2006年8月12日(土)~16(水)

朝日連峰 三面川 岩井俣沢 ガッコ沢

遡行図(PDF)

メンバー L.N島節・S藤嘉・S山弥

難渓と言われている岩井俣沢ガッコ沢を無事遡行してきました。
これもメンバーに恵まれ且つ山の神様が味方してくれたおかげです。
ガッコ沢は噂通り、手強い沢でした。しかし、その分充実感もひとしおです。
山行後にも余韻の残ることって滅多にないけれど、今回の山行はその余韻が暫く続きそう。
いい山行が出来たと思ってます。(身体はボロボロに疲れてますが…)

雪渓が多いと予想され、予備日なしだったので時間的なゆとりはなかったのですが出たとこ勝負的に
何とかなるだろうと時間の許す限り行動したおかげで初日以外はヘンテコなところでビバーク。
でも焚き火は毎日出来た。

次々に出てくる滝は、ある時はスムースにある時は難題を解くかのごとくルートを見出していく。
雪渓は多いが比較的コンディションは良かったようでルート取りに悩むほどではなかった。
下降の相模尾根は灼熱地獄。

 

ヒヤリハット

8/12
大上戸沢出合手前の5m滝上で確保支点回収後遡行を開始しようとした嘉彦くんが足元を滑らせ転倒、上体が起こせずに危うく流されかける。弥・中島でつかめた距離だったので事なきを得る。

8/15
CS 30m滝手前の雪渓をくぐり出て、その滝を超えるため雪渓脇右岸にルート選ぶ。
ラストの弥君が登りだして直ぐ、背にしていた雪渓の半分がものすごい音と共に崩壊、谷を埋める。
朝30分遅く出発していたら圧死は免れなかったと思うと背筋が凍る。
崩壊前のこの雪渓はかなり大きいもので、亀裂などはなかった。

 

8/12 林道終点P06:35~08:05岩井俣川出合08:30~18:30大上戸沢先BP
8/13 BP06:40~畑沢出合07:20~10:30ガッコ沢出合10:55~18:0045m滝上右岸ルンゼテラスBP
8/14 BP06:15~二俣14:25~BP16:30
8/15 BP05:15~09:25三俣10:10~11:40源蔵池12:05~18:00三面小屋
8/16 三面小屋07:15~林道終点P09:45

私にとってずっと憧れの沢だった。いや、畏れ多い沢といった方がしっくりくる。

三年前の夏、同じ三面川の竹ノ沢に行った折、下山の相模尾根から眼下に見えるガッコ沢の源流部を特別な想いで眺めた。なにせ朝日連峰に数ある渓谷の中でも難渓として名高い沢だ。畏怖の念を抱かずにはいられない。

それなのに身の程知らずにも以前にも増して行ってみたい、と思った。
と同時に諦めにも似た気持ちも湧いてくる。以来その感情を心の奥底にそっとしまっておいた。

お盆休みを飯豊か朝日でどこに行こうか嘉彦君と話し合った。
私は飯豊だったら裏川、朝日だったらガッコ沢とその名を挙げた。

そろそろ私も年齢的なこと体力的なことを考えると、気力があるうちに行きたいという気持ちのほうが強くなっていた。
「村山さんたちも八久和に入るから、同じ朝日でガッコ沢にしましょう」と嘉彦君。
えぇ~っ、いいのぉーっ!!!と正直思った。こんなにあっさり同意してもらえるとは思わなかった。

その後弥君も加わり三人でガッコ沢へ行くことになった。
今年は雪渓が多いことも予想されたが、行ってみなけりゃ分からない。難所はその場面に出くわしたら考えればよいのだ。行く前からあれこれ不安に思うことはやめよう。
プレッシャーへのささやかな抵抗…。

 

8/12 曇り一時雨

前夜奥三面ダムに泊まり、一路あさひ湖右岸の林道終点まで。
ここに駐車して歩き出す。三面川右岸の登山道を行くのだが出合を見過ごし一本吊橋も過ぎてしまい、戻ったりして40分のロス。これって緊張の表れ?ごめんなさい。

岩井俣沢出合の少し上流で身支度を終え、出合に下るとちょうど支度中のさがみ山友会の三井さん達四人に会う。彼らが岩井俣沢中俣沢に行くことは事前に知っていたのでこうして会えるのはうれしい。お互いの健闘を祈って先を行く。

しばらくは穏やかな流れが続き1時間ほどで大釜をもった4mS字滝。
釜に沿って左岸を泳いでまずは弥君が右壁に取り付く。4mくらい登った落ち口へトラバースするところがザックを背負っては難しいとのこと。
「受け取るから、投げていいよ」と嘉彦君。
そんなことしたらダメーと言う間も無く、弥君がザックを釜に投げてしまった。
こうなることは分かっていたが、ザックはぐるぐる洗濯機の中の洗濯物状態。幸い大釜の一段上の小釜だったので補助ロープにバイルを付けて何度目かのトライで引き寄せに成功。

後で気づいたのだが、弥君、気の毒にもこの時ザックに外付けにしてあったデジカメを紛失してしまったようだ。


三人がこの滝上に着いた頃大粒の本降りになった。この降りだと増水も早そうだから、この先は左岸の暖丘をトラバースして先を進むことにした。

時折沢の様子を伺うがまだそれほど濁りもなさそうだった。しばらくトラバースしていたら遡行中の三井さん達が眼下に見える。
嘉彦君曰く「さすが、肝が座ってる」と痛く感心していた。

私たちも沢へ降りるとさっきよりは小雨になっている。先に行っているはずの我々が突然現れたから志満さんもあれっ?って顔をしていた。
シゲマツ沢の少し手前辺りで落差はないが大釜を泳いで右壁に這い上がる所が出てきた。

トップは弥君。私はガバに手が届かずフルパワーでも上がれない。パンプ寸前。ザックを先にあげてもらってからお助け紐をごぼうでずり上がる。
上がった所から右手のリッジに嘉彦君が補助ロープを出し越えた。

このころまた本降りになり見る見る水量が増えていったが、しばらくすると雨は上がってくれた。

その後も泳いだり、へつったりしながら大上戸沢手前の5m滝に着いた。 釜を右岸から巻き、嘉彦君がロープを出して対岸へ移る。皆が渡ってロープも仕舞って歩き出そうとした時、嘉彦君が足を滑らせ仰向けに転倒した。落口より4mくらい上流だ。頭部が下流側で起き上がろうとしても流されそうだった。とっさに駆け寄り弥君と捕まえ事なきを得る。危なかった。

大上戸沢出合先の小河原で泊まることにした。時刻は18時30分だ。
夕方頃には畑沢出合近くへ行けると思った。朝の40分のロスのしわ寄せもあるがトータル的に見てこの時間の掛かり方、予備日のない現実を考えるとガッコ沢はかなり厳しくなってきた感は否めない。

 

8/13 晴れ


この先何が待ち受けているか分からないガッコ沢、雪渓が多いであろう今回は楽観視はしない方がいい。最終日の16日遅い下山になる可能性もある。 それでもいいかと二人に尋ねた。「問題ないです」そう言ってくれてた。この一言で何か吹っ切れた感じがした。

幕場から40分で畑沢出合に着いた。左の中俣沢入り口の瀞に雪渓が現れ右岸から越え、狭くなった沢筋を泳いだりしながら進んで行く。

私は泳ぎがすごく下手くそでおまけに水勢に弱いことこの上ない。
それなのにでかい沢が好きという困った人なので、2人の若き王子に見守られるお局の構図は昨日と変わらない。

西俣沢を過ぎしばらくするとガッコ沢出合だが、出合手前でスノーブリッジが現れた。中に滝もあり左岸草付から樹林のリッジに出て雪渓の先端方向へ急傾斜を斜め懸垂50m、緩傾斜を少し下り懸垂25mでガッコ沢出合に降り立った。

出合に掛かる6mも明るい印象で、どちらかと言えば中俣沢の方が険悪そうな雰囲気が漂っている。6m滝は以前は残置のナッツがあったそうだ。そんなもん今はないようなのでフリーを試みるも無理だったのでカムにアブミで越す。

小滝を越え沢が左に曲がると狭い側壁の中にまたスノーブリッジが。

手前の細長い釜を嘉彦君がロープを引いて泳いで行き、水圧が強い小滝を這い上がり後続はそれに続く。流れは雪渓の下でさらに右に曲がりその奥に滝が掛かっている。

拳大の雪渓の端っこがポロリと弥君の頭に落っこちた。潜りたくはないので右岸の泥ルンゼから雪渓の縁に出て草付をトラバース。うまい具合いに降り立った所はゴルジュ内の河原だった。
ガッコ沢初日にここで泊まるパーティーもあるようだが我々は先を急ぐ。

CS2段15mは中段までフリーで行ける。
そこから滑りやすそうな水流を右岸へ渡って越えよう思ったら頭上の被り気味からも行けそうだと嘉彦君が空身で登る。

まもなく沢はさらに狭くなったゴルジュで左へ屈曲し、その奥に登れない6m滝を掛けている。
手前の左岸からロープ2ピッチで滝上の先が見通せる潅木帯へ。登れなさそうな滝が見えこのまま樹林帯を少し登る。

前方にでかい45mスラブ滝が見えてきた。いい加減沢に降りたかったし、いい時間にもなってきたのでスラブ滝を登った先か、取り付き手前のかなり斜めとは思うが岩棚(のように見えた)に泊まってもいいんじゃないと提案するも、
嘉彦君は「俺はあそこには泊まる気がしない」
弥君に「登れそうに見えないし、中島さんはどーしてもあの滝を登りたいんですか」
と二回も聞かれる。


登れるものかどうかは間近に行って判断するもので対岸からの目測で断定するものではないというのが常日頃の信条であるが、ごり押しも何なので降りるのは諦めた。 さしあたって三人とも水を汲んでいない。水を得られるところでBPすることにして、潅木のリッジを登っていくと左手のルンゼに一段降り、草付を1ピッチ水平移動すれば潅木帯を拾いながらトラバースできそうなラインがあった。

途中ルンゼが二本横切っている。二本目のルンゼに15mの懸垂で降りたところは広いテラスのようになっていて薪も転がっており、水も流れていた。

この状況下では申し分ないくらいのいい幕場。そこは丁度45mスラブ滝落口に注いでいるルンゼで沢床までは10m懸垂で直ぐに降りられるところだった。

明るいうちに先の様子を偵察しに行く。降りて直ぐに10m滝があったが登れる目途もついたので二人のところへ戻る。
ささやかに焚き火をしながら地図を広げればガッコ沢に入ってからはホントにごくわずかしか進んでいないことが分かる。

「明日はどこまで行けるんでしょうね」と弥君
「んー、行けるとこまで」と私。

こうなったらもう出たとこ勝負だ。ひとつひとつ丁寧に越えて行こう。昨日よりワクワク度が増してきた。

 

8/14 晴れ

朝一で10m滝右岸リッジに取り付き落口へトラバースして滝上へ。
その先は落口上から細長い釜になっていて奥に小滝が掛かる。泳いで行ったとして、抜け口の水勢が強そうだ。

今登った10m滝の落口を左岸に渡り露岩のリッジを登り懸垂25mで降りる。
次のトイ8mを右から釜の縁をへつり水流を突っ張りで越す。ここは見た目よりやさしい。

その上は右岸に河原もあり少し開けた感じになりほっとしたのも束の間、流れが緩く左へカーブしだすところから崩れた雪渓が現れ、側壁が高くなりでかいスノーブリッジが掛かっていた。

ブリッジのずっと先に左から大きな沢形があり、左岸の側壁も高くブリッジに視界が邪魔されて右側がどうなっているのか良く分からないのでそれが本流にも見える。

嘉彦君が少し潜って様子を見ている間私は右岸の草付を偵察。沢は滝を掛けて右に屈曲していたとのことだった。大回りになるが雪渓脇の右岸草付をトラバースで枝沢を横切るか、それとも…

と辺りを見回す。左岸の高い側壁はどうかと嘉彦君。よく観察してみれば弱点はありそうだ。

出だしの一歩がないので嘉彦君の肩を借り取り付く。浮石も多く慎重に弱点を繋げながら上を目指す。45m延ばしたところで下からも見えたしっかりした潅木のあるバンドに着いてピッチを切る。

2ピッチ目はバンドを右にトラバースして垂直木登りで緩傾斜のリッジに出る。そこからトラバース少々の後クライムダウンで沢に降りる。うまくいったようだ。

上流には雪渓が目の届く限り続いている。しばらくは左岸の雪渓脇を行ったが途中から雪渓の上を行く。雪渓の先端から右岸に飛び移りクライムダウンで40m滝下の明るい河原へ。
雰囲気も良いので長めの休憩とする。

40m滝は左岸から2ピッチで快適に越え、沢が左に曲がったところのトイ4m滝を左からへつり、つるつるの水流際を長い手足を武器につっぱりで嘉彦君が強引に越える。

その上にはぐっと狭まった沢幅にCS7m滝。まったく手の付けようがなく、左側壁を斜上したあと、側壁上のカンテ目指し被り気味を越え、カンテに出たところでピッチを切る。ラストにそのままロープを引いてもらい草付台地へ。そこには懸垂用に誰かが植えたのかと思うような潅木があり、古いスリングが巻き付いてあった。

それにしてもここを取り囲む景色の迫力はいったい何だ。
そこはまさしくガッコ沢の二俣で、両岸から派生する支尾根は尾根と言うよりは細い岩の襞で、それが幾重にも重なり、もしくは岩峰の林立とでも言えばいいのか、とにかく圧倒される。

懸垂10mで沢に降りる。先ほどのCS7m滝上でT字状の二俣になっていて左俣はひときわ狭い溝状のゴルジュに何段にも滝を掛け、右俣は5m滝上でそそり立つ側壁に囲まれ行き止まり、そこにルンゼから100m以上の落差で滝を落とし、本流は25m滝を掛け左に屈曲している。

左岸から嘉彦君が取り付く。中段までは容易だがスラブから被り気味の凹角を抜ける所が悪そうで凹角下にザックを置いて残置ハーケンに掛けたスリングをアブミにして越えた。

私と弥君はアブミを使い越え、弥君が「アブミ様々ですね」と言っていたがホント持って来てよかったと思った。

続く15m滝上で一旦滝は途切れ、岩畳というか要するに昨日と同じように変な場所ではあるが、我々には申し分ない泊まり場があった。小さな河原もある。上流には狭まった側壁に大きい雪渓があり、今から越えるのには時間も読めないのでそこに泊まることにした。

時刻は16時30分。
「この時間に天場に着けて、すっげーうれしい!」
昨日までの二日間丸々の行動であっただけに嘉彦君の一言に2人とも同感だ。この日も焚き火を囲みゆったりと夜は更けていく。

明日も難所が控えているようだが、とにかく今宵の気分は最高だ。

8/15 晴れ
今日は何が何でも稜線に立ちたいので3時起きの5時15分発。
雪渓の手前まで行ってみると険悪そうな雰囲気が漂いその奥に滝があるようだ。

2人には手前で待っていてもらい偵察に行く。朝一で辛いが雪渓下の3m滝に釜に浸かってシャワークライムで越えると迫力満点のCS30m滝が立ち塞がっていた。

突破ルートを探し周囲を見回す。左岸は側壁がそそり立ちお話にならない。右岸を伺うと滝の落口の高さにバンドらしきものが走っているのが見えた。雪渓脇の泥とザレた露岩の浅いルンゼを登ればそのバンドに移れそうだ。悪そうだがどう見てもルートは唯一そこしかない。戻って巻くとしたら天場の左岸から大高巻きだろう。


悪いのは承知で行けると判断した。二人を呼び確保してもらう。 露岩の細かいホールドを拾いながら20mはノーピンでの直上を強いられた。そこから左の窪に回りこみどうにかトラバース開始地点のバンドに乗る。そこには残置ハーケンがあった。やっぱりね、と思った。それは指で摘むとすぽっと抜けたので打ち足してトラバースに移る。

下から見えたバンドは実際は複雑で現在乗っている高さをそのまま移動すると先で行き詰りそうだ。足元の草を掻き分け一段降りた所からトラバース。途中潅木や気休めに過ぎないハーケンを打ちランナーとする。落口間近になり左手の岩に古いボルトを発見。有難く使わせてもらいそこを抜ける。

セカンドの嘉彦君が登り終えたところで、弥君に登っていいよと合図して間も無く、落雷のようなすごい音が響き、一瞬何事?と思った。

それが今さっき潜った雪渓の崩壊音だったことに気付くまで一呼吸の間があった。真下の雪渓が半分無くなっていた。そして渓を埋めていた。私たちが通ったところだ。嘉彦君と顔を見合わせる。弥君は登り出してすぐ間近で崩れたわけで危ないところだった。終了点まで来た弥君に聞くと背後の雪渓はぎりぎり残っていたそうだ。


比較的安定してるかに見えただけにこの雪渓崩壊にはさすがに背筋が凍った。早起きしておいて良かった…と思った。

4mくらいの滝を三つ越すと明るい雰囲気の40m滝。周辺の渓相は今までとは変わって側壁は低くなり、明るく空が開けてきた。どうやら難所は抜けた感じがする。

右岸から快適に越え、次の25mスラブ滝を左岸から弥君がザイルを延ばす。
続く2段7mをフリーで越えると流れは左に曲がり、両岸の側壁の間から逆三角形の空間が突き抜けていた。青空と柔らかな緑の稜線が雪渓の遥か向こうに見えた。
崩壊した雪渓をすり抜けたあと前方の長く続く雪渓に乗り三俣へ。

計画段階では右の本谷を詰める予定であったが、正面の沢を詰めれば最低でも道陸神避難小屋に着ける。どっちに行きたいか聞いてみると2人ともお腹いっぱいで正面の沢がいいらしい。その思いは私も同じ。

まっすぐに雪渓を進み先端から左岸に移りあとはひたすら源頭を詰めるとひょっこりといった感じで源蔵池に飛び出した。やっと着いた、と感慨無量。

しばらく休憩したあと重い腰を上げ、長い長い相模尾根を下降がする。
暑さと疲れでヘロヘロになりながら18時に三面小屋に辿り着いた。小屋の中より外の方が気持ち良く、入り口前のテラスでありったけの蚊取り線香を焚いて、満天の星空の下ごろ寝した。

 

 

8/16 晴れ
翌最終日、ゆっくり朝食を済ませ小屋からブナの森を1時間半で駐車場まで戻り、がっしり握手をして長かった山行を終える。

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私一人の力では到底成し得なかったガッコ沢の遡行。三人で力を合わせて全力を出し切った感じ。

パーティー力とは偉大だと思う。特に決めていたわけではないけれど、私、嘉彦、弥の順で交互にリードして一つ一つを丁寧に越えて行った。都合よくそれぞれの得意系が回ってきたように思う。二人のおかげでいい山行が出来て感謝している。

下山時の相模尾根で前と同じ場所からガッコ沢の源流部を眺めた。感慨深かった。ずっと思い続けていた沢を遡行した充実感はひしひしと帰宅した後に湧いて来た。

S山コメント

本当は9月頭に遅い夏休みをとって、会外の友人と黒部上ノ廊下に行こうと思っていたのですが、お互いの休みが会わず中止に。急遽ガッコ沢Pに混ぜてもらいました。某HPには“東北屈指の険谷”とか“魂に響くゴルジュ”なんて書かれていて、「げげ、東北デビューのオレがこんなとこ行っちゃっていいの?」
なんて、ビビリました。アブの洗礼、滝群、ゴルジュ、藪、高巻き、雪渓などなど、どれも一筋縄ではいかないけれど、パーティーの力を合わせて、一つづつ丁寧にやっつけていくのが、楽しく心地良かったです。いろいろ勉強になりました。まさにいろんな意味で「魂に響く」沢でした。