白馬岳主稜 2011/4/6-7

アルパイン(雪山)

■メンバー
L  S見K子、K池M砂美、S藤D介

■タイム
16日 7:40 二俣 9:30-12:30猿倉(春雷、雨宿り) 14:00白馬尻
17日 4:00 BC発 12:10 山頂直下雪壁 取付き 13:00-13:30 山頂 13:30-16:00 白馬尻 18:30 二俣

 

4月16日

天気予報では、午前中雨、昼頃から晴れという予報だった。雨の中を歩くのも、テントを張るのも嫌なので、雨があがったら行動し、17日の1日で白馬主稜を抜けようという作戦に変更する。二俣から猿倉まで林道を歩く。

猿倉に着く頃には雲行きが怪しくなり、雨が降り出し、雷まで鳴りだす。猿倉荘の玄関で雨宿り。 予報どおり昼頃雨も上がり、白馬尻に向かって出発。白馬尻では快晴の下、快適なテント生活を楽しむ。

 

4月17日

2:00起床、3:00出発予定が、なんだかんだと4:00になる。外は月明かりのはずが、予定外の濃霧で5m先がまるで見えない。斜面の傾斜もよくわからない。とりあえず上に上にと登っていく。

末端から取り付き、尾根上に乗ったら明るくなって、ガスが晴れ、ご来光だ。雲海の彼方にオレンジに輝く太陽、ちょっと感動。 白馬尻から山頂まで標高差1,500mをいっきに登る。

山頂を1峰として8峰まであるとルートガイドには書かれているが、山頂から振り返れば、大小のピークがあり、15峰位ありそうだ。 各峰には十分な積雪があり、特に困難なクレバスもない。時間とともに気温も上がり、暑い。

時々出てくるナイフリッジは高度感があるときのみザイルを使用、3峰~2峰の雪壁は左から登る。期待していた山頂直下の雪庇は小さく、がっかりだった。雪庇の切れ間から尾根に乗ったら3mほどむこうが山頂だった。

(S見K子)

【感想】

(K池M砂美)
ノートレース、快晴無風。なんのご褒美かと戸惑うほどの好条件の下、白馬主稜を満喫した。ソフトクリームのように滑らかな尾根にステップを刻んで進む自分達の姿は、まるでジオラマを見るようだ。まめにロープを出しマイペースで進んだが良い時間に山頂に抜けた。前の週の雪山訓練を早速活かせて嬉しい。長いし、ピッケル1本だしで(反省)、山頂に抜けた時には一仕事終えた感があった。 それにしても土曜日の行動中に3時間雨宿りをして濡れずに歩き通しテントを建てたこと、S見さんさすがです!勉強になりました。

(S藤D介)
雪山はこれで辞めよう。(無事に帰れたら) 早朝の白馬岳主稜を見上げた時は本気でそう思った。(本気で) とりあえず困ったら保留できる、そんなぬるい人生を送ってきた人間にとって、初めて入る雪稜は未知の領域、どんなことが起きるか想像できない。 無風快晴、条件は良い、でもこの先は保留どころではない。 そんな山はやめようと思った。 それぐらいのインパクトだった。 高度間満点、岩や、木がほとんどないスノーリッジを行く。 それでも6時間後、もう少し頑張ってみようかと思っている自分がいた。

ルートの難易度や世間的な評価ではなく、初めて山にぶつかった気がしました。それなりに雪山には行っていたつもりでしたが…でもまた行きたいと思うから不思議です。 自分が山に何を求めているのか考えさせられる、そんな山でした。 S見さん、K池さんありがとうございました。

 

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