[メンバー]

S原

[行動経過]

8/12(水) 7:30 折立~11:50 太郎平小屋~14:40 薬師沢小屋(泊)
8/13(木) 5:30 薬師沢~10:00 雲ノ平小屋~13:00 三俣小屋~16:15 五郎小屋テン場(泊)
8/15(金) 6:00 五郎小屋~8:20 黒部五郎岳~14:10 太郎平小屋~17:05 折立

[報告]

雲ノ平。昭文社地図には「日本最後の秘境」などとある。標高2500m級の高原の周囲が源流域の黒部川によって深く抉られ、陸の孤島と化している。特に何があるわけではないのだが、どの登山口からも遠く、かつ東西の入り口からは急登が続く。東側の入り口はロープ伝いの渡渉点で、水嵩が増せば通行できなくなる。ただでさえ出入りが厳しいのに、今夏はさらに小屋とテン場が人数制限で予約制のため、うかつに足を踏み入れられない。その意味では、確かに今日の「秘境」と言えるかも知れない。この機会に一度歩いてみるか。薬師沢小屋だけは予約できたから、あとはテン泊すればいい。というノリで入山したのだが、やはりテン泊装備をかついでの急坂は、ガタの来た身体には応えた。

雲ノ平全容

8/12(水) 小雨

太郎坂を約1000m登ってから、今度は薬師沢に向けて約600m下る。小屋の宿泊者は登山者と釣り師が半々。この付近のイワナは人工的に放流したもので、釣ったらリリースが原則だそうだが、釣果を狙う熱意は大したものだ。

8/13(木) 小雨~曇り

小屋の前で奥の廊下を渡る細いつり橋が「秘境」への入り口。そこから一気に約700m登って雲ノ平に出ると、池塘が散在する中を傷みかけた木道が続く。高山植物が豊富なのは来訪者が少ないだけでなく、シカなどの害獣が少ないからだろう。雲ノ平小屋の手前では、雷鳥の親子がしばらくハイキングにつきあってくれた。
雲ノ平出口にある「黒部川水源地」と刻んだ標識付近で渡渉した頃、ようやく雨が上がる。三俣の稜線まで登った後、五郎小屋までの下りが長かった。夕方のテン場からは正面に笠ヶ岳が望める。夜は星空が広がり、北からの流星がいくつも見えた。

8/14(金) 快晴

北カールから黒部五郎岳に登り、360度の展望を楽しむ。北に広がる薬師の右肩には、昨年クライミングした剱岳のシルエットが覗いている。その手前に稜線に囲まれてひっそりと鎮座するのが、昨日歩いた雲ノ平。難儀した道のりを思うと、確かに秘境だと実感する。
北ノ俣岳への稜線を歩いていると、右手の草原から若者が4人歩いてきた。赤木沢を登り終わったところだという。3人がモンベルの沢靴、1人が同じく沢足袋。
うんざりするほど長い稜線歩きの後、太郎平小屋からさらに長い太郎坂を下る。昔痛めた左膝が悲鳴をあげるのをロキソニンでだましながら、何とかゲート時間に間に合うよう下山した。

薬師岳 奥は立山、剱岳