれません。
一得一失、何かを得るためには何かを捨てなければならない‥というような。
しかし今回、みんなに歩調を合わせなければならない羽目に。
う~む、やばい!なんとかせんと…と危機感泥縄で始めた下半身強化トレ。
しかし、「わはは、なんだ、やれば出来るっじゃないか」やってみるとランニングも走ればそれなりに案外楽しいし、ボッカだって苦行なだけでもなかった。
もう50歳過ぎてるけど、あきらめさえしなければ、まだジリジリと上がっていけるのかも?
痴人の夢物語とあきらめていた目標も、希望が全く無くなってた訳でないのかな?と思い直し始まってる。センスも能力も体力も最初からないけど、コツコツと努力と工夫だけは出来るし、逆境になれば滅法強いはずだ…と妄想しよ。

☆N藤茂木さん
あん畜生はまたご機嫌ナナメだった。なかなか微笑んでくれない。
だけど、濡れてもフリクションが効く剣の花崗岩。
メットを叩く雨音がBGM。これはこれでアリかな。
登ってる最中は寒くて仕方無かったけど、過ぎてしまえば良い思い出。
1本だけでも登れたことに感謝します。
来年こそ、剣に笑ってもらおう。大穉笑させよう。

☆A山Y秀さん
「晴れて登れるのはあたりまえ。アルパインは雨でも登れないと」とむりくり皆さんを連れまわしてしまいました。
ごめんなさい。でもね その昔、若かりし古川純一さんは、「あ、今週末台風が来る。山にいかなきゃ」と丹沢の沢でトレーニングしていたそう。
古川さんが単なる雨男だったのかもしれないですけど、状態が悪いときにも登れるようにしないと、いざとなったときにへこむだけ。だから天気が悪くてもなんのその。そうです。単なる強がりです。

本当はみなさんに青空を背に居立する剣を見せたかった。みんなで一緒に登攀を満喫したかった。
いままで半年、それぞれに努力してきたことをぶつけたかった。残念。残念。。。
でもですね。1 年やそこらでアルパインなんてわかりませんよ。
ちゃちゃっと登れて慢心するほうが怖いかも。(あ、開き直った。)
太~く、長~く続けましょう。
良いときもありゃ、悪いときもある。悪いときがあるから良いときがよりうれしい。
仲間がいればやっていけます。そのために私は山岳会に所属しています。
私も微力ながらがんばりまっす!