谷川岳 一ノ倉沢 烏帽子沢南稜/変形チムニー 2008/10/18-19

アルパイン(夏)

■18日(土) 南稜~国境稜線~巌剛新道
4:50 谷川岳ロープウェー発
6:00 一ノ倉沢出合出発
8:45 南稜テラスから取付
12:05 南稜終了点
14:30 一ノ倉岳
15:40 トマの耳
18:30 マチガ沢出合
18:45 一ノ倉沢出合

・編成
1. K島-T巳
2. O村-Ⅰ藤-K玉

南稜は先行パーティーがいくつかあっただけで後続はいない。
懸念したほどの混雑はないが、登攀中に待たされる場面は多かった。
T巳さんは最終ピッチの垂壁Ⅴ級をフリーでリード。

南稜終了点~烏帽子尾根は、脆いスラブ、ルンゼ、笹藪を交えて登る。
残置ハーケンがいくつかあるも、特にロープを必要とする場面はない。

烏帽子尾根からは明瞭な踏み跡が続く。
5ルンゼの頭は脆い岩場。Ⅰ藤さんがリードでロープをフィックスして全員登る。
その後笹薮を抜けて国境稜線へ。

西黒尾根を経由、巌剛新道途中で日が暮れてヘッデン下山。
マチガ沢出合でT巳さんと別れる。

岩登りでピークを踏んだのは今回が初めて。
紅葉を眺めながら気持ちいい登攀と登山ができました。

■19日(日) 変形チムニー
6:30 一ノ倉沢出合出発
8:50 変形チムニー取付
14:30 烏帽子岩直下
17:00 南稜テラス
20:00 一ノ倉沢出合

・編成
1. O村-K玉
2. Ⅰ藤-K島

以下、O村-K玉Pの様子。
1P目(50m):K玉
朝イチから少ない支点で多少ビビり気味。50mいっぱいのばして草付きバンド手前のペツルで切る。
ほんとにロープギリギリで最後は10mくらいランナウト。本当は途中で一回切るべきなのだろう。

2P目(40m):O村:
右の小ルンゼを登るもかなり悪いが執念で抜ける。変形チムニー手前で切る。

3p目(40m):K玉
変形チムニー。ザック内のお菓子がバリバリ割れる音を聞きながら、バック(ザック?)&フットで登る。
そのまま直登。

4p目(50m):O村
中央カンテにトラバースするルートがわからない。右上して間違いに気づき、クライムダウン。
下降気味にトラバース。ボロボロの中央ルンゼを詰め、尖った石でビレー。
Ⅰ藤-K島Pはトラバースを長くして中央カンテに合流。

5p目(20m):K玉
垂壁の一段手前で切る。

6p目(20m):K玉
2mくらいの垂壁。しっかりした支点が連打してある。左のピナクルを使わず、真ん中やや右のカチを使って一段上がるとガバだらけ。腕力で上がる。凹角のクラックは取りつくも、垂壁で萎えたのでギブアップ。

7p目(50m):O村
凹角クラックにはしっかり効いたナッツが残置されてある。レイバックで超える。そのまま50mいっぱい伸ばす。

8p目(50m):K玉
草付きを交えて烏帽子岩下まで。ここでのセカンドのビレーは景色が最高。グラビアビレー点としたい。
トポには無いが、ここで懸垂した形跡がある。様子を見て下降を決める。

下降:
7ルンゼ?に空中懸垂で降り、笹藪をトラバース。笹藪にはフィックスロープもあった。
懸垂1Pで南稜最終ピッチの取付に出る。以降、6ルンゼを下降。

O村さんはテールリッジを先に下降。
K玉はⅠ藤-K島Pを待ち、ヘッデンでテールリッジ下降。
先に下降したO村さんは約1時間遅れで下降した我々を、車を一ノ倉沢出合いまでまわして待っていました。大変助かりました。

 

 

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