前半の雪雨雷とはうってかわって絶好のコンディションに恵まれたGW後半、涸沢に定着し奥穂高直登ルンゼ、北穂高沢、扇沢を滑降してきました。

5月4日:アプローチ(上高地-横尾-涸沢)
上高地から横尾を経由してブラブラとハイキング気分で入山。アプローチに上履きを使用してみる。軽くてよい反面足裏がいたいが、雪の上を歩いてクールダウン。本谷のデブリの山をシールで越えて涸沢ヒュッテへ。アズキ沢を小一時間ほど登り、ザイテングラート脇の荒れていない斜面を軽く滑降して足慣らし。缶ビールで乾杯。

5月5日:奥穂高直登ルンゼ、北穂高沢滑降

白出のコルを経由して、奥穂高岳山頂。朝から好天で上部も軽く緩んでいる。山頂ほこらのやや北側より直登ルンゼに入るが、緩んだ雪のすぐ下は固い。スキーでステップを切って5mほど慎重に下ってから左にトラバース、はじめの3ターンは傾斜きついがすぐに緩んでアズキ沢に合流。その後は快適ザラメ斜面を高速大回りで一気にヒュッテまで滑降。10時半。

ヒュッテでコーラをチャージして、涸沢岳方面で適当に滑ろうかと登り始めるが、時間的に余裕があるので北穂に行き先変更。北峰に登頂し、南峰との間からドロップ。適度にしまった快適急斜面をインゼル方面に下る。スキーヤーズレフトの東陵きわの雪面が荒れていないので快適。ゴルジュ横をかっ飛ばしてヒュッテに戻り、生ビールで乾杯。よくラインを考えれば頂上からも滑れたかもしれないと反省。

5月6日:涸沢-奥穂高-扇沢滑降

前2日間の積雪状態から判断し、南面の扇沢の滑降は雪質的には問題なしと判断。好天もつかめるので上高地まで抜けることにした。昨日と同様に奥穂高まで登頂。昨日よりも日射が強く熱い。扇沢上部は斜度的にはきつくないものの、核心部の扇の要が全く見えないのでやや不安。クライムダウンの可能性もあるので、左脇にスノーバー、右脇にバイルを携え緊張しながら10時に滑降開始。スキーヤーズレフトのルンゼに入るとすぐにオープンバーンの広い急斜面になる。

ややアイシーだったの着実にターンを決めながら高度を下げると、核心の扇の要からのゴルジュを伺えるようになる。ゴルジュは完全に埋まっているが、狭く落石が降ってくる。最狭部(2、3m)まで素早く抜けると後は一気に岳沢まで。滑降20分。緊張していた心が一気に解放される。再設された岳沢の小屋脇をかすめてブッシュがうるさいところまで滑降し、上高地に戻る。新緑の美しい上高地から岳沢を振り返ると、滑り降りた奥穂高、扇沢が白く輝いていた。山々に感謝し上高地を後にした。

岳沢でも最も気になっていたラインであった。雪質と滝の有無が成功のポイントであると思うが、コンディションよく初のトライで滑降成功となった。扇の部分はかなり広いのでいろいろバリエーションが考えられそうだ。