メンバー:H光L、F田、T内、H口(記)

2/21(土)快晴
6:00 土樽駅-10:00 北尾根取付き-12:38 小屋場の頭(1162m) -13:00 1150m急登手前-15:00 標高1396m付近(C1)

5時起床、朝食とって身支度して6時出発。その20分前にY本隊が土樽駅にやってきた。
雲一つない爽快な空のもと、毛渡沢へ雪壁の車道を歩く。
毛渡沢の左岸を歩くのだが、ラッセルしたくないものだから、どこかに歩きやすい道(踏み跡)があるのではないかと探すも、結局は素直にラッセルしなさいということでした。ルーファイミスですかね。
トレースなんかあるわけないじゃない、早速、ワカンを履いて輪番制のラッセルです。

北尾根取付までひたすら膝下のラッセル。
どんどん北尾根が迫ってくる。仙ノ倉北尾根の取付けから仙ノ倉山の頂上まで北尾根を全て見渡せる、結構起伏があるようです。

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群馬大ヒュッテの直下にあるコンクリートの橋を渡り対岸の北尾根に取り付く。
小休止後、北尾根の急登へいよいよ本番です。
やはり雪が深くなり、ラッセルのスピードがみるみるうちに落ちてゆく。。。
ラッセルを楽しもうじゃないか、鍛えさせてもらいますね、心の中でそう呟く。

とにかく、少しでも長くトップをゆこう、でもスピード低下の兆候でたならトップを交替。
私自身は輪番制1回につき長めの30~40分間のラッセルをした、とにかく少しでも頂上に近づきたい、
翌日の行動を短縮したいし、今のラッセルの実力を試してみたい、どこまで体力持つのか試したい、
そんな攻めの姿勢で突き進む、トップのラッセルを少しでも長くやるよう心がけた。

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小屋番の頭は360°の展望台、茂倉岳に一ノ倉岳、これらか目指す仙ノ倉山や平標山を一望できる。
タカマタギもいい眺めだ。本日の最低限のノルマを達成、ですが、まだ12時半ですから、泊まるには早いでしょ。

ここから先は汚れのない美しい雪稜の昇りを楽しむことになる。
でも急登で雪が深いので、足を一歩前に出すことが大変で、特に山側の足!、膝で固めて足場を作る。
そして一歩踏み出す。

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標高1400m付近、少し傾斜が緩くなったところにテント適地がある。本日の行動はこれにて終了。
頂上まであと標高差600m、明日の天気次第ですかね。明日の天気は下り坂ですから。

やっぱりテントの中でストーブを焚くとあたたかいですねぇ~。雪を溶かしてお湯を作り、ティーブレイク。
水分不足とテント設営と冷え切った体が幸せになる一時。

夕食は、F田さんの献立で、ジャガイモ、コーン、ひき肉と生姜のペミカンにラーメンの組み合わせ。
ラーメンって麺に載せる具で味が変わるし楽しめるものだと思う。
6人分のラーメンを平らげ、お酒を飲んで、おつまみもたくさん持ってきましたから。20時就寝。

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2/22(日)晴のち時々曇り(稜線上は強風)
5:00 標高1400m付近-6:35 標高1627m付近-7:30 標高1400m付近(BC撤収)-11:00 発電所-11:40 土樽駅

3時起床、かき揚げうどんを平らげ5時出発、予定通りだ。。
暗やみの中を出発。えーと、いつもそうなんですが、平衡感覚がなくなって酔っ払い歩きみたいな感覚に襲われる。
それでいてリードの進路・方向が正しいのか確認しなくてはならないのですが。

一箇所急な斜面でザイルをだすことに。フィックスロープをアッセンダーを利用して慎重に昇る。
この先は険しい急峻な稜線で顕著な雪庇が這りだしている。もっと右を歩けとの指示に従う。

そして、マイナーピークに差し掛かったところで突然、風が強くなる。
突然の強風に戸惑ってしまう、猛烈な風で前進できなくなる。
ゴーグルを出すタイミングなく、いつの間にか目を開けられなくなる。
そしたら、あれぇー私だけがゴーグルしていないじゃない。
ゴーグルをはめるのも大変で。前進できない。動けない・・・。全員一致、引き返す。

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その後も、風の強弱で体のバランスを維持することが難しく、まっすぐ前を歩くことが大変で。
風圧に寄りかかって前進すると、風が弱まって体が前のめりに突っ込むような、置きたい踏み跡に足を置けないのですから。特にテント撤収後の重たいザックを背負っての下山中は強風に負けてしまいよろけてしまい、もうどうでもいいから投げ出したくなるくらいに辛かった。

テント場に戻っても、敗退したことと自然の牙に屈した現状を受け入れがたく、、、でも仕方ないんですが。
樹林帯に入り、ようやく落ち着きだす。冬山の雰囲気が薄れ、春山の気配がする。
下界と稜線とではこんなにも違うもんなのか。
来年の厳冬期に再挑戦ですか、リベンジするぞ。2度と行きたくないなんて、そんな気持ちは全くなく、ごく自然に再挑戦したい。そんな気持ちがこみ上げてきた。

振り返ると、また北尾根においでよ、そんな声がどこからか、気のせいか。
それにしても麓からみる仙ノ倉山北尾根と茂倉岳に見惚れちゃいますね、惚れちゃいますね。美しい!!
次回アプローチは山スキー利用で、短縮したいかな。(H口 記)

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<T内コメント>
・ラッセル…「二回に分けて体重を乗せる」というのがようやくわかりかけた気がします。いままでよりも一回目で体重を乗せるようにしてみたら、楽になりました。やっぱり山は回数だなぁと思いました。
・雪庇歩き…ずーっと雪庇が続くところを歩くのは初めてでした。H口さんがトップを歩いて、リーダーがどこに気を付けて歩くべきか何度も声を掛けていたので、私にも勉強になりました。
・強風…目も開けられない強風の中での行動を体験したこと。風の威力、怖さがわかりました。
・点発生雪崩やアンモナイトを目視
・ペミカン…夕飯担当のF田くんがペミカンを作ってきてくれました。人生初のペミカン(ただし、ラードの代わりにバターが使われた贅沢なペミカンです。)はとても美味しかったです。

まだまだ人の後ろを歩くので精一杯ですが、山並みも真っ白で雄大で、とっても楽しかったです。
ピークは踏めませんでしたが、深いラッセルや強風、撤退の判断など、これ以上ない訓練山行でした。
私をパーティーに加えてくれたLに感謝です。山での過ごし方から始まり、目に付いたことをいろいろ教えていただき、楽しく充実した山行でした。初めてのメンバーを引き連れての山行はとても大変だと思います。ありがとうございます。

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<F田コメント>
ぶなで初めての山中泊で、テント生活諸々勝手探りながらであたふたしてしまいましたが、テント泊すら久しぶりでそれが大変楽しい時間でした。
ルートも登頂こそなりませんでしたが、思いのほか急峻で表情に富んだ雪稜を味わえ、加えてこれでもかというほどラッセルをできたので非常に満足しております。
ラッセルの仕方や雪庇の見極めなどまだまだ経験足りないなあと思いしきりですが、、、
やはりトレースついてない雪面を進むのは気持ちいいものですね。
みなさままた是非ご一緒お願いいたします。

<H光コメント>
・雪山でのトップはルートを切り開くことに注意を割かれるので、細かなルート修正はセカンドが指示を出すと効率的。
・春先の低気圧は接近直前に結構晴れ間が広がることも多いが、国境稜線の北西面は風の影響を受けやすい。
・アイゼンの雪団子対策は雪スベローがよいとのこと。(求む検証)
・ラッセルはやはりストックが大事。共同装備的に用意しておくのも一つの考え方か。

強風で敗退となりましたが、ラッセル訓練とバグ出しができて、有意義な山行だったと思います。
諸々ブラッシュアップして今後の山行に臨みましょう。ちなみに私はスキーで再訪予定です。