メンバー:I田L、H田

■2/11 赤岳主稜
快晴
タイム:(道の駅前泊)~5:00起床~7:20美濃戸~9:00赤岳鉱泉~11:30取り付き~16:30終了点~18:00赤岳鉱泉

天気はすこぶる良く、絶好のクライミング日和。一般道も人が多い。
11時に文三郎と主稜の分岐に到着すると先行5名パーティが取り付いており、さらに2人が分岐で待っている。
話を聞くとすでに2時間も待っているとのこと。時間も時間なので今回は無理かもと思っているとラッキーなことに待っていた二人が転進してくれた。時間に不安がありつつも取り付くこととした。

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1P (I田)
H田さんは以前1P目だけ登ったことがあるとのことなので、I田が先行する。
面白いチョックストーンをレイバックぎみに突破する。

2P (H田)
後ろからおっさんが単独でやってきた。スピードは早いが登り方が見ていて危なっかしい。
落ちないことを祈る。H田さんも軽々とクリア。ここでロープが絡まり処理に時間がかかる。

3P~5P(I田→H田→I田)
200mの雪面を登る。ピッチの切れ目はペツルで安心。階段状の快適なリッジ。
5P目はロープ一杯伸ばすも終了点が作れず、10m程をダイナミックコンテで登る。

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6P (H田)
ルートの核心ピッチ。凹角を登り、右に回り込みながらフェースを登る。少ないランナーで漢気突破!

7P目 (I田)
簡単なリッジを登る。ここまで休みなし。息が上がってくる。

8P目 (H田)
凹角を登る。ロープの流れが悪く、苦労する。

9P (I田)
簡単な斜面を登って登山道へ。

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取り付きから縦走路まで5時間もかかってしまった。
ロープがキンクするわ、絡まるわ、ビレーの制動が利きすぎるわで、結局ロープ処理で2時間近くを使ってしまった。ロープワークで筋肉痛・・・。

天気は完全な快晴で、ほぼ無風。時間がかかったことを除けば完璧なコンディションで登ることが出来た。実は冬の赤岳頂上は初めてだったが、最初が主稜からという贅沢を味わった。

まだ明るさが残るうちに行者小屋前まで戻り、赤岳鉱泉につくことには真っ暗になっていた。
夜は目的の鉱泉の食事を堪能。キムチ鍋と赤魚でお腹を満たす。(食事を食べに来たといっても過言ではない。
(by H田)
 
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■2/12 中山尾根
晴れのち雪(強風)
タイム:4:15起床~5:30赤岳鉱泉発~7:00取り付き下~7:15登攀開始~11:40縦走路合流~13:30赤岳鉱泉~昼食後下山

この日は午後から天気が崩れる予定なので、早めに起床。
5時半出発、7時取り付きに向かう。朝はいつものことながら調子が上がらない。
7時15分登攀開始。どっちから登りますか?と聞くとH田さんが立候補。頼もしいっす。
天気も良く、北アルプスも遠望できる。風はほとんどない。良いクライミングが出来そうだ。

1P (H田)
本当は少し右に回りこんだ凹角から登るらしいが、正面突破を試みる。
ガバガバで簡単そうに見えたが登ると意外とバランシーなムーブを強いられる。
上部は左に回りこみながらダイナミックに登る。

2P (I田)
ルートが二つに分かれている。左の草付から行くと簡単そうだったが真上にクラックが見える。
クラックが見えれば登らずにはいられない。トライカムをセットして突破。ここがルート中一番怖かった。灌木でビレーする。

100m程(コンテ)
簡単な斜面を歩く。

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3P目 (H田)
このままコンテで上部岩壁まで行ければ、核心はH田さんだなと安心していると、直前でコンテでは危ない部分が現れピッチが入れ替わる。

4P目 (I田)
ルートの核心ピッチ。確かにムーブは難しいがペツルがベタ打ちなので安心して登れた。ハングを超えてすぐにピッチを切る。このあたりから急速に天候が悪化し、風が強くなり寒くなる。まだ時間は10時半。想定より崩れるのが早い。

5P目 (H田)
階段状の雪面を登る。小ハングの手前でピッチを切る。

6P目 (I田)
天気がいよいよ悪くなり、早く帰りたい気持ちが強くなる。
正面の凹角が面白そうだが、ここはスピード優先で簡単な左巻きを選択。
ピナクルの下部まで簡単な雪面を登る。先行者の薄いトレースが右の崖に向かっており、一瞬ここが最後のトラバースの部分かと勘違い。
怖すぎるのでH田さんに任せようと思い引き上げる。

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7P目 (H田)
H田さんは最初に右の崖を一目見てありえないと一瞥。トポにもある正面のピナクルを登ろうとするが、岩が雪で覆われランナーが見えない。あわてて戻り左を回り込むと簡単に登れた。但しここもランナーがとれず30m近くランナウト。浮石も多く、登りづらい。そこからトラバース手前のピナクルでピッチを切る。

8P目 (I田)
余裕があったら日ノ岳に向かう凹角(Ⅳ級)に行こうと話していたが、強風&視界不良のため、暗黙の了解でさっさと縦走路へのトラバースへ向かう。

今回はロープトラブルもなく、4時間30分で完登。後半の天気と風に不安も感じたが、比較的スムーズに登ることが出来た。赤岳主稜と比べても一味も二味も違うピリ辛ルートだった。

<I田 感想>
今回はレベルの近い二人で、どちらも行ったことがない赤岳主稜と中山尾根に行く事ができた。我々にとって二人で行くのは、余裕があるか分からないという意味でチャレンジングな計画だと思って望んだが、お互いに助け合いながら安全に登攀することが出来た。こういった山行では学びは多く、次につながる良いクライミングが出来たと思う。付き合って頂いたH田さんありがとうございます!!

<H田 感想>
今回、雪岩稜経験がまだ浅い二人のチャレンジ的な山行であった。経験者にいろいろ教えてもらいながら行く山行もいいのだが、経験の浅い者どうしが初ルートでルートを調べたり計画を立てたり、実際ルートでは安全対策やピッチの切り方など、持ってるスキルをフル回転させながらドキドキ感やハラハラ感の連続で楽しかった。今回のような山行は自分のスキルアップを実感でき次に繋げられると思うのでまた行いたいと思う。
 
 
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