■メンバー
LO田M彦、S藤D介(記)

8/27(土) 上高地発6:10 横尾発8:30 T4尾根取り付き発10:10 T2(東稜スタート)発12:10 終了(5Pまで登る)15:40 懸垂開始16:15 横尾着19:30 8/28(日) 横尾発8:30 上高地着11:30

7月の頭にO田さんから7月末ごろにアルパインどう?と声をかけていただき、「今年は岩をやるぜ!でもみんな忙しそうだなあ…」と思っていた自分は二つ返事でザイルパートナーをお願いすることにした。

目標として谷川の衝立ダイレクトカンテがあって、また、クラシックルートは1ポイントアブミが出てくることもけっこうあってアブミの練習もまた今年の課題としていたので、三つ峠の岩トレを3日ほどこなし(満足できる内容ではなかったが)、やや不安を持ちながら、屏風岩の東稜をルートとした。しかし、いざ本番は雨で流れジムトレに…、8月最終週にて仕切り直しになった。

ことアルパイン(本チャン)について自分の考えをここで書くと、本チャンは他の山行に比べると実現するチャンスはとても少ないと思っていて、今回O田さんに声をかけていただいたのもとてもラッキーだと思ってすぐに返事をした。
行きたくても志向、グレード、休み、練習量、経験、いろいろな要素のタイミングがそろわないと行けないタイプの山だと思う。
待ってるだけでは行けないタイプの。ぶなは人数が多いのでそれでも恵まれているとは思うが、なかでも自分はかなり恵まれているので、(何しろハーネス買ってから半年で初山壁、それから一年で山壁5本だ)もう少し経験を積んだら、本チャンに誘う人間になりたいと思う。世の中には努力してても、行けない人は沢山いると思う。

閑話休題、仕切り直しの8月末の天気予報は、どうもはっきりしない…、しかし自分は今回は妙な確信があって、天気はいいはずと思いこんでいたが、予報は土曜日は夕方小雨の予報…。O田さんからはツェルトではなく、テントの装備変更のお知らせがくる。

当日、さわやか信州号で人生初の上高地入り(おい)、天気予報を確認して、やはり夜雨の予報、雨のビバークは避けたいので12時半T2なら日帰り出来ると判断し、日帰りに計画を変更した。
横尾まで小走りで踏破して、テント設営、緊急ビバークセット以外をデポし、梓川を渡渉、1ルンゼを詰めてT4取り付に。ここまで想定より早いタイム。

T4尾根1ピッチ目:D介 O田さんの記憶に拠ると左回りとのこと、右側に簡単そうなフェース?凹角があるがピンが見えない(ダメ人間)なので左回りに行ってみる。 効いていなさそうなハーケンにランニングを取ってから、人が登った形跡のない(!)

 スラブを左上して、ぐずぐずの砂利の上(これも人が登っていればなくなっているハズ)を落石しまくりながら4mほど上がってボロボロの確保支点を経由し、右に回り込んでペツルのある確保支点に到着。去年の変形チムニーを思い出したのか、まあ本チャンならこんなもんでしょと落ち着いて処理できた。
あとでソロの人に聞いたら右回りもやはりルートがあるとのこと。そりゃそうだ、左周りは石浮きまくりだった。

T4尾根2ピッチ目:O田さん
カンテ乗り越して寝ている凹角?スラブを登る。一箇所ランナウトしてて、フォローが怖かった。

T4尾根3ピッチ目:コンテ(先行D介)
一箇所フィックスをゴボウで登る(岩は湿っていた。)ところでフォローを確保した。
T4~T2テラスT4尾根4ピッチ目:O田さん
15Mほどチムニーっぽいところを登る

ロープをたたむのがめんどくさかったのでそのままコンテでひきずっていく。テラス直前のみO田さんがD介を確保

 

T2テラス東稜登攀開始

スラブを直上、ハンギングビレイ。O田さんは早いなあ。フォローの自分もスピードを心がけて、フィフィをなるべく使わず、巻き込み重視でクリーニングする。

1ピッチ目:D介

いきなりランニング取り忘れる。落ち着いて仕切りなおし。
フィフィに頼り時間がかかってしまい焦る。ボルトラダ―8本ぐらいからフリーで4Mぐらい上がってビレイ。

2ピッチ目:O田さん

 しかし焦るあまりアブミを落としてしまう。悲鳴を上げたが、偶然つま先に引っ掛かり、事なきを得る。

3ピッチ目:D介
人工トラバース、ランぺを左上する。フリー部分が楽しい。練習してて良かった。

4ピッチ目:O田さん
今回核心ピッチか?何手か悪いピン、遠いピンがあり、自分がリードだったらもっと時間がかかったと思う。さすがO田さん。

5ピッチ目:D介 そろそろ疲れてきたのかルーファイをミスってしまい、古いビレーポイントでビレイ。

6ピッチ目:O田さん
前のピッチを途中で切ってしまったので10Mほど。ピナクルテラスに。

この時点で15:40、残りは実質の最終ピッチ。実は自分は日没時間、自分の力量、今年初アルパインということもあって、15:30で降りると決めていたので、うだうだしていたらO田さんから「降りる?」との一言が。
完登精神もいいけど、今年初山壁でリスクは最小限にしたかったので正直ほっとして、速攻でおりることに。東稜の懸垂の手動はO田さん、T4尾根は自分が先に降りたけど、東稜は登るのに必死で、懸垂がどこまで届くかうろ覚えだった。
1ルンゼ下降中に、ヘッデン、横尾について握手、ビールで乾杯して、翌日はゆっくり起きて、昼から酒を飲みながらあずさで帰京。
今回もショージキおんぶにだっこの山行だったが、とても面白く、楽しい山になった。他は何もないけど、屏風は残置スリングがとても汚く見えたのでもうちょっときれいになるといいなーと思った。
O田さんどうもありがとうございました。次はどこ行きますか?

 

【O田の反省点】 1 東稜の2pのハンギングビレーは腰が痛くなる!
アブミ2台を使って楽する体制のセットをしっかりやればよかった。
(要、事前にゲレンデその形をやってみよう!)

2 懸垂時の重大ヒヤリハット
T4尾根上部の懸垂2回目で、重大なヒヤリハットをしでかしました。内容は以下です。
O田が最初に降るため、懸垂の準備。
その際、添付図におけるBとDを確保器にセットしてしまい、気づかず、ロープ繰り出しをD介に依頼。
D介はロープ繰り出しを準備する際、確保器にセットされていない2本のロープを手にとってO田のセットの間違いに気づき、O田に指摘。
本来は当然、CとDをセットすべきもの。
当日、登っている最中にD介から「こういうミスで事故があった」という話を受けたばかりのことでした。