メンバー:M浦、H光

天候不順で危うく夏休みがパーになるところでしたが、何とか朝日で宿題の西ノ俣沢を1本やれました。

以前、旧魚留滝までで敗退していました。朝日の沢は遠いので週末ではなかなか行けない感じですが、初日の28日は意外にも天気が良く、一気に核心部ゴルジュを抜け、広河原まで行けたので、山行は1泊2日で終えることができました。
水量が平水以下で、足並みのそろった2人パーティーであればこの日程で十分に可能と思われます。(但し予備1日は念のために必要)広河原まで釜滝手前の左壁、旧魚止め滝巻きの初めカンテ、ねじれ滝のトラバースと上のゴルジュの左岸巻き、ツバクロダイゼンの右岸巻でロープ使用、ラインはほぼガイド本や先行者の記録通りで、特に他に攻めれる滝はありませんでした。ラインは安定しており、巻きもかなり素直なので、増水時でなければグレードは4級が妥当なところでしょう。しかるに老練なPなら1日で突破できます。

広河原は天国みたいなところですね。ゴルジュを抜けて、緊張からパッと解き放たれる穏やかな渓相がみごとです。ここは岩魚天国でした。

2日目は雨。このまま河原あるきになるかと思いましたが、三俣前後は胎内川の浦島を彷彿するような滝の無い直線ゴルジュが長く続き、増水時は時間がかかると思います。稜線に上るエスケープ沢も出だしはミニゴルジュの小滝の連瀑が楽しめます。
我々は計画で源太沢下降にしていました。が、実は勘違いでガイドの豊野さんや他パーティーも源太沢を下降しているものと思ってましたが、彼らの下降は東甚六沢(こちらは比較的楽に下れる)であって、我々が下降した源太沢は中間部にゴルジュと大滝があり、これがなかなかハードな下降になりました。あとで調べたところやはり源太沢はあのあたりでは悪渓として知られているようで、化穴山に突き上げる上部エリアにもゴルジュと連瀑があるようです。そうは言っても17時半には駐車場に下山できましたが。

朝日の沢は渓相が綺麗で、花崗岩で登れる滝も多く好意にしており、これまでだいぶ遡行しましたがまだまだ課題はありますね。

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<報告(H光)>

8/28(金)晴
5:50 泡滝ダム-7:40 旧魚止め滝下-9:50 ねじれ滝-13:10 ツバクロダイゼン-16:00頃 C1

5:50 泡滝ダム発。天気は五分五分と見ていたが、なんとか持ちそうな雰囲気。
小滝を巻いたり、淵を泳いだりしながら進んで行き、最初の核心の釜滝へ。ロープを出して右岸から巻く。
その後はしばらく快適な河原歩きとなり、ヒョングった旧魚止め滝に到着。ここは連瀑帯になっているので、左岸リッジを登って藪に入り、降りれるところまでトラバース。1時間15分の巻き。

金掘沢出合を過ぎた後は、通常巻きそうな滝場もショルダーを駆使して登りながら進む。花崗岩の白い岩肌とエメラルドグリーンの流れが相まって、朝日の沢らしい美しい景観が楽しめる。

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やがて次なるゴルジュ帯の入り口となる15mねじれ滝が登場。右岸から巻くが、最後滝の落ち口にトラバースする地点が怖い。斜め懸垂の形跡もあるが、今回は振り子トラバースで慎重に突破。
滝上は連瀑帯となり、最初の小滝を右からカムを使って突破。しかしすぐに突破の難しい滝が出てくるので、右手のルンゼを登り左岸から高巻き。少し上がると歩きやすいバンドがあり、約1時間で比較的容易に巻く。

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2段10m滝は下段は右から快適に登れるが、上段が厳しそう。滝の途中でロープを使って右岸側に渡渉。すぐに甚六沢と出合うが意外と小さな流れである。

ここから少し進むと最後の難所であるツバクロダイゼン。パッと見、左岸巻きが容易そうだが、トポに従って右岸から巻く事にする。一見登りづらそうなスラブがあるが、階段状で意外と簡単。滝を三つまとめてトラバースするが、バンドがあり快適に進める。総じて巻きが素直で、四~五級の沢にしては楽な印象。1時間30分の巻き。

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ゴルジュ帯の最後はCS滝があるが、簡単に登れて上部ゴルジュ帯終了。適当な河原で幕。

8/29(土)雨のち晴
7:10 C1-8:30 支沢出合-11:10 稜線-13:30 源太沢出合-16:10 東甚六沢出合-17:30 泡滝ダム

日付が変わる頃から雨。朝になっても降り続け、沢の水位も上がっている。
待っても好転しそうにないので、7時過ぎに出発。ここから先は河原だけかと思っていたがゴルジュ帯がしばし続き、中々楽しませてくれる。

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地形図上の水上沢の水と上の間の沢から、支流を詰めて甚六山の鞍部を目指す。下部は意外と手強い小滝が続き、中々侮れない。支沢は中流部で二俣となるが、地形図上だと右俣の方が標高差が少ないのでこちらに進むことに。しかしこれが大きな間違い。実は下降予定の東甚六沢を勘違いしており、この後トポにないゴルジュ帯通過の試練が待つことに…。
止まない雨の中、約2時間30分で稜線到着。ここから沢型を下降するが、四~五回懸垂を交える。源太沢出合まで約2時間30分。

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後は登山道まで難所はないかと思いきや、前方にゴルジュ帯が出現。4mの滝を懸垂で下りると沢は左に曲がり、少し進むとすっぱりと足元が切れ落ちる。覗かなくても分かる大滝の雰囲気。水を汲んで右岸から巻き下るが、地形図上にないルンゼが二つ程あり、中々ルーファイが難しい。下降に約一時間。降りてみると美しい直瀑が見える。

雪渓の詰まった東甚六沢を確認した後、吊り橋へ。快適な登山道を約一時間で下って泡滝ダムに到着。最後は晴れ間も覗き、充実感に浸りながら下山。