11/23
6:30-7:00 H部&O田さんによる新旧ウェアレクチャー 8:30-9:40 須走口五合目~六合目までボッカ(男20kg、女15kg) 10:00-14:00 六合目付近斜面でアイゼントレーニング
15:00 五合目に下山

11月の頭に自転車で長野をウロウロしていた時、泊まった漫画喫茶で読んだ「昨年度の受講者はぜひ!」とのメールを受けて参加を決める。
しかし、今年は講師を務めてくれとのお達しだ。何年か雪山はやってきたが、はたして僕なりの教え方で良いのだろうか、大ベテランの方もいるしなあ・・・と若干緊張しての参加であった。

少々(かなり?)盛り上がった前夜祭で二日酔い気味の参加者を前に、H部とO田さんでウェアの解説。歴戦の猛者?O田さんの話は参考になる。ウェア解説の後は登山口へ移動。須走口からはアイゼンを履いて、ボッカしながらゆっくりと登る。
この背中にズシっとくる重みが、冬山の記憶を思い出させてくれてなかなか良い気分だ。
N野さんは高山病気味で調子が上がらなそう。この後、一時間ほど訓練をした後付き添いの高城さんと下山した。

ボッカの後は6合目付近のルンゼの斜面を使い、アイゼントレーニングを始める。
今回は初めてアイゼンを履く人が対象なので、基礎練習がメイン。
とはいえ人に教える立場となると、自分の動きにも意識的になるので技術の再確認ができる。
さて、雪が無いのにアイゼン?と考える人がいても無理はないが、ザレた砂礫の斜面ではフラットフッティングを行わないと足元が崩れたり、凍土ではフロントポインティングや雪壁の登攀の練習など、雪上歩行に繋がる訓練が色々とできた。
暖かいので心理的に余裕があるのも大きかった。これからも新人の訓練には良いのではないだろうか。

14時頃に訓練メニューをあらかた終えた時には風が吹き、雪がちらつき始めた。強く冷たい風と雪、いよいよ始まるシーズンに思いを馳せつつ下山した。

【トレーニング】
今回の訓練メニューは以下の通り。
・雪山での服装/レイヤリング、道具選びや装備の工夫、雪山生活の注意点について
・アイゼンをはいて6合目までボッカ
・音をたてずに石や岩の上をフラットフッティングで歩く練習(体重が逃げると爪が滑り、音が鳴る)
・アイゼンワーク

<午前>
Ⅰ. 登り: フラットフッティング、傾斜に応じて逆ハの字、キックステップを使う
Ⅱ. 下り: ハの字(内股歩きにすると力が入りやすい)、フラットフッティングを意識する。
Ⅲ. トラバース: 山側の足は斜面と並行、谷側の足は斜面下に向ける。
Ⅳ. ピッケルの持ち方&使い方:ピックの前後について。常に2点支持になるよう、ピッケルを山側に刺してから足を進める。
※以上を空身、ピッケルありで八の字歩きなどをして実施。

<午後>
2チームに分かれて以下を練習。
Ⅰ. 耐風姿勢
Ⅱ. ピッケル&前爪を使ったトラバース(進行方向少し先に打ち込んでから水平移動)
※前爪を一度効かせたらしっかり固定。体重を乗せる際に爪を動かさないようにする。
Ⅲ. ピッケル&前爪を使った急斜面の登り(ロープ利用)、空身&荷物ありで計3回
※ ピッケルは体重をかけるので、極力自分の正面に打つ。打ち込んだら上から抑え込むようにして抜けない方向に体重をかける。
※アイゼンに体重をかけるときは、かかとを上げすぎない。前爪をに体重をかけつつ、2番目の爪で支えるくらいの角度で安定させる。

【コメント】
T橋M子:アイトレ=「アイゼンで岩を登る練習」と知った時に続き、雪がないのに雪山トレーニングができるということが新鮮な驚きでした。
ザレた斜面は雪に感触が似ているし、平らな岩の上を歩くのは、かなり自分の歩き方を意識できて良い練習だなと思いました。
なお、スノープレートが傷むということで取り外したところ、今度は戻せなくなり、家で1時間くらい格闘しあざを作りながら取り付けた後、間違っていたことに気付きました・・・・。今後、道具には事前の調査を重ねようと思いました。

ピッケル&アイゼンで急斜面を登る練習は、前爪に乗る感覚を覚えるのにとても役立ちそうでしたし、つま先で立つと急に刺さりが甘くなって滑るのは、クライミングの注意点と同じでした。
今後は、アイゼンやピッケルが効いているか判断できるようになる事と、正しい位置に重心を掛けられるよう常に練習で心がけたいと思います。ありがとうございました。

Y内A子:富士山アイトレに参加し、フラットフッティングに気をつけるように何度か指摘を頂きましたが、今年ぶなに入ってよく山行中に転ぶのでどう歩くのがいいか教えていただいた時にも地面に足を平らに置いて歩くという事を教わりました。
アイゼンをつけてもつけなくても歩き方は変わらず、まだ自分はできていない事に気づきました。

アイゼンの歩きやピッケルの使い方など初めてのことばかりでしたが、状況やイメージの説明を受けながらの練習で分かりやすかったです。
前爪を使った登りでの蹴り込みは難しく、25kg背負った時は足がきつかったです。でも3回登れてよかったです。お世話になった皆様ありがとうございました。雪山は体力必須ですね!

K玉M弓:初めてのアイゼントレに参加させて頂きました。ボッカというのも初めてで、今までの雪山では13キロがマックスだったので、15キロではあまり変わらないんじゃないかと軽い気持ちでしたが、ポリタンがザックの底にきていたのもあってかなりの重量感がありました。
今までの雪山の歩きでも歩き方は教えてもらっていたのですが、身に付いていなかったので、今回は意識して歩く練習が出来てとてもためになりました。
砂礫の斜面は雪の上のようで、早く雪山に行きたくなりました。今回のリーダーの天久さん始め、講師のみなさん、企画や指導など本当にありがとうございました。

HM子:とても充実したトレーニングでした。雪ではなくザレた斜面を歩くと聞いて、あまりピンときていなかったのですが、確かにごまかし様がないというか、とても良い練習ができました。後は教えてもらったことを常に意識しながらの実践です、楽しみです。
ちなみに当日は天気もよく、間近に雪をかぶった富士山の美しい景色が広がっていて。歩荷もえらく気分良く歩けるような、楽しく充実した一日でした。
ご指導下さったみなさまありがとうございました!