■メンバー
L A久T也、I嵐F彰(記)

■タイム
5:50 行者小屋を出発
6:35 途中でアイゼンを装着
6:50 文三郎尾根からトラバース開始
7:45 第4尾根に取り付く
7:50 第一岩峰手前でロープを出して準備
8:05 登攀開始
12:05 登攀終了
12:35 片付け・休憩終了、下山開始
13:00 地蔵の頭を通過
13:40 行者小屋着

赤岳の西壁はいろいろと登ってきましたが、ショルダーリッジはどれも登っていません。
有名なのは、右(第1リッジ)と左(第3リッジ)だそうですが、A久さんは全部完登されているとのこと。さすがです。
今回はA久さんも初めてという第4リッジに一緒にチャレンジさせてもらいました。

文三郎尾根を体を慣らしながら登って行くと、やがて空も白んできて、満天の星空が快晴の青空に変わっていきます。
トラバースは赤岳主稜のポイントよりもやや手前になります。
A久さんに、これが第1リッジであっちが第3で・・・という具合に、まるでガイドさんのようにいろいろ教えていただきトラバっていきます。
下から見たときのトラバる距離は長そうに思えましたが、各リッジをチェックして写真に収めていったりすると、
あっと言う間に第4リッジまで来ちゃいました。

リッジにあがるところが、ロープ無しではちょっといやらしかったです。
そうしてちょっとあがったところに下部岩峰が現れ、木でビレイをとっていよいよスタートです。

1P(I嵐)
右手に聳える岩峰をどう越えるか?
正面はフェースっぽい感じ。
右手が尾根のラインのようなので、いったん右にトラバースして尾根に乗ってから岩峰を目指す。
この岩峰の右側に回り込むとルンゼがあり、こちらをつめた方が簡単そうに見えたが、とりあえず岩の基部を目指す。
岩峰の基部で残り10mとなる。
この先はよく見えないし、ロープの流れも考えてここでピッチを切る。
でーも、ここはビレイ支点がとれない。
左側のボロボロの岩の隙間にキャメの#1と#0.75を決めて、バックアップで、チビ灌木っていうか、
とても頼りないチビな幼木の根元にスリングをタイオフする。

この岩峰の次が問題、正面の岩を登って右に回るか、左に回るか、いずれにしろ、基部からはよくわからない。
ビレイ点からすぐの左は壁が切れ落ちていることを考えると、右から回るのか!?
取付きから見たときも岩峰左側は結構立っているように見えた。
やはり、ここは右側に回り込んだルンゼをつめるのかなぁ・・・

A久さんに登ってきてもらい、次をどうするか相談。

2P(A久さん)
最初は簡単そうな右側のルンゼで行くことになった。だーが、奥壁がぶったっていて、ロープ半分出さないうちにリターン。
戻ってくる途中にルンゼの左手(岩峰右側)に取り付こうとしたが、やはり登れないとのこと。
断層面を見ると、どうも尾根の右側は立ってしまい、傾斜がきつくなるようだ。
一度ビレイ点まで戻ってもらい、作戦会議。
正面の壁を登ってから右手に進むのが簡単そうにみえたが、どうも右側は良くないらしい。残りの左側を行ってもらう。
すると、ちょっと上がったら、うまい具合にコルに出て右に雪のスロープがつながっている。
灌木でもランニングが取れるし、ここはコルまで行って1P目を切るのが良いかも。(声は届かないかもしれないが)

3P(I嵐)
スロープの上は、傾斜もだいぶ緩くなった雪のスロープ。岩と灌木混じりの中を登って行く。
50mロープ延ばしたあたりは雪も深かったが、難しくなかった。ランニングも灌木で取れる。
ビレイ支点は這松を掘り起こして工作。

4P(A久さん)
2つめのちょっとした岩稜帯を超える。Ⅲ級ぐらいか。こえた先は雪のスロープで、ここでもほぼ50mのばす。

5P(I嵐)
だいぶ上の方まで来た。右から第3リッジも近づき、左手には第5リッジが見える。
このピッチも難しいところはなく、岩と灌木混じりの尾根を登って行く。

6P(A久さん):コンテ
ここからは先はもうショルダーまでもう一息。
スリング類を全部A久さんに渡してコンテで行く。A久さんはランニングコンテと言っていた。
途中で第3リッジも右から合流。左手に縦走路を登っていく登山者がすぐ近くに見えた。
最後の岩場をのっこすと登山道に出る。距離にして150mぐらいか。

最後にお互いの健闘をたたえ、がっちり握手すると、12時をちょっと回ったところでした。

赤岳ピークは踏まず、赤岳展望荘まで下り、地蔵尾根経由で行者のベースに戻ることにしました。
地蔵尾根では、次のターゲットの第5リッジを逆光ながらも観察し、イメージを膨らませながら下降。写真もきっちり撮りました。

最初から最後まで最高の天気で、最高のクライミングでした。
A久さんと初めてザイルを結んでいただき、また、お互い初めてのルートってことで、
八ヶ岳の数ある登攀の中でも思い出に残るクライミングでした。

次回は第5リッジでしょうか。
また、宜しくお願い致します。(I嵐F彰)