【剱岳岩合宿】八ツ峰Ⅵ峰、チンネなど 2019/8/10-15

アルパイン(夏)

[メンバー]

S原、S田

[登攀ルート]

源次郎尾根縦走・Ⅵ峰CフェースRCCルート・Ⅵ峰Aフェース魚津高ルート~八ツ峰上半縦走・チンネ左稜線

[報告]

2パーティーに分かれて剱岳で岩合宿を行いました。こちらはB班の報告です。合宿メンバーの半数がクライミング1~2年目ということで、2パーティーとも剱岳のメジャールートを回って概念をつかむという感じでした。9日間の予定が、台風のためやむなく途中で下山となりましたが、お盆前半戦は充実したクライミングとなりました。

8/10(土) 室堂~剱沢

 岩合宿A班は3名、B班はわたくし1名。一緒に立山駅から入山し、大荷物を担いで剱沢へ。余計な物を持ちすぎ??

夜はジェンガ

8/11(日) 晴れ

剱沢~源次郎尾根~剱岳山頂~剱沢

 単独のため、一人で行ける源次郎尾根縦走に行く。次々と先に通してもらった。Ⅱ峰の懸垂下降は、混雑時は相当待たされそう。剱岳山頂では落石負傷者のヘリ救助が行われた。

Ⅱ峰

8/12(月) 晴れ

剱沢~熊の岩~Ⅵ峰CフェースRCCルート~熊の岩

 今日は岩合宿A班の一人と組ませていただきます。よろしくお願いします。初めてロープを組む二人で、しかも岩登り経験は少ない。お互い別々のメンバーと練習を頑張ってきたし、やってみましょう。

 BCを剱沢から熊の岩に移動させた。雪渓に挟まれ、八ツ峰を仰ぎ見る熊の岩は快適な場所だ。剣稜会ルートも魚津高ルートも混んでいて、右往左往した結果、時間だけが経っていくので、誰もいないRCCルートを登ることに。雪渓が邪魔で取付きまでスラブトラバースの必要があったためそこからロープを出し、さらに4PでCフェースの頭直下まで。Ⅲだから難しくないのだが、ピン間隔が結構遠い気がする。最後なぜかヤブの中に突っ込んだ。

RCCルート最後の方

 Ⅴ・Ⅵのコルへの下降で失敗した。変な懸垂支点から、菱ノ谷側へ下降してしまう。方向が変なことは気づいていたが、足元のルンゼ(菱ノ谷)を登り返してコルに出られそうにも見えた。合計3ピッチの懸垂をして、後一回懸垂が必要というところでルンゼの中が観察でき、雪渓の状態が悪くコルへ登るのが困難に思えた。諦めて1ピッチ懸垂登り返し、そこから歩いてCフェース頭の方まで登り返し、正しく尾根に沿ってⅤ・Ⅵコルへ降りた。なんとか暗くなる前に熊の岩帰着できた。

懸垂登り返し中

8/13(火) 晴れ

熊の岩~Ⅵ峰Aフェース魚津高ルート~Ⅵ峰Aフェースの頭~八ツ峰上半縦走~八ツ峰の頭~熊の岩

 岩合宿B班の強力なメンバーが熊の岩に合流。明るくなるころに出発したら、人気ルートの魚津高ルートに朝一番で取付けた。すぐに後ろに行列ができた。3Pで登り、そこからは池の谷付近の地形や雪渓の偵察も兼ねて、Aフェースの頭から八ツ峰上半縦走した。岩稜の縦走という感じで、楽しい。長次郎谷の雪渓を見下ろし、沢山の岩峰群に囲まれ、雰囲気にうきうきしてしまう。長次郎谷雪渓の状態も良かった。チンネも大盛況で、沢山の人が登っているのが見えた。

 熊の岩では岩合宿参加メンバー5名が集まり、集中できた。台風が来るからこの後はお互い別行動。明日も頑張りましょう。

魚津高ルート
八ツ峰上半縦走中

8/14(水) 晴れのち曇

熊の岩~三の窓~チンネ左稜線~チンネの頭~熊の岩

 2時起き、3時出発。暗い中ヘッデンを灯し池の谷乗越に登っていく・・・が、暗くて場所を勘違いして一回登った分を降りてしまった。結局正しいところを登っていて、池の谷乗越に着いたころは明るくなっていた。

三の窓と小窓ノ王バック

 三の窓をこえて雪渓を降り、チンネ左稜線に取り付く。この日は台風前とあり、チンネ左稜線は2パーティーしかいなかった。核心の鼻からがとても気持ちの良いクライミングで、横から見るとのっぺりして見えるチンネが実は細長かったのだと気が付いた。頭に着く頃にはガスに巻かれはじめていたが、だいたい晴れてくれてとっても楽しかった。熊の岩に戻った頃には、10張り以上あったテントは全て撤収され、私達のテントだけが残されていた。

核心の鼻を登る

8/15(木) 曇りのち雨

熊の岩~剱沢~室堂

 朝起きると、まだ天気は持っている。もう一本くらい登りたかったなーと思いつつも、どんどん天気は悪化していくのが分かっているので下山開始。剱沢テント村も、ほぼ無人になっていた。室堂に着いてから雨が降り始めた。

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