■メンバー
L A久T也、SL K玉T彦、N村M美、O田M彦

 

●4/29  晴れのち曇り
5:21魚津駅着 - 6:20第二発電所過ぎゲート出発 - 8:10片貝山荘 - 10:30西北尾根上 - 15:00 1,900m付近C1

急行能登でアプローチ。連休初日にかかわらず空いており、一人二席使用状態、熟睡。 魚津駅から予約したタクシーで片貝を目指すが、車は第二発電所過ぎでストップ。ここから約2時間の歩きでした、雪がないのに恨めしい……

片貝山荘を過ぎ、阿部木谷に入ると雪道となる。途中、単独の登山者に追いつく。聞くと谷をつめて毛勝のピークを目指すというが、ピッケル&アイゼンなどはなし。思わず「危ないですよ、やめた方がいい」とアドバイスするが聞く耳を持たず。う~ん、無謀登山の絵に描いたような方とお見受けしたが、どうなったことやら。

わがパーティーは本谷を少し入った後、右岸の雪面をつめた後、支尾根に上がり藪をこいで西北尾根を目指す。荷物が重たい&大きいので藪漕ぎに少々難儀。 西北尾根上は所々夏道が出ており、「ラッキー! 高速道路だ」と喜ぶが、痩せた部分では雪が不安定で意外と時間が掛かる。

1,500mを過ぎると一気に雪が増え、アイゼン、ハーネスを装着。風が徐々に強くなるが、1,900m付近に上手く風を避けられる極上の幕場があったので、ここで終了。1,500m上げた。 この幕場、富山湾沿いの素敵な夜景が望めた。

なお、阿部木谷をつめてピークに至るルートもよさげでした。ただし途中で時間切れになると幕場に困りそうなので、軽荷がお勧めでしょう。谷の下にテントを張って、日帰りでピークハントやらスキーで遊ぶには最適なスポットとみた。

 

●4/30  晴れのち雷雨
2:30起床 - 4:10出発 - 7:00毛勝山頂 - 9:30釜谷山付近C2

予報ではこの日までが好天のはずだった。長い1日を覚悟し2時半に起床。野村さんの豪華な朝食を終え、出発準備ができたのが意外にも早く4時すぎ。まだまだ暗い。ヘッデンで行動を開始する。

O田さんとK玉で先頭を交代しながら進む。早い時間帯に固いクラスとの上をサクサク進むことを考えていたが、意外ともぐり思いのほか時間がかかる。 すぐにヘッデンがいらないくらいに明るくなる。朝焼けの北方稜線を眺めながらの登行。雪の斜面はクラックが入ってなく、この時期にしては綺麗だ。

毛勝山頂までは3時間。予想以上に時間を費やした。ここまで長かったが、いよいよここからが北方稜線ということだ。稜線上は風が強くなりザラメの粒が痛い。振り返ると稜線には我々の後を追ってくる数人のパーティーが見える。宇奈月温泉から登ってきたのだろうか。

風がいよいよ強くなる。釜谷山の下りではA久さんと野村さんがアンザイレンする。この強風の中、これ以上の行動は無理と判断し、風裏になりそうなところで整地してテントを張ることにした。テント張り終えるととたんに雷雨。このタイミングで行動を中止したA久さんの判断はさすが。少ない酒をちびちびやりながら残りの長い1日を過ごした。

 

●5/1  曇り時々雨
2:30起床 - 7:30出発 - 9:30猫又山C3

この日が一番悪い予報だったが、念のためいつも通り起床。朝食をとり、4時の気象情報を聞いて二度寝が確定。
しかし幸せな時間もつかの間、今朝は風向きが変わり、かなりあおられる。6時前に強風でテントの引越しを余儀なくされる。まだ雨もまだ降っていないので、どうせならという事でパッキングして少しでも前進することに。

釜谷山と猫又山のコルからは雪壁となっていてロープを1ピッチ出す。全員が登り終える頃には雨が降り出す。 猫又山付近では風の勢いはさらに増し、突風に体が飛ばされそうで、ピッケルをブッ刺し、耐風姿勢をとることもしばしば。

濡れた体でこれ以上無理してもしょうがないので、今日も早々に行動を切り上げる。北峰と南峰のコルで風を避ける為に急斜面を切り崩し、テントを半分斜面に収め周囲をブロックで固めるが、気温が高い為風雨に溶かされてしまう。

しっかり風対策をしたので、今朝までのテン場よりは安心。予備日も使い果たしたし、明日はブナクラ乗っ越しから下山しよう。そうと決まれば、あとは延々飲んで過ごす。18:00就寝。

 

●5/2  晴れ
2:30起床 - 7:30出発 - 9:00ブナクラ乗っ越し - 10:30馬場島 - 12:40伊折ゲート

4:30には出発の準備ができていたものの、ガスが切れるのを待つこと3時間。寒いわ眠いわ、膝を抱え、寝ているのか起きているのかよくわからない状態。やっとガスが切れ、7時半出発。すぐに猫又の山頂。山頂には雷鳥がいた。
他の方々は出発前から、猫又山からブナクラ乗越の分岐がゆるやかなため、尾根を見つけるのが難しいだろうと懸念していた。私はまだ地図読みもあまり慣れておらず、正直あまり深刻さを理解していなかったが、なるほど、分岐に着くと確かに尾根がわかりづらい。ガスの切れ間に、ようやく赤谷山への尾根が見え、後は乗越を目指すのみだ。

目の前には赤谷山、劔が姿を現し、その大きくかっこいい様に感動した!と同時に、赤谷山への登りが、これまで歩いて来た道よりも急だったため、もしも天気がよかったら大丈夫やったかな!?と心配になったけれど。

どんどんと気温が上がり瞬く間に暑くなる。さっきまでのガス待ち3時間の時の寒さが嘘のようだ。気温上昇と共にぐずぐずになっていく雪に、ずぼずぼとはまりながら乗越まで。乗越から先は、雪がしまっており楽に下れた。

馬場島で小休止の後、伊折のゲートまで1時間半歩く。富山駅で打ち上げ。ビールを呑めなかった3日間分、いや、それを上回るほどの酒量。

常に適切な判断とフォローをくださったA久L、ずっとラッセルに励んでくださったK玉さん&O田さんのおかげで、雪稜初心者にも関わらずGWの劔に行けたことに、本当に感謝です。どうもありがとうございました。