コース:飛越トンネル~太郎平小屋ベース(薬師岳・金作カール、中央カール、薬師沢右俣滑降)~雲ノ平~高天原温泉ベース(水晶岳東面カール滑降)~雲の平~飛越トンネル

日付:4/28(土)~5/5(土)
メンバー:M平M亮(L)、SH志

4/28(土)快晴
飛越トンネル4.3km手前 6:25 → 7:45 飛越トンネル 8:03 → 11:05 寺地山 11:10 → 14:06 北ノ俣岳稜線 14:30 → 15:30頃 太郎平小屋

有峰林道は、飛越トンネル手前4km程のカーブに残った雪のため、乗用車は通行できなかった。
しばらくはアスファルト道を歩くが、1km程行くと雪が繋がっており、シール歩行可能となる。
飛越トンネルからの登り口は、雪が豊富なため右手の尾根にダイレクトに上がれた。
飛越新道~神岡新道を他パーティと前後して快調に進む。

北ノ俣岳避難小屋周辺は、2週間前と比べると1m近く雪が減っている。
そういえば今から向かう北ノ俣岳の頂上付近も黒々としているような。。
そして約2時間後、北ノ俣岳の主稜線に出て周囲の山を見渡すが、ガ~ン!雪がすごく少ない。。
たった2週間でこんなにも減るとは。。まあ、しょうがないか。

ひと滑り(部分的にシール歩行)で太郎平小屋まで降りる。
宿泊者は10名ほど。1泊2食付なので楽だ~

4/29(日)快晴 のち 曇
太郎平小屋 7:25 → 9:40 薬師岳 10:20 → 金作谷滑走(カールの底まで) 10:30 →(登り返し)→ 薬師岳 → 中央カール滑走 11:55 →(登り返し)→ 東南稜の鞍部 → 13:23 薬師沢右俣滑走 13:34 →(登り返し)→ 14:24 薬師平 14:40 → 14:50 薬師峠 15:00 → 15:20頃 太郎平小屋

本日は金作谷出合での黒部川横断が可能かの偵察を兼ねた軽装スキー!
予定を変更し、金作谷出合をよく観察するために金作カールの底まで滑るのを追加することとし、小屋の人に言付ける。

雪が少なく、薬師平以降は地面が露出している箇所も多いが、なんとかシールで頂上まで登れた。
さっそく金作谷を覗き込むが、右に緩やかにカーブしているので頂上から出合は望めない。
金作カールの底まで行かないと出合は見れないかと思っていたが、中央カールとの境界尾根を50m程進むと視界に収めることが出来た。
どうやら黒部川のスノーブリッジは崩壊して引っかかっているだけの模様。。
双眼鏡で観察すると、はっきりと確認できた。

黒部川から薬師見平へ登る斜面も亀裂が多数入っており、全層雪崩一歩手前。
検討の結果、明日は予定を変更して雲ノ平経由で高天原温泉を目指すこととする。

そうとなったら、せいぜい今日を楽しもう!まずは金作カールを標高差300m程快適に滑降し、カールの底まで。
未練たらしく双眼鏡で出合を観察するが、やはりスノーブリッジは崩壊して引っかかっているだけ。
気を取り直して登り返し、今度は癒し系の中央カールを200m程快適に滑降。
最後は東南稜の鞍部に登り返して、避難小屋付近から薬師沢右俣を快適滑降♪
2270m付近から薬師平に登り返し、一般道沿いに小屋まで帰った。
夕飯までのひと時、炬燵でのんびりしながら山行管理係の留守電に計画変更を連絡する。

4/30(月)曇 のち 時々小雨 のち 晴
太郎平小屋 7:35 → 9:05 北ノ俣岳 9:27 → 赤木平~南東尾根滑走 → 10:30 黒部川・赤木沢出合 → 赤木沢SB渡渉 10:53 → 11:30 黒部川渡渉 11:52 → 枝沢~祖母沢源頭 → 14:50 雲の平2576Pの西 15:00 → 16:10 高天原山荘前 16:22 →滑走→ 16:50 高天原温泉BC

昨日の決定通り、本日は代替プランの雲ノ平経由での高天原温泉移動日だ(結構長丁場だな~)。
快調なペースで北ノ俣岳に登り返した後、赤木平~南東尾根を赤木沢出合まで滑り降りる。

案の定、このあたりもかなり水流が出ており、普通に渡渉を強いられそう。。
赤木沢出合の下流側は水量が多めなので、もっと良さげな渡渉点を探すべく黒部川上流に向かうこととする。
うまい具合に、赤木沢にかかっていたスノーブリッジで赤木沢右岸に渡り、黒部川沿いに500m程上流に進むと、中洲で黒部川が2つに分かれている箇所に出た。
中州へは小川に掛かった可愛いスノーブリッジで渡るが、トップのM平が乗っかると崩れた。
なんとかセカンドのSさんまで持ってくれたが、帰る頃には溶けてるだろうなぁ。

中州から黒部川右岸までの本流は20mほどの幅があるので、渡渉モードに切り替える(素足+ビニール袋+プラ靴アウター)。
深さは平均して足首~脛位なので、楽勝で渡渉成功。

雲ノ平へは、小沢沿いに祖母沢右岸尾根の鞍部まで登ってから祖母沢源頭部を詰めるが、この頃より小雨がぱらつきだす。雲ノ平最高点に着く頃にはなんとか持ち直して高曇りとなり、ほっとする。

そこからは高天原峠への尾根をしばらく滑り、途中からオープンバーンを滑って岩苔小谷の渡渉地点に着く。
夏の渡渉点付近でスノーブリッジを渡り、しばらく進むと高天原山荘の鞍部に着いた。
天気も回復して晴れ間が見えてきた中をひと滑りで、温泉沢左岸の台地に到着。

まずは台地から河原まで雪壁を降り、湧き出る温泉をそこらにあるホースで湯船まで導水する。
テントは、台地上の快適な樹林帯に設営できた(そばに水場となる小川有)。
設営後、早速温泉に入る。最高!

5/1(火)快晴 のち 曇 時々小雨
高天原温泉BC 6:18 → 温泉沢右俣 → 10:10 赤牛岳・水晶岳稜線 → 水晶岳東面カール滑走 11:00 → 11:12 東沢谷2350m付近 11:25 → 13:00頃 水晶小屋 13:35 → 13:47 ワリモ乗越 14:05 →岩苔小谷滑走→ 15:20 高天原温泉BC

今日は軽装お楽しみスキーだ!
日が昇るにつれて徐々に雪が緩む温泉沢右俣を、シールで快適に詰める。
稜線に出て水晶岳頂上を目指すが、南方から雲が湧いており、黒部五郎岳は雨が降っている模様。
残念だが頂上はあきらめ、悪天に捕まらないうちに快適格好を楽しむこととする。

頂上すぐ北側の東面カールを一気に東沢谷まで滑るが、超快適なスーパーザラメに歓声が上がる!
東沢谷2350mまで滑り降り、そこからはシールで水晶小屋まで登り返す。
小屋に着く頃にはすっかりガスに覆われ、小雨もぱらつきだした。
小屋傍で携帯電話で天気予報を収集したり、山行管理係に今後の予定などをメールした後、ワリモ乗越まで降りてから岩苔小谷に滑り込む。

超和み系斜面をまったりと滑って、あっという間にベース着。
どうせあさってまでは悪天だからと、のんびりと温泉に入ってすごした。

5/2(水)曇 時々 雨
停滞
南岸低気圧がゆ~っくり通過中。1日中ごろごろして過ごす。M平は足しげく温泉に通う。

5/3(木)雨 時々 曇 一時 晴
停滞
ブロッキング高気圧のせいで、南岸低気圧がゆ~っくり通過中。ここ高天原は時折薄日もさすが、周囲の稜線は雲がひっきりなしに去来する。
今日も1日中ごろごろして過ごす。M平は起きている時間の大半を温泉で過ごす。

5/4(金)曇 時々 晴 のち 雨(夜になって雪)
停滞
朝風呂を楽しんでいると、にわかに青空が広がってきた。
下の天気予報は雨だが、念のため撤収準備をしていると、見る間に雲が厚く広がってきた。
再びテント内に荷物を入れ終わるや否や雨が降ってきた。今日も温泉停滞じゃ♪

5/5(土)曇 のち 時々 晴
高天原温泉BC 4:25 → 7:02 雲の平2576P西 → 祖母沢・枝沢滑走 → 8:00 黒部川渡渉 8:56 → 9:17 赤木沢SB渡渉 → 11:50 北ノ俣岳 12:10 →西斜面滑走→寺地山 13:00 → 15:45 飛越トンネル 16:00 → 16:45 飛越トンネル4.3km先

憎ったらしいブロッキング高気圧のせいで、土日も気圧の谷が残留することと寒気が流入することより、最終2日間の天候も不安定なようなので、さっさと下山することにする。

行きの経路を逆に黒部川まで戻り(高天原温泉→雲ノ平→祖母沢~枝沢→赤木沢出合ちょい上流)、同じ地点で黒部川を左岸に戻る。
赤木沢のスノーブリッジも残っており、赤木平南東尾根下部に無事に進めた。
午前中なのに雲の発達が早く、天候悪化の可能性も示唆されたため、とにかく急いで北ノ俣岳まで登り返す。

運良く頂上では日がさす中、そそくさと滑降準備を整え、北ノ俣岳西尾根の大斜面に滑り込む。
北ノ俣岳避難小屋先の鞍部以降は、部分的にシール歩行も交えながら高度を下げる。
雪が驚くほど少なくなっている飛越新道を、最後は往路と異なり夏道沿いにトンネルまで歩いて下りた。

林道もずっとアスファルトが露出している。
トンネルから1kmほどの地点で荷物をデポし、Sさんが車を取りに行ってくださった。感謝!
下山後は、平湯の「穂高荘倶楽部」に宿泊。またもや温泉三昧となり、都合1週間連続の温泉漬けとなった。

近年まれに見る寡雪の影響で金作谷出合での上の廊下横断はならなかったが、各所で快適なザラメ滑降を楽しめた。
後半は天気も不安定でついつい停滞してしまったが、天然温泉が近くにあったので毎日温泉三昧で厭きることは無かった。
うっかりリゾート山行となってしまった、今年のGWなのでした。

<参考>
・雪はめっちゃ少ない。例年(過去2年間)の5月中旬くらいか。

・主要共同装備は、テント(フライ付)、小型コンロ、ガス缶大2(水作りがなかったため、実際に消費したのは0.8本分)、ラジオ、無線機、6mm30mロープ(使用せず)。
持参食料は朝夕6回分+行動食9回分(約700g/人/日)。
入山時のザックの重量は各自約17~18kg。

・携帯(docomo)でメールできた場所:北ノ俣岳、太郎平小屋、水晶小屋