谷川 一ノ倉尾根 2013/3/9

アルパイン(雪山)

●雪の状態
林道 :デブリの通過 3~4箇所。アスファルトが出ている箇所も2~3箇所。
一ノ倉沢出合 :巨大デブリで埋め尽くされる。
一ノ倉尾根下部斜面 :黒々として、広範囲で雪が落ちている。
アプローチの尾根 :早朝はザラメ雪。帰りは腐ってズルズル。
一ノ倉尾根第一岩峰のルンゼ :亀裂2箇所。来週は登れないかも。
小岩峰群 :ザラメで全然ダメ。
周辺遠望 :白毛門、亀裂だらけ。一ノ倉沢、幽ノ沢、急斜面の雪落ち、岩の露出範囲は広い。

先週好天が続き、気温も上がった。金曜夜には雨も降り、雪も随分落ちている。

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●報告
4:00   ベースプラザ出発
5:30   一ノ倉沢出合
9:00  一ノ倉尾根上 (第一岩峰の上)
11:00 小岩峰群にて敗退決定
15:20 一ノ倉沢出合
17:00 ベースプラザ帰着

22時半頃現地着。雨。
24時頃、ベースプラザPで轟音を聞く。

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出発前にY田川さんに会う。一ノ倉尾根アプローチのアドバイスを頂く。
土曜日は天気が持つが、日曜日は昼には崩れるので、初日に最低でも5ルンゼの頭、もし稜線にでたら残業してでも先に延ばそうと話をして出発。
4時に歩き始めるが、暖かく、林道の雪も柔らかい。薄明かりになる頃、出合に到着。
入口には巨大なデブリが埋め尽くす。昨夜の轟音の正体はこの雪崩との事。

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衝立前沢の手前の尾根から取り付き、一ノ倉尾根を目指す。
石楠花のなどのブッシュにキノコ雪が出来ているが、ザラメでスタンスが崩れ、乗っ越しに苦労する。衝立前沢上部は雪が切れて、パックリ口を開いている。

第一岩峰の急なルンゼは、途中2箇所雪が切れていて、いづれも空荷で越える。
岩峰上に出る頃には晴れ、遠望がきくようになるが、気温も上がり、周囲で雪崩頻発。

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雪が悪く。ブッシュ混じりの小岩峰群、ナイフリッジでロープ2ピッチ。ここらへんでロープ出してると先が厳しい。
せめて懸垂岩までと思っていたが、ザラメで足が決まらず、体が全然上がらない。もがくほどスタンスは無くなる。
12時懸垂岩をリミットとしていたが、それも無理と判断し、11時から下降を開始する。

下降にスタカット1ピッチ。懸垂6ピッチ。
下降時には雪は腐り、岩には水が滴り、一ノ倉尾根下部斜面には水流が出来ていた。

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●他Pの様子
一ノ倉尾根: 3P入山。他の2Pはアプローチの尾根までで下山。
東尾根:1~2Pはいった模様。結果不明。
中間稜:2P入山。1P途中下山。もう1Pは不明。
滝沢リッジ:Y田川P入山。
幽の沢:林道にトレースなし。入山者いない模様。

この日の入山Pは、ほとんどが途中下山した様子でした。

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