メンバー: M藤L、T田

7/21(金)

始発の乗合いタクシーで広河原入り。
白根御池小屋で暫し休憩後、バットレスへ向かう。
大樺沢は雪渓通しに歩けて涼しく快適。


Cガリー先の尾根から踏み跡を辿り十字クラック取付きへ。

今年は雪渓が大きく残り、シュルンドが開いて十字クラック直下へは取付けない。右手のCガリーに50?ほど雪渓が繋がった箇所があり、そこから取りつく。

1ピッチ(M藤)
雪渓中央の露岩にハーケンでビレイ点を作成し、雪渓先端へ。薄々の雪渓から恐々Cガリーへ取付くもツルツルの壁は手掛かり乏しい。背後にはシュルンドが暗い口を開く。

浅打ちハーケンと浅効きトライカムで何とかランナーを取るも、アルミアイゼンでスメアーは厳しい。微妙なスタンスの上で、微妙な体勢でアプローチシューズに履き替え、アイゼンをランナーにぶら下げる。T田さんに回収を頼み、上部のバンドへ。

2ピッチ(M藤)
バンドを左へトラバースし、十字クラック取付きへ。
見上げる十字クラックは出だしから立っている。岩壁上部をガスが覆い始める。


十字クラック

1ピッチ (M藤)
被り気味の凹角を上がる。側壁はツルツル。ホールドを探るも、無い。凹角の最上部にフィンガージャムを極めて乗り越す。瑞牆の春うらら核心の右のフィンガージャムを左手に替えたような感じ。プロテクションは足下の水平クラックの青エイリアンとトライカム(0.125番)と悪い。4番カムを受け取り忘れ、中間部からはランナウト。上部はフィストより広く気持ちが悪い。十字の要から左へ、古びたハーケンと残置ナッツのビレイ点をカムで補強し、ピッチを切る。

「小川山レイバックなら余裕ですよ。」と豪語するT田さんが、バンバン墜ちる。下部フランケの1ピッチ目(10a)より難しいので10b程度?か。

2ピッチ (M藤)
一旦、十字の要に戻り上部オフィズスへ。4番だと広すぎてまるで決まらない。

草付き混じりのスラブ帯となる中間部を左上し、ボロボロのハング帯をボロボロボロの残置にクリップして乗り越す。トポでは1ピッチ目よりグレード高くなっているが、1ピッチ目の方が難しい。

3ピッチ (T田)
トポに?級とあるが、全然?級。残置無いのでカムで取って行く。スラブには岩屑多く、要注意。

大分時間を要してしまい、ここから下降に入る。四尾根下の横断バンドを左へ。ピラミッドフェース、下部フランケ取付きを通り過ぎ、最奥のルンゼから懸垂。Dガリー大滝直下にはシュルンドが口を開けており、五尾根支稜左側ルンゼから更に1ピッチ下降。
 
 
7/22(土)
前日の寝不足もあり7時過ぎに出発。

1ピッチ (M藤)
五尾根支稜末端左側からブッシュでランナーを取りながら右上し、尾根中央へ。
昨日より早くガスに覆われ始める。

2ピッチ (T田)
尾根を忠実に辿り、ルンゼ下まで。

3ピッチ (T田)
ルンゼ内には残置なし。何時もはロープ無しで通過している箇所。

ピラミッドフェース
1ピッチ (M藤)
横断バンドから崩壊しかけたバンドを左上。

2ピッチ (M藤)
見上げるフェースは積み木を重ねたような逆層ハングを擁し、その名の通りピラミッド状だ。

逆層フェースのホールドを探りつつ上部クラックへ。クラックの泥、草が鬱陶しい。クラックに詰まった泥を穿り、慎重にトライカムを効かして抜ける。

3ピッチ (M藤)
凹角状フェースからスタート。ツルツルに磨かれたような岩でホールド乏しい。足の長い人ならステミング。
短い人はガンバしかない。上部ハング帯を避けるように左上し、ハングを回り込んだところでピッチを切る。ロープの流れが悪くなりがちなので注意。辛口。

4ピッチ (M藤)
ハング帯とのコーナーを登る。逆層は相変わらず。ホールド乏しいのも相変わらず。
3ピッチ目よりましか。

5ピッチ(M藤)
左上する細いクラックを辿り垂直のコーナークラックへ。残置は古くどれも信用出来ない。カム&トライカムを丁寧にセットし抜ける。

6ピッチ(T田)
全然?級。トポにはこのピッチが漏れているような気がする。
離陸直前に雨が降り出す。雨具を着こむ。

7ピッチ(M藤)
トラバース15メートルで四尾根に抜ける。T田さんがブルブル震える。
見上げる城塞ハングは遠く、見下ろす雪渓はガスで霞む。遠くで雷鳴が轟く。

懸垂で4尾根テラスへ下降。ビバークとする。
雨は幸いにも20時過ぎに止んだ。その代わり、夜半からは強風。寒くて眠れない長い夜を過ごす。
 
 
翌朝、横断バンド経由で五尾根支稜末端へ下降。